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SDGsの取組み 味の素株式会社

サステナブルな取り組み SDGsの取り組み
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企業や団体におけるサステナビリティの追求として、SDGs達成に向けた事業や取り組みをアピールするケースが増えてきました。実際にSDGsへの取り組みを行うとなると、どの目標に向けてどのような施策を企画したら良いか悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。 cokiでは、皆さまのSX(サステナビリティトランスフォーメーション)のお役に立つべく、SDGsに対して積極的な企業の取り組みをピックアップしてご紹介しております。今回取り上げる事例は、味の素株式会社です。 味の素は、国際的な環境非営利団体CDPによる「気候変動Aリスト」に認定、GPIFのすべてのESGインデックスの銘柄に選定されるなど、積極的に環境問題にも取り組んでいる企業としても知られてます。2020年度には過去最高業績を更新しました。本ページをご参考に、事業におけるサステナビリティ、SDGsに関する活動を進めるヒントにしていただければ幸いです。
SDGsについては、“ 「SDGs」と「サステナブル」の意味|私たちはなぜSDGsに取り組む必要があるのか ”を、ご覧ください。

味の素株式会社のSDGsへの取り組み

  • 味の素株式会社
  • 業種:食料品
  • 創業:1909年5月20日
  • 従業員数:単体3,184名 連結33,461名 (2021年3月31日現在)
  • 公式サイト:https://www.ajinomoto.co.jp/

「うま味」調味料で知られる味の素は、うま味の元となるアミノ酸の研究・開発で世界的なリーダー企業。2030年までに「10億人の健康寿命延伸」と「環境負荷の50%削減」を両立して実現することを目指しています。味の素が掲げる基本戦略ASV(Ajinomoto Group Shared Value)では、社会課題の解決に取り組み、社会・地域と共有する価値を創造することで経済価値を高め成長につなげることが目的です。SDGsについてはその具体的内容をASVに盛り込んで取組の推進を行っています。

味の素グループが、重点的に取り組んでいる目標は以下の通りです。

  • 健康なこころとからだ
    • 目標2「飢餓をゼロに」
    • 目標3「すべての人に健康と福祉を」
  • 食資源・地球持続性
    • 目標12「つくる責任つかう責任」
    • 目標13「気候変動に具体的な対策を」
    • 目標14「海の豊かさを守ろう」
    • 目標15「陸の豊かさも守ろう」
  • 事業活動の基盤
    • 目標5「ジェンダー平等を実現しよう」
    • 目標8「働きがいも経済成長も」
    • 目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

世界中で事業展開する味の素のSDGs目標への取り組みは非常に多岐に渡ります。ここでは味の素が目指す「10億人の健康寿命延伸」と「環境負荷の50%削減」に焦点を当て、最近の取り組み事例をピックアップして見ていきましょう。
※取り組み事例の中には、複数の目標にまたがる取り組みもありますが、代表的な目標を掲げて記載しています。

目標3「すべての人に健康と福祉を」への取り組み

目標3の ゴール は「あらゆる年齢の全ての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する」です。

健康のためにはちゃんと栄養を取ることが大事。しかし「体に良い食品は美味しくない」場合、必要な栄養を摂取することは難しいです。例えば、日本は食が豊かと言われていますが、糖質過多とタンパク質・ビタミンが不足している方は多く、糖尿病をはじめとした生活習慣病が問題視されています。味の素は2021年12月には政府主催の「東京栄養サミット2021」において「栄養コミットメント」を発表。サステナビリティに配慮しながら、商品開発を続けてきました。

最近ではイスラエルのスタートアップ企業であるヒノマン社と提携、次世代ベジタブルドリンク「Mankai(R)」を2021年8月に開発しました。いわゆる青汁ですが、タンパク質が100g中40.7gも含まれるほか、ビタミンやミネラルも豊富で、サステナブルな生産システムで作り出されています。

また、食事の栄養面だけではありません。アミノ酸の研究からうまれた簡単な採血で血液中のアミノ酸濃度バランスからさまざまな疾病リスクを評価できる検査「アミノインデックス(R)リスクスクリーニング(AIRS (R)」は、太陽生命保険株式会社の疾病予防サービスに採用されており、病気の予防についても可能性を切り開いています。

目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」への取り組み

目標7の ゴール は「全ての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」です。

味の素では、温室効果ガス削減を目指して2001年からフリーザーの脱フロン化の取り組みを開始し、2021年3月末には冷凍食品業界で初めて、国内自社工場のすべてを脱フロン化しました。冷蔵倉庫も順次脱フロン化を進める予定です。また、製品在庫の移動についてもトラックからより環境負荷の低い鉄道や船舶へとできる限りの転換を行っています。

また、環境整備費かかる費用について、2021年9月には資金使途を環境・社会の持続可能性に貢献する事業に特化した社債「サステナビリティボンド」を100億円発行。調達する資金はタイ工場でバイオマス燃料を使うコージェネレーション(熱電併給)設備を導入する費用などに使うそうです。

目標12「つくる責任つかう責任」への取り組み

目標12の ゴール は「持続可能な生産消費形態を確保する」です。

飢餓に苦しむ国がある一方、本来食べられるのに捨てられてしまう食品のフードロスが問題となっています。食品を作るにも廃棄するにも費用やエネルギーを使うため、食品ロスはできる限り減らさなくてはなりません。

味の素では、製造時のロス削減の取り組みとして、餃子工場にキャベツの自動カット機を導入し、連続生産を仕組み化することで、製造品目の切り替えによるロス削減を図っています。また、私たちが購入した後に食べずに捨てる目安となる「賞味期限」。冷凍庫の中だと知らず知らずのうちに年月が経っていたということも良くあります。そこで、2020年の新製品から賞味期限延長を開始。米飯を中心に合計14品、12カ月から18カ月に延長した。順次品目を拡大していく方針とのことです。

味の素株式会社のサステナビリティ推進体制

味の素では、2021年4月から取締役会の下部機構として「サステナビリティ諮問会議」、経営会議の下部機構として「サステナビリティ委員会」を設置。諮問会議を経て取締役会で承認された方向性に基づいて、委員会で検討を行って取締役会に報告するという流れです。

サステナビリティ推進部、経営企画部、法務・コンプライアンス部などが事務局として取りまとめなどを行っています。

SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」への取組事例~cokiの記事より

coki では、サステナビリティについて考え、実際に取り組んでいる様々な団体・企業への取材を行っています。今回は SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」 について、体に良い自然栽培の野菜作りに取り組む、農福連携自然栽培パーティ全国協議会の記事をピックアップしました。ぜひご覧ください。

農福連携自然栽培パーティ全国協議会磯部竜太さんに聞く|常識を覆す自然栽培-SDGsの取り組みを紹介

「自然栽培」とは、農薬や化学・有機肥料を使わずに作物を育てることであり、「農福連携」とは、障害者が農業に取り組む活動のこと。
この2つを掛け合わせることで、地域社会に大きな変化をもたらしている「一般社団法人農福連携自然栽培パーティ全国協議会」を取材しました。自然栽培の魅力を、理事長の磯部竜太さんにお伺いしながら紐解いていきます。

障害のある方と社会が助け合う社会をともに目指し高め合える存在|有限会社サン・スマイルから見た農福連携自然栽培パーティ全国協議会

「人は、人間として向上した分だけ利他的になります。だから、当社では『儲かる』ではなく『お客様が喜んでくれる』を目指しています」そう語るのは、有限会社サン・スマイルの代表取締役である松浦さん。売り上げは「どれだけお客様に喜んでいただいたか」の通信簿だと言います。そんな松浦さんに、福祉への思いと共に、自然栽培パーティと出会って改めて考えたことなどについてお聞きしました。

cokiは、法人のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を支援します

法人のサステナビリティを可視化するメディアcokiの目的は「社会の公器」を体現する企業を増やし、サステナブル社会を実現することです。cokiでは、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)支援の一環として、会員さまに個別インタビューを行い、サステナビリティの観点から企業価値を高める情報発信を行ったり、想いを同じくする会員の企業・団体・個人との交流を可能にするビジネスコミュニティをご提供しています。

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参照: coki

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