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多様性はひとりひとりの気づきから。ダイバーシティGO GO GO!「みなとダイバーシティフェスティバル2022」

イベント
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公益社団法人東京⻘年会議所(JCI東京)が主催し、多様な価値観を受容しやすい地域社会を考える「みなとダイバーシティフェスティバル2022」が6⽉11⽇(⼟)・12⽇(⽇)の2日間にわたって開催されました。その様子をレポートします。

オープニングトークセッション「港区と多様性」 6⽉11⽇(⼟)

港区長武井雅昭さんの挨拶
武井雅昭港区長

港区長武井雅昭さんの挨拶後、イベントの幕開けは、外国人、女性、障がい者、LGBTQというダイバーシティの各領域を代表する顔ぶれと、港区のダイバーシティ施策担当者によるオープニングトークでした。

多様性を実現し、多彩な視点と価値観が企業や地域社会にイノベーションをもたらすことが期待されるダイバーシティですが、日本においてはまだまだ進んでいないのが現状です。

それぞれの立場からの課題感と未来に向けてなすべきことについてセッションが繰り広げられました。その要旨をご紹介します。

左から司会者、TAKACOさん、中嶋涼子さん、陶嵐さん、波多野麻美さん、藤咲絢介さん
左から司会者、自治体にパートナーシップ制度を求める会TAKACOさん、車イスインフルエンサー 中嶋涼子さん、A global harmony株式会社代表取締役 陶嵐さん、株式会社ハタノシステム代表取締役専務 波多野麻美さん、港区人権・男女平等参画担当課長 藤咲絢介さんの4名がダイバーシティについてのパネルディスカッションが催されました。

自己紹介と活動紹介

株式会社ハタノシステム代表取締役専務 波多野麻美さん「2017年にJCI東京第68代理事長に就任し、79事業でダイバーシティを進めました。2018年からは中小企業の経営者を対象にダイバーシティマネージメント支援を行っています」

A global harmony株式会社代表取締役 陶嵐さん「外国人に特化した人材会社を2018年に起業し、人材紹介・人材派遣・求人広告・企業説明会運営などの事業を行っています。現在2万人ほどの外国人が登録しており、外国人を雇用したい企業をマッチングする活動をしています。その結果としてグローバル共存社会を目指しています」

車イスインフルエンサー 中嶋涼子さん「9歳の時に歩けなくなり、車いす生活になりました。高校卒業後7年間をアメリカで過ごし、帰国してからは車イスインフルエンサーとしてバリアフリーを発信しています。障がい者がポジティブに活動できる社会になることが目標です」

自治体にパートナーシップ制度を求める会TAKACOさん「ゲイであることをカミングアウトし、渋谷区などで先行していた同性パートナーシップ制度を港区で実現させる活動に携わってきました。2020年に『みなとマリアージュ制度』という婚姻に近い制度の実現につなげることができました」

港区人権・男女平等参画担当課長 藤咲絢介さん「港区は、あらゆる人の人権を尊重し、個人の尊厳が守られる地域社会を実現することを目指しており、そのひとつがみなとマリアージュ制度です。現在27組が制度を利用しています。重度身障者の人が分身遠隔操作型分身ロボットを操作して働ける仕組みなど、障がい者支援でもさまざまな取り組みを行っています」

現在の問題定義

波多野

誰もが自分の個性に誇りを持ち、違いに価値があるのがダイバーシティです。

時代が多様化し、変化している中で同じではなく、違うことに価値があるのですが、もともと『みんな一緒がいい』という価値観がある日本では、違いを尊重し合う社会にはまだ遠いと感じています。

オープニングトークセッション
パネルディスカッションに登壇している方々はダイバーシティの第一線で活躍している方々。トークにも熱が入り、会場の聴衆も真剣な眼差しで聞き入っていました。
陶嵐

日本の労働人口の減少により、外国人を採用する企業は増えてきました。

しかし、単純労働を対象とした外国人労働者の採用は右肩上がりで増えていますが、役員などの管理職の採用は低迷したままです。

外国人管理職を採用することは新しい価値観とアイディアをその企業にもたらす可能性があります。それぞれの『らしさ』が、お互いの弱い点を補完し合い、強い点を増幅するグローバル共存社会になれたらいいと思っています。

中嶋

日本では、かわいそうと思っていた自分が障がい者になり、みんなと違うこともイヤでした。

でも、アメリカに行くと街には障がい者が普通にいて、同性同士でキスする姿もめずらしくなく、障がいや差別は社会が作るものと気づきました。日本の街も誰もが普通に自由にいられるようになればいいと思います。

TAKACO

LGBTQの問題は偏見と差別をおそれてカミングアウトできないことです。外国人には、『日本ではドラマやマンガでLGBTQが流行っているのに、街には同性のカップルがいない。なぜ?』と聞かれます。

藤咲

日本のジェンダーギャップ指数は先進国では最低レベルですが、中身をみると教育では低くなく、政治や経済が低いことが原因で、特に企業です。

陶嵐さんが『外国人の管理職を』と話されましたが、同様に女性も決定権をもつポジションにつくことが大事です。港区ではリーブラという施設を拠点に、男女平等参画社会実現のための企業の啓発や活動の支援を行っています。

未来に向けて今すべきこと

オープニングトークセッション
登壇者一人一人の経験や世界を渡り歩く中で見た日本と世界のダイバーシティに関する認識や制度の違いについて話し合われた。今一度ダイバーシティについて考える機会になりました。
藤咲

制度設計の取り組みや実現が重要である一方、押し付けになる可能性も心にとめたい。

みなとマリアージュ制度を作る時に意識調査を行ったところ、制度を必要とする意見が大半でしたが、そっとしておいてほしいという意見もありました。さまざまな関わり方が求められると思います。

陶嵐

ダイバーシティを押し付けないのもダイバーシティの一面です。

状況に合わせてケースバイケースで。たとえば黒い肌の外国人を採用しないという寿司店があるのも事実です。そういう場合、外国人は自分で考え、理解することも必要なのかと思います。

波多野

ひとつのルールで縛るのではなく選択肢が必要だと思います。

それには対話していくことでさまざまな人がいることを知ることから。女性活躍推進に取り組むのは、自分が女性だからではありません。

社会の主要な立場にいることが少ない女性はマイノリティの中のマジョリティ。女性活躍を進めることはあらゆるマイノリティが社会で活躍するための突破口になります。

TAKACO

日本は街中で同性カップルを見ないのは、制度がないからだと思います。

セクシュアリティに関わらず平等な社会、どんな人も自分らしく生きられる社会にしていきたい。

選択的夫婦別姓制度が実現すればいろいろなことが平等になっていくのと同様に、LGBTQの活動が女性活躍などにも役立てると思います。

中嶋

現状を変えていくために必要なのは仕組みや制度。制度が変わらないと風土も変わらない。

私はアメリカで『何で車イスなの?』とフレンドリーに声をかけられて心地よかったけれど、触れないでほしい人もいると思う。

人によって違うのとは健常者と同じ。障がいのある人がいろいろ場所で活躍できる社会になればいろいろ人がいることがわかってもらえる。それがダイバーシティ

クロージング~聴衆へのメッセージ

藤咲

多様性を作っていくのはひとりひとり。行政は気づきの機会を提供したい。今回のイベントもそのひとつです。

波多野

異なる個性を組織の強みに変えるダイバーシティマネージメントは、多様性に関わり、知ることから始まります。

今日のイベントで話を聞くだけでもたくさんの情報があり、気づきがあったはず。自分の活動にもつなげていきたいという新たな決意が示されました。

陶嵐

本日は皆様の貴重なお話を伺えて感動しました。社会を変えるには感動と行動が不可欠です。イベントもその行動のひとつです。私も微力ながらその一翼を担うべく取り組んでいきたい。ダイバーシティGO GO GO!

中嶋

障がい者としての活動だけではなく、いろいろな方たちと関わり、出会っていきたい。私からもダイバーシティGO GO GO!

TAKACO

LGBTQの人をテレビで見ても実際に出会ったことがない人は多いのではと思います。会場では気軽に声をかけてください。ダイバーシティGO GO GO!

対談 小池百合子東京都知事×波多野麻美さん 6⽉11⽇(⼟)

オープニングトークセッション
小池百合子東京都知事と株式会社ハタノシステム代表取締役専務 波多野麻美さんの対談

ステージイベントでは、小池百合子東京都知事と波多野さんの対談も注目を集めました。

メディアでおなじみの歯切れのいい語り口で、「意思決定の場に女性がいることで社会が変わり、豊かになる。それがダイバーシティ」「多様な人たちが活躍する。そういうケースが当たり前になる東京になるといい」。

11月からスタートする東京都のパートナーシップ制度、審議会の女性委員の比率を上げるための条例作成への着手など、都のダイバーシティへの取り組みが紹介されました。

また、「リーダーシップとは?」との質問には「最後に決める人」と即答。「大切にしているのは大義と共感。ものごとは大義があっても共感がないと進まない。

共感を得られるようにメッセージを伝え、そしてアクションにつなげるのがリーダー」と明確なリーダーシップ論を語り、若手経営者が集まるJIC東京にとっても力強いメッセージとなりました。

ブースコーナー 6⽉11⽇(⼟)・12⽇(⽇)

「企業が多くあり、外国人も集まりやすいのが港区の魅力」と司会者が言うように、会場にはさまざまな国の人、子ども連れや車イスの人、ショッピングやランチの後に立ち寄る人の姿が見られました。

3つの広場に立ち並んだブースは、障がい者アートの作品販売やブラインドサッカーの体験、SDGsをテーマにしたアートのワークショップ、国際色豊かな食の体験など盛り沢山の内容。

ブース世界のお菓子ビュフェ
A global harmony株式会社 代表取締役の陶嵐さんと同社のブース世界のお菓子ビュフェ。

日本のお煎餅からトルコ風アイスなどを楽しめるブースでした。

A global harmony株式会社は「世界のお菓子ビュッフェ」のブースを出展。和菓子やトルコアイスなどを販売し、のびるアイスは車いすの方や、外国人、子どもたちにも大人気。

陶嵐さんも店頭に立ち、来場者と交流を深めました。多様性にふさわしい雰囲気の中、開催されたイベント。ここからダイバーシティの可能性が広がることが感じられる一日となりました。

今回のイベントでも「ダイバーシティGO!GO!GO!」という言葉を創案し、イベントを盛り上げた陶嵐さんは、自身の事業である企業の外国人採用を推進していき、日本ではまだまだ遅れているダイバーシティを今後浸透させる第一人者になるであろう存在感を発揮されていました。

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