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「日本の女性は世界一睡眠不足…」女性の健康課題の解決やウェルネスの向上を目指す『わたしたちのウェルネスアクション』が渋谷で開催

サステナブルな取り組み ESGの取り組み イベント
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わたしたちのウェルネスアクションイベント

さまざまなストレスや健康に関する問題と隣り合わせの女性たちが、現代社会を健康に生きるにはどうすれば良いのか? そのような課題解決の糸口となるイベント『わたしたちのウェルネスアクション』(主催・企画 一般社団法人渋谷未来デザイン)を7月29日に東京・渋谷のShibuya Sakura Stageで開催しました。

イベント内では、渋谷に通勤・在学する女性たちの健康に焦点を当てたさまざまなリサーチ結果の発表や、それらを元にしたゲストとのトークセッションが行われ、都市生活における女性のウェルネスに関するさまざまな問題点や、それらの改善策などの活発な議論が交わされました。

女性が心身ともに健やかに自分らしく生きられる社会の実現を目指す「わたしたちのウェルネスアクション」イベント

イベントは2部構成で、第1部では渋谷におけるウェルネス調査のデータをもとにした本田由佳さん(慶應義塾大学SFC研究所健康上法学者・博士)と長田新子さん(一般社団法人渋谷未来デザイン理事・事務局長)によるトークセッションが行われました。

女性が心身ともに健やかに自分らしく生きられる社会の実現を目指す「わたしたちのウェルネスアクション」イベント

まず冒頭では今年3月に行った「渋谷におけるウェルネス調査」の結果と、それによって浮き彫りになった現代を生きる女性像ついての発表が行われました。

データによると日本は先進国で最も「痩せていたい」願望の強い国で、渋谷にいる女性の約半数が「痩せている方がかっこいい」と思っており、女性の痩せ過ぎや低栄養の問題は年々深刻なものになっているとのこと。
もし、ダイエットのために過度に食事を減らし“栄養不足”の状態が続くと、低体温症や糖尿業、肌のカサつきなどの身体に悪影響を及ぼしたり、痩せ過ぎや太り過ぎによって、不妊のリスクも高まることなどについて触れられ、本田さんがバランスの取れた食生活の大切さをお話しされていました。

女性が心身ともに健やかに自分らしく生きられる社会の実現を目指す「わたしたちのウェルネスアクション」イベント

渋谷の女性を調査したところ、健康的とされる「朝食を毎日摂り、毎日6〜7時間の睡眠を摂り、1週間に1回以上運動をする」女性は全体の約6.2%しかいなかったとのこと。過度なダイエットや食事制限に伴う骨粗しょう症や内臓脂肪の増加、高血圧など、将来的に健康に起こりうるさまざまなリスクについての説明が行われました。

「わたしたちのウェルネスアクション」イベント。ゲストの田中医師。

ゲストの田中医師からは「日本における骨粗しょう症による足の付け根の骨折は、年間約20万件。50歳以上の女性の3人1人が腰の骨を折り、5人に1人が足の付け根を折るという実情が語られ、「決して他人事ではない」と警鐘を鳴らしました。

「本当のウェルビーイングとは何か?」

女性が心身ともに健やかに自分らしく生きられる社会の実現を目指す「わたしたちのウェルネスアクション」イベント

そしてイベントの第2部では、ゲストのヤハラリカさん(MC/モデル)と尾澤恭子さん(Koala Sleep Japan株式会社 最高マーケティング責任者)を加えて、睡眠・食事・運動の視点から、「本当のウェルビーイングとは何か?」を考えるパネルディスカッションが実施され、イベントの冒頭では皆さんが考える「ウェルネス」ついての見解が発表されました。

女性が心身ともに健やかに自分らしく生きられる社会の実現を目指す「わたしたちのウェルネスアクション」イベント。尾澤恭子さん。

「心も身体を無理していない状態が『ウェルネス』に該当すると思います。睡眠は何かを頑張らなければいけない時に最初に削られてしまうところだと思いますが、自分自身が生き生きと生活するためには、睡眠が大切です」(尾澤恭子)

ヤハラリカさん

「ハンドボールをやっていた学生時代に、過食嘔吐に苦しんでいたことがありました。一度思い切って“ボロボロな10年間”のことを発信したら、同じ経験をされている方がいることに気付かされて、そこから発信する側の立場として活動するようになりました。私は『こういう自分が好きだ』と言える状態が『ウェルネス』だと思っていて、好きな状態を理解していて、どんな時も“好きな状態”に戻れることが大切だと思っています」(ヤハラリカ)

本田さん

「体内時間は25時間なので、タンパク質の含まれた朝食を食べて太陽の光を浴びて体内時計をリセットすること。そして適度な運動を交えることが大切です」(本田)

と、本田さんが睡眠の大切さに触れた後、睡眠の話題に……

日本人の女性の平均睡眠時間が7時間9分で世界最低。世界の平均よりも1時間19分少ない」というデータが提示された後、睡眠に関するディスカッションが行われました。

「寝ている間に成長ホルモンが出るので、しっかり睡眠を摂ると心も体も癒えますし、疲れていると全力で頑張れない。自己犠牲の上に成り立つ幸せは成り立たないので、睡眠は本当に大切。自分だけではなく、周囲の皆さんもハッピーになることに繋がると思う」と尾澤さんが思いを語ると、ヤハラさんは自身の経験を交えながら「食事や睡眠も大切ですが、私は身体を整えるために一番大切なものは心だと思っているんです。頑張ってダイエットをしても、自分より痩せている人はたくさんいますし、比較を続けていたら一生苦しんでしまう。綺麗でいるためには、健康であることが何よりも大切だと思います」と健康に対する見解を語りました。

女性が心身ともに健やかに自分らしく生きられる社会の実現を目指す「わたしたちのウェルネスアクション」イベント

最後はそれぞれの登壇者が、健康を維持するための方法や対策について意見が語られてイベントは幕を下ろしました。

「正直苦手ですけど、SNSとかをやっていくことかな。色々な皆さんと意見をシェアできる機会があれば、自分だけの偏った思い込みもなくなるでしょうし、みんなで一緒に考えていくことが大切かなと思います」(ヤハラ)

「食事、睡眠、運動、の大切さは頭ではわかっていても、なかなか続けられないですし、継続することが一番大切です。お互いが励まし合って、協力しながら続けていったら良い世界になるのかなと思います」(尾澤)

「難しいエビデンスをわかりやすく知っていただくために、さまざまな活動をしてきましたが、私の提案は『アクションするために地球食を食べて、地球を揺らそう』です。ぜひ心掛けてみてください」(本田)

現代社会を生きる上で、さまざまな疲労やストレスと向き合う時間は長くなりがちですが、改めて自身の生活を振り返り、身体に良い生活を心掛けてみてはいかがでしょうか?

当日のアーカイブ動画をご覧になりたい方は下記よりご確認ください。

第一部 渋谷における女性のウェルネス調査の報告

第二部 わたしたちが考える本当のウェルビーイング

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ライター:

1983年東京都生まれ。行政書士・宅地建物取引士・フリーライター。フリーのライターとして、スポーツやエンタメ、ビジネスまで現場取材やインタビューを中心に活動しているが、知見を生かした法律関連のコラム執筆や監修も行っている。 URL:https://www.foriio.com/shiratori-junichi

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