私の父で弊社の大株主です。御年87歳で取締役会長で、私の尊敬する大先輩です。月に1回は出社しており、元気です。
私がこの会社で働きたいと思ったのは、父の背中を見ていたからです。
読書家で、いろいろな本を読み、勉強をして、新しいモノを生み出してきた方です。私が大学を卒業したときに、「多くの会社の門を叩き、就職活動をしてきましたが、やっぱり自分はこの会社に入りたい」と手紙に書いたら、「他よりも給料は払えないかもしれないけれども、うちで面倒を見る」と言ってくれました。
周囲からは「外で修業をしてきたほうがいいよ」と言われたこともありました。
しかし、私は新卒で弊社に入社したことによって得たものがとても大きかったと実感しています。特殊な仕事なので勉強することはたくさんあります。今でも勉強中です。そういったことがすべて財産になっていると思うので、父に受け入れてもらい、今まで勉強を続けてきて良かったと思っています。
いっとき辞めたいと考えたこともありましたが、今の仕事以上に面白いものが見つかるとは思えず、踏みとどまることができ、現在の私があります。
父がこれまで何度となく経験してきたであろう、大きなことを動かすときの判断は、どのように決めたのか。もっと詳しく話を聞かせてほしい。
とにかく長生きしてほしい。来年は絶対に米寿のお祝いをしたいです。