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アフェクタス株式会社 細井保裕|ダイバーシティ経営で人種、国籍、宗教、性別から自由な世界に

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「人種や国籍、宗教、性別にとらわれず、社会の多様性をそのまま受け入れ、自分らしくいられる場所を提供したい」と語るのは、アフェクタス株式会社 細井保裕代表。企業経営においてもダイバーシティが求められる時代に、その新たな経営スタイルへのチャレンジが注目されています。数々のニッチマーケットを攻略し、ホテル経営を成功に導いてきた細井氏に、当社設立の経緯、その後のステークホルダーへの感謝と未来世代への想いを伺いました。

常に影響を与える存在でありたいアフェクタス株式会社

 ——アフェクタス株式会社を設立した経緯を教えてください。

きっかけは若者が持つ仕事観や人生観への違和感でした。様々な若者と話すなかで、働くことに面白みを感じていない人が多くいることは前々から感じていました。特に私は就活生たちがそこまで働きたいとは思っていない企業の就職面接を、必死に受けている姿を見るのが本当に嫌で。若者から相談を受けたときは「仕事って面白いよ、楽しく働けるんだよ」ということをできる限り伝えていました。するとある学生が相談後に「今後の人生を決めるうえで細井さんの話は非常に良い指標になりました」と言ってくれたんです。私個人のちょっとした話でその後の人生がより良いものになるなら、「良い影響を与える会社」を作れば、自分の人生をより良くできる人をもっと増やせるのでは?と思い、設立したのがアフェクタス株式会社です。小規模でも影響力のある会社にするという願いを込めて、「affect(影響を与える)us(私達)」という社名にしました。

——どんな事業を行っているのでしょう?

ホテルの受託経営やコンサルティング業務を主に行っています。2019年に、「すべての人に寄り添うダイバーシティホテル」というコンセプトで「CEN DIVERSITY HOTEL」を新宿(新大久保) オープンさせました。

——独特なコンセプトはどこから来たのですか?

ホテルのオーナーである株式会社レジデンストーキョーの代表取締役CEOの野坂幸司さんの要望でした。マイノリティへの寄り添いや、多様性の推進という野坂さんの想いが、ちょうど私が前々から実現したいと思っていた内容と合致していたので、ぜひ!と。

野坂さんからお話をいただいた当時、私はニッチリッチ株式会社の代表としてホテルのプロデュース事業を行っていました。ニッチリッチとして受託を請け負うことも考えました 心機一転、「差別や偏見のない人材を育成する会社を作りたい」「良い影響を与える会社を作りたい」という想いがあったので、あえてダイバーシティを全面に強調したアフェクタス株式会社を新設し、ホテル運営を請け負いました。

熱い想いをプレゼンし続けた20代後半

——細井さんは今まで数々のホテルを高収益化させてきたご経験をお持ちですが、ホテルの運営受託というビジネスを行うようになったのはどうしてなのでしょう?

ホテルで働いていた20代後半の頃、あまり自分の理想とするサービスが提供できていなかったんです。私はお客様とフラットな立場で仲良くなりたかったのですが、当時勤めていたホテルは他の多くのホテルと同様に、礼儀やマナーを非常に重視していました。私がやりたいと思っているサービスのかたちではなかったので、最初は自分でホテルを経営することを考えたのですが、それには莫大な資金が必要で、今すぐどうにかなるものではありません。そこで、自分のホテルへの情熱を伝えることで、運営を任せてもらえばいいのでは?と考えたんです。

当時は様々な企業の社長の方々と出会うたびに、自分の理想とするホテルのあり方をプレゼンしていました。すると、30歳過ぎた頃くらいに株式会社オークハウスという日本随一のシェアハウス運営事業会社の社長に出会う機会があり、「うちで新しく始めたホテル事業をやってみる?」という非常にありがたいお誘いを受けたんです。

——熱い想いを伝え続けた努力が実ったのですね。

といってもその後、実際に運営を始めようと思った矢先に2011年の東日本大震災が起こったので、オークハウスはホテル事業から撤退してしまいました。これはもう無理だと半ば諦めていたら、別の企業のオーナーが 、私に立ち上げ、その後の運営 任せてくれることに決まったんです。これがホテル運営受託という現在のビジネスの成り立ちですね。

 ——なるほど。そして現在ではHOTEL CENというユニークなホテルを運営しているということですが、将来はどのように展開していきたいとお考えですか?

HOTEL CENをさらに拡大していきたいと考えています。場所は都内に限りません。海外でも挑戦したいと思っています。海外のほうが、ダイバーシティが進んでいるところもあるので相性も良いのでは? と期待しています。常に影響を与える存在でありたいという想いは変わらないので、どんな影響力を発揮できるかを考えつつ、人種や国籍、宗教、性別にとらわれることなく社会の多様性を受け入れ、自分らしくいられる場所を提供し続けたいと思います。

アフェクタス株式会社のステークホルダーに対しての想い

お客様との向き合い方

“百人百様の生き方を尊重し、人種や国籍、宗教、性別にとらわれず、全ての人に寄り添う”というHOTEL CENのコンセプトや、スタッフのサービスや配慮、建物のデザインなどに関心を持って利用してくださるお客様や、実際に体験して感じた魅力をSNSで発信してくださるお客様たちの存在に、私たちはいつも支えられています。

 

コロナウイルスの感染拡大前はお客様の約9割が海外の方でした。海外の方がマイノリティに対する意識が進んでいる傾向があるため、HOTEL CENのコンセプトをすぐに理解していただきやすかったのかもしれません。ですからコロナで海外からのお客様が0になったときは非常に危機感を覚えました。

 

しかし、意外なことにちょうど同時期に日本人のお客様のご利用が徐々に増えるようになったんです。インフルエンサーの方たちがSNSで「お洒落で可愛いホテル」と情報を積極的に拡散してくださったのが大きかったのだと思います。おかげさまでお問い合わせも多く、日々満室という状態が続いており、多くの方々に影響を与え続けることができています。この場を借りて感謝の気持ちをお伝えしたいです。

取引先との向き合い方
株式会社レジデンストーキョーさんへ

HOTEL CENのオーナー会社である株式会社レジデンストーキョーの代表取締役CEOの野坂幸司さんと、元取締役CFOの前田嘉也さんには非常にお世話になっています。野坂さんは多様な価値観を大事にする方なので、LGBTQの方やタトゥーの入った方を従業員として雇用することに、「何の問題もないです、どうぞ!」と賛同してくれました。

 

デジタルドローイングアーティストの月光恵亮さんとコラボ活動をしたいと申し出たときも、月光さんの過去を知ったうえで、「マイノリティへの寄り添いを掲げるならば、過去はどうあれ社会復帰を望む人は応援すべき」という私の考えに賛成し、一つ返事で受け入れてくれました。コロナ禍でホテル業が全般的に厳しい状況において、色々な挑戦を容認し、ホテルの運営を引き続き任せてくれていることにとても感謝しています。

元CFOの前田さんにも立ち上げ時から非常に助けていただいています。常に冷静沈着な前田さんは、野坂さんと私の架け橋となってくれました。例えば、HOTEL CENは立ち上げ当初すぐに収益が出なかったのですが、それをホテルという性質上仕方のないことであることを私に代わって野坂さんに説明してくださったりするんです。前田さんはホテル運営を行う会社に在籍していたため業界への理解が深く、私たちの目線からも物事を考えてくれます。前田さんがいなかったら今の安定した経営スタイルは構築できていないでしょうね。

野坂さんと前田さんのうち、一人が欠けても今の状態はありません。お二人には非常に感謝しています。

サロン・ド・テ・ラヴォンドさんへ

表参道にある紅茶専門店です。オーナーであり、日本屈指のティーマイスターである伊藤孝志さんはとても器の大きい方で、良質な茶葉を使ったフルーツティーのレシピを惜しみなく教えてくださるんです。このフルーツティーはHOTEL CEN内のCEN CAFE&BARでかなり人気のメニューとなっており、うちのカフェがSNSでバズるきっかけにもなりました。伊藤さんは先述した株式会社レジデンストーキョーの前田さんからご紹介いただいたのですが、一緒に仕事ができることを非常に嬉しく思っています。

社員・家族との向き合い方
従業員の皆さんへ

従業員の中にはトランスジェンダーなどの性的マイノリティの方も多くいます。「今まで社会や企業からの理解をなかなか得られなかった」という話をよく聞きますが、差別や偏見の目や、理解されないということが本当に辛かったのだろうなと思うことがあります。

 

他の人と違うということに対して、本人がどこか引け目を感じている部分がある気がするんですよね。今の時代はそういう違いをどんどん受け入れていく傾向にあるし、特にうちではお客様に誠実に対応し、仕事を楽しんでくれる人なら性別や見た目は本当に関係ないと思っています。

 

逆に、マイノリティだからといって特別扱いもしません。その当たり前として接するということ、つまり意欲や実力があれば責任のある仕事をどんどん任せてもらえるということが嬉しいのだと思います。引け目を感じる必要は一切無いので、うちで働くことを通して本当の自分を見つけてほしいと思います。

うちの従業員は本当に優秀で、主体的に動いてくれる人ばかりです。コロナ禍でも多くの飲食店やホテルが経営難に陥るなか、HOTEL CENが上手くやっていけているのは従業員の努力のおかげです。今まで行ってきた有名アーティストたちとの数々のコラボ活動は、従業員たちのコミュニケーションの賜物です。

 

例えば、デジタルドローイングアーティストの月光恵亮さんがHOTEL CENの壁に作品を描くというコラボができたのは、月光さんがお客様として来館されたときに、従業員が気さくに話しかけて仲良くなったからです。従業員の声かけを契機に始まったコラボイベントは、SNSでたくさん拡散され、月光さんの個展の開催も決定し、色々な人が月光さんのプロモーションのためHOTEL CENを舞台とした撮影やイベントを行いました。

 

月光さんもHOTEL CENを気に入ってくださり、至る所で話題に出してくださっているようなので、月光さんの活躍とホテルの宣伝の間に良い循環が生まれているのを感じます。何度も言いますが、こうした循環は従業員からの発案です。あれこれ指示しなくても自分で考え実行してくれる従業員たちの存在を非常に頼もしく、ありがたく思っています。

松村洋佑マネージャーへ

HOTEL CENで働く人は性別も国籍も年齢も様々なので、とりまとめるのは正直一苦労だと思います。それを上手に束ねてくれているのがマネージャーの松村です。

 

彼の尊敬できるポイントは、きちんと指摘できること。人材教育の悪例として、「これを言うと嫌われるのでは?」という恐れから、改めるべき点を指摘することの遠慮があります。その点、松村は伝えるべきことはしっかり伝えることができる人なので、従業員たちの成長に非常に貢献してくれています。

 

HOTEL CENの立ち上げ時には、忙しくてなかなか関われなかった私に代わり、松村がオーナーとの連絡窓口となって運営の基盤ができるまで従業員教育からお客様対応まで何でも進んでやってくれました。彼が社長でもおかしくないくらいですよ、本当に(笑)。いつも頑張ってくれてとても感謝しています。

アフェクタス株式会社松村洋祐マネージャー

松村洋佑マネージャー

 

地域社会・地球環境との向き合い方

ホテル業界はもともと地球環境へ配慮した取り組みを比較的よく行っている方だと思います。HOTEL CENでも、清掃担当のスタッフから紹介してもらった地球環境に優しい洗剤を使ったり、アメニティの無駄を省いたり、フードロスを減らすための取り組みなどを行ったりしています。お客様満足度の向上との兼ね合いもありますが、できる限り環境に優しい運営を心がけています。

 

未来との向き合い方

ダイバーシティの推進や、マイノリティへの理解が大事ということはメディアでも伝えられており、少しずつ社会は変わっているように思います。しかし、差別や偏見はまだ存在しており、苦しんでいるマイノリティの人は数多くいます。HOTEL CENではそういった人たちを当たり前に受け入れ、働く楽しみを追求できる環境を心がけているので、時々ホテルやカフェをご利用されたお客様から、「私もHOTEL CENで働きたいです」と言ってもらえることがあるんです。

 

「こんなに働く人が楽しそうなのは初めて見た」と言っていただけると、未来世代が働きづらさや生きづらさを抱えることのない世界の形成に寄与できているのかなと感じます。特にホテル業界は古い部分があって、髭を生やせなかったり、髪型に規定があったりと色々な制約があります。清潔感を重視するから、といっても何をもって「清潔感」とするのか? そんな曖昧なものより、お客様にしっかり対応することの方が重要ではないのでしょうか。

 

在日外国人や、LGBTQなど、他の人と違うからという理由で良い仕事が見つかりにくい方で、やる気があり、ホテル業に興味があるならば、ぜひうちを検討してほしいと思います。

 

<企業概要>
Affectus株式会社
設 立:2019年3月
資本金:250万
事業内容:宿泊施設運営・コンサルティング・飲食運営
代表者:細井保裕
https://affectus.co.jp/

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WRITER
ライター
佐野 友美
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1991年東京生まれ。中央大学法律学部出身。卒業後は採用コンサルティング会社に所属。社員インタビュー取材やホームページライティングを中心に活動中。

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