日本酒輸出増加で環境意識高まる
高知県の老舗酒蔵、酔鯨酒造は、炭素会計プラットフォームを提供するZeveroと提携し、サステナブルな酒造りに乗り出す。ZeveroのAI技術を活用し、酒蔵全体のCO2排出量を可視化、製品ごとの炭素排出量(CFP)算定を進め、環境負荷低減を目指す。
近年、日本酒の輸出は増加傾向にあり、世界中で楽しまれている。酔鯨酒造は「Enjoy SAKE Life」を掲げ、日本酒の美味しさや文化を世界に発信する中で、サステナビリティを新たな価値として捉えている。
ZeveroのAI技術で排出量可視化
ZeveroはAIを活用した炭素会計プラットフォームを提供し、英国では複数のクラフトビールメーカーの脱炭素化やCFP算定を支援してきた実績を持つ。この知見を活かし、酔鯨酒造の取り組みを支援する。
具体的な取り組み
具体的には、Zeveroのプラットフォームを導入し、酔鯨酒造のCO2排出量を高精度に測定・分析。エネルギー使用状況や排出源を詳細に把握し、効率的な排出削減戦略の策定・実行を支援する。さらに、Zeveroは英国でのCFP算定経験を活かし、酔鯨酒造の製品単位での炭素排出量算定もサポートする。
両社のコメント
酔鯨酒造の上田正人代表取締役は、「日本酒文化を未来へ継承するため、Zeveroの支援を受け、脱炭素化を含むサステナブルな酒造りに取り組む」とコメント。
Zevero日本CEOの森マーヴィン氏は、「日本酒という豊かな文化を持つ産業の脱炭素化に貢献できることを光栄に思う」と述べた。
今後の展望
この取り組みを通じて、酔鯨酒造は国内外で「サステナブルな酒蔵」としての地位を確立することを目指す。ZeveroはAI技術とグローバルな知見を活かし、酔鯨酒造の環境保全と経済発展の両立を支援していく。