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在宅ワーカーと企業を繋ぐアウトソーシング事業で起業 株式会社オフィスエム

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DX、新型コロナの感染拡大の影響等により、時間と場所にしばられない働き方「リモートワーク」が急速に社会に浸透しています。インターネットの普及とともに日本で在宅での働き方が注目され始めたのは1995年頃。当時はダイヤルアップ回線でのパソコン通信が主流の時代です。そんな黎明期からリモートワークの可能性に注目し、全国のリモートワーカーを組織化、アウトソーシング事業を立ち上げたのが株式会社オフィスエムの代表取締役 田上睦深さんです。

今回は、日本の在宅リモートワーカーによるアウトソーシング事業の草分けともいえる田上さんに、オフィスエムの創業のきっかけや、法人設立後、どのように事業を展開して現在に至ったのかお話を伺いました。

インターネット黎明期に在宅ワーカーのポテンシャルに着目

オフィスエムのホームページ
オフィスエムのホームページ(画像提供:株式会社オフィスエム)

田上さんがオフィスエムを設立したのはまだインターネットが日本に上陸してまもない1995年(1998年に株式会社オフィスエムに商号変更)。それから約25年以上にわたり、全国のリモートワーカーを組織化し、業務のアウトソーシングサービスを企業に提供し続けてきました。田上さんは、いったいどのようなきっかけで、このサービスを始めたのでしょうか。

「私は前職で会計事務所に勤めていました。その事務所の所長が『これからはパソコンを使った仕事が主流になる』とよく言っていたんです。私自身もパソコン業務が好きでしたし、パソコンがあれば時間や場所の制約が少なく自宅でも仕事ができるというところに将来性を感じていました」

当時はWindows搭載のパソコンが急速に普及し、それまで手書きだった多くのビジネス文書や経理データなどがワープロや経理ソフトでデータ化されはじめたデジタル移行期でした。

「それから約1年後、私は会計事務所を辞めてフリーランスになりました。会計ソフトの企業への導入支援や領収書の入力代行などパソコンでできる事務作業を代行することで生計を立てていました。すると、あるとき依頼案件が一気に増えて、ひとりでは対応しきれなくなってしまったんです」

「それでどうしようもなくなって、パソコン通信の掲示板に『伝票入力を手伝ってくれる人いませんか』と書き込み、そのまま倒れるように寝てしまったのですね。翌朝、目が覚めてパソコンを開いてみると、なんと80人もの方から『やります!』という返信が来ていたんです。あのとき、皆さんに助けていただき本当にありがたかったのと同時に、世の中にはこんなにも仕事を求めている人がいるんだという事実に驚き、私が企業とリモートワーカーの橋渡し役になろう、と決意したのです」

在宅ワーカーのスキルを最大限に生かすアウトソーシングサービス
リモートワーカーのスキルと企業のニーズをマッチング(画像提供:株式会社オフィスエム)

田上さんが会社を立ち上げるとき、周囲のリモートワーカーに話を聞くと、「家事や育児で会社に出社できない」「パートナーの転勤が多い」といった理由で、優秀な人材が安価で仕事を受けざるを得ない状況にあることが分かりました。

さらには、優秀な人材を採用したい企業と、優秀であるにもかかわらず家庭の事情などがあって会社員のようにフルタイムで出社して働くのが難しい人が、なかなかうまく出会えないということも知り、田上さんは「企業と人を繋ぎ、時間や場所にとらわれない働き方ができるリモートワーカーを増やそう」という信念を強く持ったそうです。

 

オフィスエムが企業と人の橋渡しをする価値

法人設立当時は、在宅ワークという言葉が使われ出始めてまもなく、まだ社会的にはその存在があまり知られてはいませんでした。その後、1990年代後半から2000年頃にSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)ブームが起こり、企業のアウトソーシングニーズの高まりとととにリモートワーカーも急増。瞬く間にリモートワーカーの登録者数が拡大していきました。

「SOHOブームにより、リモートワーカーの登録数が一気に4000人~5000人まで増加しました。そのため、受注できる業務領域を経理業務だけでなく、デザインやライティングなどに拡大していきました。現在の登録者数は約2万人で、そのうち6割は女性ですが、シニア層や男性も多くなっています」

フリーランス独立支援も行うオフィスエム

オフィスエムはフリーランス独立支援も行っている(画像提供:株式会社オフィスエム)

リモートワーカーのキャリアや業務領域は人それぞれです。オフィスエムでは、企業のニーズに的確に対応するために、依頼される案件毎にプロジェクトチームを編成し、最適なワーカーを選定する「チームソーシング体制」を整えてスムーズな組織運営を実現しています。

「クラウドソーシングサイトなどの個人と企業が直接やり取りする場所では、個人のスキルレベルのばらつきや、スケジュール管理の難しさ、仕事に見合わない安価な報酬など、トラブルの原因が多く潜んでいます。当社は、個人と企業の間に入り、すべての案件をプロジェクト化。マネージャークラスの社員を1名配置し、リモートワーカーに案件を割り振り、納期の遅れがないよう進行管理し、クオリティコントロールまで担います。企業からリモートワーカーへの直接発注時の課題を取り除き、円滑な業務運営ができる体制を整えているのです」

リモートワーカーに特化したシェアハウスでワークスペースも提供

同社はこのような企業からのアウトソーシング業務の受注の窓口になっているだけでなく、リモートワーカーがより働きやすくなるようなフリーランス独立支援や副業支援などのさまざまなサポートもおこなっています。

2020年11月にはリモートワーカーのためのシェアハウス「ステイセーフ西片」を開設し、住宅環境の整備にも取り組んでいます。

「新型コロナウイルスの影響により、リモートワークで働く人が増えていますが、自宅に仕事スペースがなかったり、自宅では思うように集中できなかったりと、ワークスペースに関する悩みも生まれています。そこでオフィスエムでは、2020年11月、多機能付きの女性向けシェアハウス『ステイセーフ西片』をオープンしました」

シェアハウスステイセーフ西片の外観

シェアハウス「ステイセーフ西片」の外観(画像提供:株式会社オフィスエム)

多機能付きのシェアハウスとは、新生活様式に対応したシェアオフィスやミーティングルームなどのスペース稼働管理システムと副業支援サービスがセットになっている共同住宅のこと。

 

従来のシェアハウスは共用部での接触機会が多く、感染予防の対策が十分ではありませんでした。「ステイセーフ西片」は、共用部分にも個室や間仕切りを設置し、抗ウィルス機能を持つ壁紙を使い、家具や食器など共有アイテムを最小限に抑えています。また、バスルームやキッチン用品のWeb予約システムも導入。徹底的に密を避け、安心して暮らしやすいシェアハウスになっています。

さらに「ステイセーフ西片」には快適な住環境だけでなく、会社勤めを継続しながら副業スキルを身に着けるサポートサービスも付帯しているのだそうです。

「入居者であるリモートワーカーがよりスキルアップできるように、オフィスエムが長年培ってきたリモートワークや副業に関するハウツーの提供や仕事の紹介なども行っています。リモートでも仕事を継続しつつ、副業スキルを身に着けていただけるような支援サービスを提供しています」

田上代表は、「リモートワーカーと企業の橋渡しやシェアハウス事業のみならず、多くのリモートワーカーが、より自分らしく働ける環境づくりにも注力していきたい」と語ります。

新型コロナ感染拡大を機に、多くの企業でリモートワークが推進され、私たち1人1人も自分の働き方を見つめ直すきっかけになっています。DX、働き方改革、グローバル人材の活用など、企業も今後ますます多様なワークスタイルの導入が推進されていくことでしょう。

株式会社オフィスエイムのステークホルダーへの感謝

時間と場所にしばられない新しい働き方のパイオニア・オフィスエム田上代表に、当社のステークホルダへの思いをお聞きしました。

社員・家族への思い

オフィスエムの信念は「場所にしばられない在宅ワーカーを増やすこと」です。当社にとってリモートワーカーは業務の発注先でもあり、社員でもあります。

先日、20年来の付き合いになる社員から「子どものそばで、空き時間に家事をしながら仕事ができることが嬉しいの」とあらためて言われたことがあります。その社員とは、会社設立直後から、ときには喧嘩をしながら一緒に事業を立ち上げてきた仲間です。普段はお互い照れ臭くて、そういう言葉を伝え合うことがなかったので、このときはとても嬉しい気持ちになりましたね。これからも、場所にしばられずに、家庭の都合も優先しながら仕事ができる仲間を増やしていきたいと思いました。

お客様への思い

私は2015年8月頃から、世界最大規模の異業種交流コミュニティ「BNI」に所属しています。そこでは様々な学びの機会をいただいています。入会のきっかけをつくってくださった経営者マーケティング研究所代表の岡田有史さんにあらためて感謝を申し上げたいです。現在もオフィスエムの顧問を務めてくださり、継続的に仕事も発注いただいています。特に緊急性の高い案件のご依頼を受け、何とか対応させていただいた際などは「本当に助かりました」と言われると、お力になれたことを嬉しく思いますね。

また、株式会社エンカレッジの堀越基史さんからは、はじめてお会いしたときから、「これから在宅ワークの時代が来る」と、リモートワークの可能性について深い理解を示してくださり、本当にお礼を言いたいです。というのも、まだリモートワーカーのアウトソーシング事業に対して、周囲から理解が得られなかった頃、心の底からこの事業の可能性を信じて応援してくれた人なんです。異業種交流コミュニティでも深い付き合いがあり、今ではお互いに発注し合うビジネスパートナーでもあります。

株式会社オフィスエムの田上さんからみた株式会社エンカレッジ堀越基史さんについての記事はこちらから読むことができます!

 

取引先への思い

オフィスエムにとって、リモートワーカーは取引先であり社員でもあるのですが、オフィスエムの仕事にコミットしてくれている加藤良子さんという社員がいます。最初は業務委託のリモートワーカーとして勤めていたのですが、その仕事振りをみて、リモートワーカーをディレクションする管理職になっていただきました。現在は、新事業であるシェアハウスのPR記事を書いてくれ、大手企業に一緒に出向いてプレゼンしてくれるなど全面的にサポートしてくれて大変助かっています。

株主・金融機関への思い

設立間もない頃は、金融機関から融資を受けることが難しかったのですが、唯一、日本政策金融公庫の東京支店様が融資してくれました。初めて会社として認められたという思いと、無担保で資金を借りられたことに、とても感謝しています。

地域社会・地球環境への思い

シェアハウスがある文京区は、私の出身地でもあり、高校生までずっと住んでいました。今回、シェアハウスを開設する場所を決めるときに、あらためて色々調べてみたのですが、今まで気づいていなかった文京区の魅力がたくさん発見できました。

例えば、東洋経済新報社による「住みよさランキング2020」では2位に選ばれ、東京大学をはじめ多くの大学などのキャンパスがある安心感や、区内全域の約6割が住宅地であるなど、その住みやすさが評価されています。また、緑が多く、実際の住み心地も良いので、女性向けシェアハウスを建てるのにピッタリな場所だと思いました。

現在も、毎週開催される文京区のロータリーへの参加や、シェハウスやコワーキングスペースの見学など、地域との繋がりを深めているところです。また、文京区議会議員を務めている白石英さんは、中学時代の先輩で、同窓会でお話しして以来、メールでやり取りするような関係性です。これからも文京区を盛り上げる一員として、お互いに協力できると良いなと思っています。

未来世代への思い

オフィスエムは約25年間、リモートワーカーの組織づくりに力を入れてきました。働く場所にとらわれず、自由に働く人を増やすために、様々な取り組みをしてきました。これまで以上にリモートワーカーにお任せいただける案件を受注して、より多くのリモートワーカーが自由に働けるようにしたいと思います。

そのために、お客様である大手企業や中小企業の方々に対して、高度なスキルを持つリモートワーカーを組織化して、近くにいなくても近くにいるような高品質なサービスを提供していきたいです。その結果、お客様からさらに仕事を任せてもらい、自由に働ける人を増やし、オフィスエム自体も成長していければと考えています。

また、登録者のほとんどは国内在住ですが、外国に住んでいる方や、外国人の方もいらっしゃいます。今後は住んでいる場所や国籍、年齢、性別に関わらない多様性を大切にしていきたいですね。


<プロフィール>

田上睦深

株式会社オフィスエム 代表取締役
東京都文京区出身。会計事務所に勤めた後、フリーで経理・財務事務の業務を担う。その中でリモートワークの将来性に気づき、1995年、アウトソーシング事業のオフィスエムを設立。2020年12月現在のリモートワーカー登録者数は約2万人。2020年11月には、多機能女性向けシェアハウス「ステイセーフ西片」をオープン。

<企業概要>

株式会社オフィスエム

https://www.officem.jp/

〒100-0004 東京都千代田区大手町1-5-1 大手町ファーストスクエアイーストタワー4階

設立:1995年11月24日

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WRITER
shima wakana
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求人広告のコピーライターを経て、2020年8月よりフリーランス。採用広報を目的としたインタビュー記事や求人広告、スカウトメールなどを制作。自己分析を中心としたカウンセリングなども行っている。

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