ログイン
ログイン
会員登録
会員登録
お問合せ
お問合せ
MENU

法人のサステナビリティ情報を紹介するWEBメディア coki

日本人乗船のクルーズ船でハンタウイルス集団感染疑い 3人死亡と発表

コラム&ニュース コラム ニュース
リンクをコピー

探検クルーズ船「MV Hondius号」で、ハンタウイルス感染が疑われる事例が相次ぎ、乗客ら3人が死亡した。船には日本人1人も乗船していると報じられている。厚生労働省は5月6日、国内で感染が広がるリスクは低いとの見解を示した。

 

クルーズ船で7例、3人死亡と報道

AP通信などによると、MV Hondius号はオランダのOceanwide Expeditions社が運航する探検クルーズ船で、2026年4月1日にアルゼンチン南部ウシュアイアを出港した。南極や南大西洋の島々を巡る航海中に、乗客・乗員の間でハンタウイルス感染が疑われる症例が確認された。

世界保健機関 WHO の情報では、確認・疑いを含めた症例は計7例。このうち3人が死亡し、別の1人は南アフリカ・ヨハネスブルグの集中治療室で治療を受けているという。死亡したのはオランダ人の夫婦とドイツ人男性とされる。

船には約150人が乗っており、国籍は20カ国以上に及ぶ。日本人1人も乗船していると報じられているが、感染が確認されたとの情報は出ていない。

カーボベルデ沖で足止め、カナリア諸島へ移動か

MV Hondius号は現在、アフリカ西岸のカーボベルデ沖に停泊している。複数の海外メディアは、入港先の調整が続くなか、スペイン領カナリア諸島へ向かい、乗客の下船、健康確認、船内消毒、疫学調査が行われる見通しだと伝えている。

船内では乗客らが客室で待機し、健康状態の監視を受けている。新たな症状を示す人は確認されていないとされるが、ハンタウイルスは潜伏期間が長い場合があるため、各国当局による追跡調査が続けられる。

運航会社Oceanwide Expeditionsは、深刻な医療事案に対応しているとして、乗客への支援を続ける姿勢を示している。

 

感染経路はネズミの排泄物、南米株では人から人への感染例も

ハンタウイルスは、主にネズミなど齧歯類の尿、糞、唾液に含まれるウイルスを吸い込むことで感染する。感染すると発熱や筋肉痛などの症状で始まり、重症化すると呼吸不全を伴うハンタウイルス肺症候群に進むことがある。

今回問題となっているのは、南米で報告されるタイプのハンタウイルスとみられている。特にアンデスウイルスは、ハンタウイルスの中でも例外的に、密接な接触を通じて人から人へ感染する事例が知られている。ただし、WHOは一般の人々へのリスクは低いとの評価を示している。

現時点で、船内にネズミがいたことを示す情報は確認されていない。初期の感染源としては、南米寄港地や上陸先での齧歯類の排泄物への接触が想定されている。

厚労省「国内で感染拡大するリスクは低い」

厚生労働省は5月6日、公式Xで「クルーズ船で感染者が確認されたハンタウイルスは、主にネズミ等の排泄物を介して感染します」と説明した。そのうえで、媒介動物の有無などの状況から、国内で感染が広がるリスクは低いと考えられるとした。

同省は、現地で適切な健康管理が行われており、関係機関と連携して対応するとしている。国民に対しては冷静な対応を呼びかけた。

国内での感染拡大リスクが低いとされる背景には、今回疑われる南米系ウイルスの自然宿主が日本国内に定着しているわけではない点がある。MV Hondius号が日本へ寄港する予定も報じられていない。

 

「日本人1人乗船」で広がる不安

日本人1人が乗船していると報じられたため、日本国内でも関心が高まっている。感染確認は伝えられていないものの、海外クルーズ船、死亡者、未知の感染症という要素が重なり、SNS上では不安の声が広がっている。

一方で、ハンタウイルスは新型コロナウイルスのように日常的な接触で広範囲に広がる感染症とは性質が異なる。通常は齧歯類の排泄物が主な感染源であり、人から人への感染が疑われる南米株でも、密接接触が中心とされる。

今後は、カナリア諸島到着後の検査結果、下船者の健康確認、遺伝子解析の結果が各国当局から発表されるとみられる。船内の日本人についても、外務省や関係機関による安否確認と健康状況の把握が続く見込みだ。

Tags

ライター:

東京都出身。一日中ネットに張り付いている。

関連記事

タグ

To Top