
2026年2月5日、ポケモン初の屋外常設型施設「ポケパーク カントー」が東京・よみうりランド内にグランドオープンした。600匹を超えるポケモンたちが森と街で暮らすという壮大な世界観は、開園初日からXを中心に大きな話題を呼んでいる。ピカチュウの日と重なった象徴的な開業は、長年ポケモンと共に育ってきた世代の記憶と感情を強く刺激した。本記事では、現地の様子とSNS上の反応を軸に、この施設がもたらした熱狂と現実的な課題を読み解く。
ポケモンが生活する世界を歩くという新しい体験
ポケパーク カントーは、従来型テーマパークとは異なる思想で設計されている。来場者がアトラクションを消費する場ではなく、「ポケモンが暮らす世界を訪れる」という立ち位置を明確に打ち出した点が最大の特徴だ。
施設は「ポケモンフォレスト」と「カヤツリタウン」という対照的な2つのエリアで構成されている。森では自然の起伏を生かした散策路が続き、街では人とポケモンが共存する賑わいが演出されている。どちらの空間でも共通しているのは、ポケモンたちが主役であり、人間はあくまでその世界に足を踏み入れた存在として扱われている点だ。
この距離感についてSNSでは「キャラクターを見るのではなく、生き物として感じられる」「ポケモンの生活を邪魔していない感覚がある」と評価する声が多く、世界観重視の設計思想が来場者に強く伝わっている。
開園初日、Xを中心に広がった祝福と共感
開業当日、Xには現地からの写真や動画が次々と投稿された。公式アカウントによるグランドオープン告知は、投稿から数時間で数万規模の表示数を記録し、多くのファンの目に触れた。
特に拡散されたのが、増田順一氏のコメントを引用した投稿だ。「ポケモンがいる世界をぜひ見に来てほしい」という言葉に対し、「子どもの頃に想像していた世界が現実になった」「30年分の思い出が一気によみがえった」といった感動の声が相次いだ。
チケット抽選の段階から競争が激しかったこともあり、「やっと行けた」「当選した人おめでとう」という祝福の投稿が連鎖的に広がった。現地に行けなかったファンも、リアルタイムで共有される投稿を通じて体験を追体験し、熱狂がオンライン上で加速していった。
ポケモンフォレストで語られる没入感と体力のリアル
ポケモンフォレストは、全長およそ500メートルの散策路に坂道や階段を多く取り入れた構造となっている。視界の先に突然現れるポケモンや、鳴き声の方向から存在を察知する演出により、来場者は能動的に世界を探索することになる。
SNSで特に話題となったのは、ディグダの頭にイーブイが触れるシーンや、ピカチュウが森の中を駆け回る様子だ。「一瞬を切り取っても物語になる」「野生ポケモンを観察している気分」といった投稿が拡散し、このエリアの没入感の高さを象徴している。
一方で、現実的な注意点も多く語られた。階段は100段を超え、坂道も多いため、「想像以上に体力を使う」「冒険感はあるが覚悟は必要」という声が目立つ。5歳未満利用不可、車いすやベビーカー不可という制限についても、「世界観を守るためなら理解できる」という受け止めが比較的多い。
カヤツリタウンが生み出す祝祭的な空気
もう1つのエリアであるカヤツリタウンは、祝祭性を前面に押し出した構成となっている。
アシレーヌの噴水や、ピカチュウとイーブイが登場するパレード「ピカブイバブルカーニバル」は、「シャボン玉に包まれた光景が忘れられない」「可愛さで感情が追いつかない」と高い評価を受けた。
参加型ショー「ピカピカスパークス!」では、来場者が一体となって踊る演出が取り入れられ、「ポケモンと同じ時間を共有している感覚がある」との感想が多く見られる。パレード衣装のピカチュウやイーブイを描いたファンアートも増え、二次創作の盛り上がりが早くも兆しを見せている。
チケット料金と入場方式、そして見えてきた課題
ポケパーク カントーの入場には、よみうりランドの入園チケットとは別に、専用の入場パスが必要となる。料金は日付や時間帯によって変動する仕組みが採用されており、最上位のエリートトレーナーズパスは13歳以上で14000円からとなっている。
エリートトレーナーズパスは時間無制限で再入場が可能なほか、特典が付属し、全エリアを利用できる。一方、トレーナーズパスは指定時間での1回入場制となり、ポケモンフォレストを含むが事前の時間予約が必須だ。カヤツリタウンのみを利用できるタウンパスも用意されており、3歳未満は無料とされている。※チケットは3月下旬まで完売
【ポケパークカントー公式サイト】https://www.pokepark-kanto.co.jp/ppark/top/index
価格帯や完売状況については、「ハードルが高い」「気軽には行きづらい」という声も一定数ある。3月下旬まで完売が続く日も多く、「整理券アプリの理解が必須」「事前準備がすべてを左右する」といった実務的な情報共有がファン同士で進んでいる。
それでも全体の評価は前向きだ。「この規模と体験なら納得できる」「これは始まりにすぎない」とする声が多く、将来的なエリア拡張や別地方版への期待も語られている。



