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「体験するからこそ、学べる歴史がある」  大和櫻塾の台湾研修旅行、9月開催へ

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李登輝元総統の墓前で、日台の絆と平和の価値を考える4日間

李登輝元総統
李總統登輝先生玉照 中華民國總統府(國史館提供)

歴史は、教科書だけでは伝わらない。現地の空気を吸い、人と出会い、語り合うことで、初めて生きた知恵として自分のなかに刻まれる。そんな学びを体験できる旅が、今年も台湾で開催される。

一般社団法人・大和櫻塾が主催する「第13回 大和櫻塾 台湾研修旅行」は、2025年9月2日から5日にかけて実施される。日台の歴史・文化・政治・経済の現場を実際に歩き、考える4日間。世代や立場を超えて、日本と台湾の未来について語り合える、またとない機会だ。

 

「李登輝に会いに行く」旅から始まる

旅のはじまりは、空港で集合した後、台北近郊にある五指山國軍示範公墓へ向かう。そこには、台湾の民主化を実現した政治家・李登輝元総統が眠る。

日本で教育を受け、靖国神社にも強い思いを寄せた李登輝氏は、日本と台湾の橋渡し役とも言える存在だ。その墓前に立つことで、国家とは何か、民主主義とは何かを、肌で感じ取ることができるだろう。

過去と現在が交差する場所を歩く

2日目には、かつて日本軍と共に戦った台湾の原住民族・高砂義勇隊の慰霊碑を訪れる。さらに、先住民文化の残る烏来老街を散策し、異なる文化が共存する台湾の多様性を体感する。

午後には、台湾国際放送(RTI)を訪問。戦後も日本語放送を続ける台湾のメディア現場を通じて、情報発信のあり方や国際広報のリアリティに触れる貴重な時間となる。

夜には、台湾経済界を牽引する人々が集う「台日文化経済協会」との懇親会が開かれる。名刺交換だけでは終わらない、志を共有する対話が待っている。

 

知の交流 政治大学での特別講義

3日目には、台湾屈指の名門・国立政治大学の台湾日本研究院理事長であり、安倍晋三研究センターの創設にも関わった李世暉教授が講演する。

台湾の知識人が、安倍元首相をどう見ているのか。そして、戦後の日台関係がどのように築かれてきたのか。現場の声から、教科書には載っていない政治のダイナミズムを学ぶ機会となる。

同日には、李登輝元総統も学んだ台湾大学構内の施設を見学。戦後史の舞台裏を、追体験するような1日だ。

民主主義の現在地に触れる

最終日には、台湾の国会にあたる「立法院」を訪問。世界の注目を集める台湾の民主主義、その現場をこの目で確かめる。

解散前には、旅の締めくくりとして懇親会が開かれる。4日間の体験を分かち合い、それぞれの思いを胸に帰路につくことになる。

戦争の記憶が、学びを深める

今回の研修旅行に先立ち、6月には福岡市でプレ講演会が開催された。登壇したのは、ロシアによるウクライナ侵攻時にキーウに滞在していた前原剛氏(慶應義塾大学生)。

「爆撃の音が自宅から聞こえた。SNSには誤情報があふれ、何が正しいのかも分からなかった」と、当時の緊迫した空気を語った。こうした話を受けて企画された台湾研修には、平和とは何かを見つめ直す意味も込められている。

申込締切は7月27日 学生も歓迎

参加費は、大和櫻塾会員55,000円、一般70,000円、学生45,000円(航空券・宿泊別)。宿泊施設はホリデイインエクスプレス台北(2名1室:30,000円)や、ランディス台北ホテル(同:44,000円)を紹介可能。申込時に大和櫻塾に入会可能。1名利用のプランも選べる。

申込は7月27日(日)17:00まで。大和櫻塾公式サイト(https://yamatosakura.or.jp)から申し込み可

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ライター:

株式会社Sacco 代表取締役。一般社団法人100年経営研究機構参与。一般社団法人SHOEHORN理事。株式会社東洋経済新報社ビジネスプロモーション局兼務。週刊誌・月刊誌のライターを経て2015年Saccoを起業。 連載:日経MJ・日本経済新聞電子版『老舗リブランディング』、週刊エコノミスト 『SDGs最前線』、日本経済新聞電子版『長寿企業の研究』

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