突然の訃報、兄・雅史氏がXで公表「突然のお知らせとなりましたことをお詫び」

若き実業家であり、人気YouTube番組「令和の虎」にも出演していた青笹寛史(あおささ・ひろし)氏が、2025年6月25日、急性心不全のため死去していたことが明らかになった。享年29歳。訃報は7月3日、兄であり実業家の青笹雅史氏が、寛史氏の公式X(旧Twitter)アカウントを通じて公表した。
「突然のお知らせとなりましたことをお詫び申し上げます。これまで支えてくださった皆さまに、心より御礼申し上げます」との言葉とともに、葬儀は家族葬として執り行われ、初七日を終えたタイミングでの発表であることが伝えられた。
「令和の虎」出演で注目集めた若き起業家
青笹氏は2016年に島根大学医学部へ入学。在学中より動画編集フリーランスとして活動を開始し、2020年にはアズール株式会社を設立。以降、実業家としての頭角を現し、2022年からは人気YouTubeチャンネル「令和の虎」に出演。冷静かつ誠実な語り口で若手起業家と真摯に向き合う姿勢が視聴者に支持されていた。
番組内では「ぼっち」を自称することもあったが、関係者やファンからの人望は厚く、若手ビジネスマンのロールモデルとしての存在感を確立していた。
運営体制は継続 「想いを引き継ぎ、未来を形に」
訃報を伝えたXの投稿では、今後の事業体制についても言及。「今後は、かねてより経営を支えてまいりました兄 青笹雅史を含めた運営チームにより、彼の想いやことばを丁寧に引き継ぎながら、よりよい未来の実現に向けて全力で取り組んでまいります」と綴られた。
アズール社の既存事業やサービス内容には影響はなく、継続されることが明示された。ただし、寛史氏が個人で受けていたコンサルティング事業については停止するという。
また、彼が出演した動画やコンテンツの一部は今後も公開予定で、「温かく見守っていただければ幸いです」との呼びかけもあった。
「動画編集CAMP」 若者のキャリアを開く挑戦
アズール社が展開する代表的サービス「動画編集CAMP」は、未経験から動画編集スキルを習得できる実践的なオンラインスクールとして、若年層を中心に支持を集めていた。
単なるスキル提供にとどまらず、受講生には案件の紹介やポートフォリオ指導まで行い、フリーランスとしての独立支援を一貫してサポートする点が特徴だった。卒業生のなかには実際に独立・起業した人もおり、動画編集を通じたキャリア創出の場として、社会的意義を高く評価されていた。
寛史氏自身も過去のインタビューで「大学に通いながら動画編集で月10万円稼げるようになった時、人生の自由度が大きく広がった」と語っており、その経験をもとに、若者の自己実現を後押しする仕組みづくりに情熱を注いできた。
関係者・出演者からも追悼の声
青笹氏の死去を受け、「令和の虎」出演者らからも追悼のコメントが寄せられている。
リライブシャツ代表の佐々木貴史氏は、「青笹さんの突然の訃報に驚いています。ご冥福を心からお祈り申し上げます。本当に、本当に残念です」と心境を吐露。
また、「青汁王子」こと三崎優太氏も、「青笹君はとても優秀な経営者でした。20代であれだけのバランスを持った人はいないと思う。ぼっちが口癖だったけど、多くの人に愛されてたよ」と、その人柄と能力を惜しむ言葉を綴っている。
公式発表以外の情報には注意喚起も
最後に、雅史氏は「インターネットなどで憶測や噂を広げるのは厳に謹んでいただくようお願い申し上げます」とも呼びかけており、公式アカウントからの情報が唯一の信頼できる発信元であることを明示している。
まだ若く、これからの未来を切り拓いていくはずだった青笹寛史氏。その志と功績は、多くの若者にとってインスピレーションとなり続けるに違いない。