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ゆうちょ銀行が普通預金金利を0.2%に引き上げ!各大手銀行の金利引き上げ状況や今後の影響や注意点まとめ

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ゆうちょ銀行
PhotoACより

ゆうちょ銀行は2025年3月3日より、普通預金(通常貯金)の金利を0.1%から0.2%へと引き上げることを発表した。これは2024年9月以来の改定となる。一方、大手銀行もそれぞれ市場金利の上昇や日本銀行の金融政策を踏まえ、普通預金や短期プライムレートの引き上げを決定している。

本記事では、各銀行の最新の金利改定状況や、その影響について詳しく解説する。

ゆうちょ銀行の普通預金金利引き上げ概要

ゆうちょ銀行は2025年3月3日より、普通預金(通常貯金)の金利を年0.1%から0.2%に引き上げると発表した。これは2024年9月以来、約6カ月ぶりの改定である。

また、定期預金(定期性貯金)の金利についても、今後引き上げを予定していると発表。ゆうちょ銀行は「市場金利の動向をふまえ、利ざやの確保、他行の金利等を総合的に勘案した結果」とコメントしている。

この改定により、預金者は利息の増加を期待できる一方、金融市場の金利動向にも注視が必要となる。

大手銀行の普通預金金利の引き上げ状況

ゆうちょ銀行の金利改定とは別に、大手銀行も市場金利の上昇や日本銀行の金融政策を考慮し、それぞれ普通預金金利の引き上げを決定している。
これにより、各銀行の普通預金に預ける利息の増加が期待される。

各銀行の普通預金金利改定スケジュール

銀行名改定日変更前変更後
三菱UFJ銀行2025年3月3日0.1%0.2%
みずほ銀行2025年3月3日0.1%0.2%
りそな銀行2025年3月3日0.1%0.2%
三井住友銀行2025年3月17日0.1%0.2%

短期プライムレートの引き上げと住宅ローンへの影響

普通預金金利だけでなく、大手銀行は短期プライムレート(短プラ)も引き上げている。
短プラは変動金利の住宅ローンの基準となるため、住宅ローン利用者にとっては負担増の可能性がある。

各銀行の短期プライムレート改定スケジュール

銀行名改定日変更前変更後
三菱UFJ銀行2025年3月3日1.625%1.875%
みずほ銀行2025年3月3日1.625%1.875%
りそな銀行2025年3月12日1.875%2.125%
三井住友銀行2025年3月17日1.625%1.875%

短プラの引き上げにより、変動金利の住宅ローンの金利が上昇する可能性があり、特に大きな借入をしている人は慎重な資金計画が求められる。

短期プライムレートについては以下の記事でわかりやすく解説しています。

【参照】
・三井住友銀行:「各種預金金利の変更について」、「短期プライムレートの引き上げについて
・三菱UFJ銀行:「円預金金利及び短期プライムレートの改定について
・みずほ銀行:「円預金金利の改定について」、「短期プライムレートの改定について
・りそな銀行:「各種預金金利の引き上げについて」、「りそな銀行 埼玉りそな銀行 短期プライムレートの引き上げについて

金利引き上げによるメリット・デメリット

金利の引き上げにより預金者にとってはメリットがある一方、ローン利用者は金利上昇リスクに注意が必要だ。

【メリット】(預金者向け)

  • 預金利息の増加
    • 例:100万円を普通預金に預けた場合の年間利息
      • 0.1%:1000円 → 0.2%:2000円(税引前)
  • 定期預金の金利引き上げの可能性もあり、さらなる利息増加が期待できる。

【デメリット】(ローン利用者向け)

  • 住宅ローン金利の上昇による負担増
    • 例:2000万円の住宅ローン(30年、変動金利)の場合 (※)
      • 金利1.5% → 毎月返済額69,024円
      • 金利1.6% → 毎月返済額69,988円(約964円の増加)
      • 年間で約11,568円の負担増(964円×12カ月)

※元利均等返済、ボーナス時の返済なしで試算
※税金や預け入れ(借り入れ)期間中の金利変動、残高変動は考慮していません。

まとめ

大手銀行が続々と普通預金金利を引き上げる方針を示している。また、短期プライムレートの上昇も相次いでおり、住宅ローンの金利負担が増加する可能性がある。預金者にとっては利息増加のメリットがあるものの、ローン利用者は金利の変動に注意が必要だ。今後の金融市場の動向を注視し、適切な資産運用やローン戦略を検討することが重要だろう。

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ライター:

金融機関と不動産会社での勤務経験を経て2014年より金融関係や不動産関係を中心としたフリーライターとして活動。金融関係をはじめ不動産やビジネスのジャンルを中心に執筆しています。

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