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中居正広の女性トラブルが示すジャニーズの闇 責任感の裏に潜む課題

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中居氏が抱えるジャニーズの闇

中居正広氏の女性トラブル報道は、芸能界に大きな衝撃を与えた。解決金9000万円という金額の大きさもさることながら、これまで築き上げてきた“好印象”イメージとのギャップに、多くのファンが戸惑いを隠せないでいる。番組収録の見合わせやCMの削除など、活動への影響もすでに出ている。

今後の動向が注目される中、改めて中居正広氏とはどんな人物なのか、過去の発言や行動から紐解いてみたい。

中居氏のプロ意識の高さと責任感

中居正広氏といえば、仕事への責任感とプロ意識の高さで知られている。2001年、稲垣メンバーが駐車違反で逮捕された際、中居氏は彼を呼び出し、「おまえは、やったことの重大さを分かっていない。お前がそんな出方なら、SMAPは4人でもできるんだぞ!世間がどうこういうより、もっと真剣に考えろ、迷惑かけたんだから」と厳しく叱責したと言われている。

単に謝罪して済ませるのではなく、自身の行動の責任を真摯に受け止めるよう促したのだ。このエピソードからも、中居氏の仕事に対する厳しさ、そしてSMAPというグループに対する強い責任感が見て取れる。

また、草彅メンバーが司会を務める番組「SmaSTATION!!」に、草彅メンバーがインフルエンザで出演できない際には、自らの番組収録後、すぐに駆けつけ生放送をこなした。これは、先輩である東山紀之氏がゲスト出演するという特別な回だったこと、そして何よりも草彅メンバーの番組を守りたいという強い責任感の表れともみえた。

SMAPメンバーへの深い愛情は、他のエピソードからも見て取れる。木村拓哉氏の結婚報道時には、あらゆるメディアの反応をチェックし、誰が好意的で誰が批判的なのかを全て把握していたという。森且行氏の脱退が決まった際には、最後のコンサートで森をセンターに立たせ、ファンに感謝を伝える機会を設けた。

こうした言動からは、SMAPというグループ、そしてメンバー一人ひとりを大切に思う中居氏の強い想いが伝わってくる。

メンバーや周囲への気遣い

中居正広氏の優しさは、メンバーや共演者への気遣いにも表れている。鶴瓶とのラジオ番組では、SMAPメンバーやTOKIOの活動を積極的に宣伝する“マネージャー”ぶりを披露していたという。また、肺炎や胃腸炎などを併発して入院していた際には、SMAPのバスケットボールチームが負けたことをメンバーから報告されると、病院を抜け出して応援に駆けつけたというエピソードもある。

もちろん、マネージャーに叱られて強制送還されたそうだが、この行動からもメンバーを想う気持ちが伝わってくる。

女性トラブルと今後の活動への影

今回のフジテレビ女性アナウンサーと噂される人物とのトラブルは、こうした中居正広氏のイメージに大きな傷をつけてしまったことは否めない。すでに謝罪コメントを発表しているものの、解決金9000万円という金額の大きさは、今後の活動に大きな影響を与える可能性がある。

特に、ニュース番組「中居正広の土曜日な会」の存続は難しいと見られている。ニュース番組のキャスターという立場でありながら、自身のスキャンダルを扱えないという矛盾は、番組の信憑性を揺るがしかねないからだ。

スポンサー企業の反応も厳しい。ソフトバンクのCMはすでに公式サイトから削除されており、他のスポンサー企業も追随する可能性がある。今後の動向次第では、引退が濃厚だが、回避できたとしても活動の縮小は余儀なくされる可能性が高い。

ジャニー喜多川氏の性加害問題と中居正広の女性トラブル

くしくも、中居氏の性加害問題が炎上している年の瀬の29日、TBSの特別番組「報道の日」でジャニーズ事務所の後継組織SMILE-UP.の社長・東山紀之氏へのインタビューが公開された。東山氏は、性加害被害者への補償について「すでに500人を超える方々への対応を進めている」と述べ、さらに「法を越えた補償を行う」との方針を改めて強調した。しかし、元ジャニーズJr.の倉田順一さんが訴えた性被害について、「在籍事実を確認できない」という組織の冷淡な対応が明らかになり、過去の隠蔽体質を完全に断ち切るには、いまだ遠い現状が浮き彫りになった。

東山氏自身も、「若かった自分には、芸能界の噂の真偽を検証することができなかった」としつつ、「生前にきちんと向き合っていれば、被害を受けた方はもっと少なかった」との後悔を口にした。この発言には、組織の一員としての責任を認める姿勢が垣間見える。しかし、SMILE-UP.が掲げる「法を越えた補償」は単なるスローガンに終わらせるべきではなく、透明性のある検証と具体的な行動を通じて被害者の声に応えることが求められる。

こうしたジャニーズ事務所の根深い問題が明らかになる中で、ジャニーズ出身の中居正広氏の女性トラブル報道は、どういった意味を持つのだろうか。権力者による性加害が蔓延していたジャニーズ事務所の体質を中居氏が受け継いでいたのではないか、という見方が嫌でも成り立つ。

やったことの重大さと出される答えは?

中居正広氏は、テレビ上では仕事への責任感と優しさを併せ持つ、魅力的な人物だ。しかし、今回の女性トラブルは、そのイメージを大きく損なう結果となってしまった。皮肉にも、かつて稲垣メンバーに投げかけた「やったことの重大さを分かっていない」という言葉が、今、自身に重くのしかかっているだろう。今後の活動への影響は避けられない。

それでも、多くのファンは彼の復帰を待ち望んでいる。中居氏がどういった答えを出すのか、注視したい。

【中居氏やジャニーズのその他の報道はこちらから】

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ライター:

株式会社Sacco 代表取締役。一般社団法人100年経営研究機構参与。一般社団法人SHOEHORN理事。週刊誌・月刊誌のライターを経て2015年Saccoを起業。社会的養護の自立を応援するヒーロー『くつべらマン』の2代目。 連載: 日経MJ『老舗リブランディング』、週刊エコノミスト 『SDGs最前線』、日本経済新聞電子版『長寿企業の研究』

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