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社会保険労務士法人 レクシード

https://www.rexseed.jp/

〒322-0039栃木県鹿沼市東末広町1940-12 3F

0289-77-7011

特定社会保険労務士が見てきた、企業が取り組むべき心理的安全の重要性

コラム&ニュース Tips
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Pixabay
Pixabay:出典

昨今の企業内において、メンタルヘルス不調による休職者が増加しております。

弊社の顧問先企業においても、ここ数年メンタルヘルス不調による休職で傷病手当金の申請依頼が増加しており、企業による休職者対応をミスすることによるトラブル相談も併せて増えていますので注意が必要です。

さて、今回は心理的安全の重要性についてですが、特定社会保険労務士として各種企業を見てきた中で、その取り組み事例などをご紹介していきます。

企業事例① コミュニケーションコストの改善

あきばれHP
あきばれHP:出典

従業員に対して、失敗や改善してほしいことを伝えるだけでなく、その従業員に対する良い点などを伝えることによって気にかけてもらっていると認識し、従業員から積極的な発言が見られるようになった事例があります。

従業員に対して一方通行の発言でなく従業員から上司へ発言しやすくなるような環境を作ることで、従業員からの積極的な意見や斬新なアイデアなどが出てくるようになります。

また、そこから上司がその意見や斬新なアイデアを肯定的な言葉で返すと、ストレスなく自由な発言ができる職場と認識し、より積極的に職場内での発言が交わされるようになったことがあります。

常にオープンで建設的なコミュニケーションが促進させると、従業員自身がいかにして生産性を向上させられるか、会社の発展に寄与される創造豊かなアイデアを考え提案してきます。

自分の意見が尊重されることにより、従業員自身が満足感を持ち、より長期的なキャリア形成の意識が芽生え会社の発展に貢献する人材に育つこともあります。

これらのことから、心理的安全性の高い職場では従業員の声を尊重し、積極的にフィードバックを提供することが、組織の信頼性を高め、従業員の仕事への取り組みが高まり、従業員が自発的に行動することにより自己満足が高まることにつながる事例でした。

結果として離職率の低下やメンタルヘルス不調による休職につながったようです。

企業事例② 社員エンゲージメントへの取り組み

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Pixabay:出典

また、エンゲージメントを高める取り組みとして社内コインを作成し、何か相手に対して感謝をしたいときや褒めたいときにコインを渡して、月末に相手からもらったコイン数によって給与手当支給される取り組みをおこなっている会社もあります。

ゲーム感覚で取り組むことにより相手が喜ぶ行動を自然と取ることができ、社内全体の雰囲気が一気に良くなったとのお話も聞いています。

また、ただのコインのやり取りだけでなく感謝される行動や、褒められる行動などの取り組みをすることによって、給与や賞与の査定に反映されることが、従業員同士が積極的に行動する動機につながると考えられます。

企業事例③ 従業員支援プログラム EAPの導入

© zannagap / amanaimages PLUS
© zannagap / amanaimages PLUS:出典

また、最近増えてきているのがEAPです。

EAPとは、Employee Assistance Programの略称で従業員支援プログラムのことをいい、従業員に対する心理的支援やカウンセリングを提供するためのプログラムのことです。

EAPは、労働者が生じる心理的問題に対処するために、企業に対する福利厚生の一環として提携する弁護士が従業員の法律相談を無料で対応しています。

弁護士による法律相談を通じて、従業員は法的な悩みを1人で抱え込まずに済み、従業員が職場での力を発揮できる環境を整えることにつながっています。

一般的に敷居が高いと感じる弁護士への連絡を、会社の力を借りて利用しやすくする効果もあり、交通事故や離婚、相続や借金といった個人法務の分野において、一人で悩まずに専門家の力を借りながら対応することができます。

上記を取り入れた会社が、従業員の定着率向上に貢献したというお話も伺っています。

こういった様々な取り組みをしていくことによって業務に集中し、周りとも適切なコミュニケーションをとりながら、企業の発展の貢献していける、いわゆる使える人材に育っていくと思います。

心理的安全性の確保が企業活動における重要なファクター

企業が社員への心理的安全性を確保することで、メンタルヘルス不調による従業員の休業減少、離職率減少、休業や離職が減ることにともなう採用費用の圧縮、新人教育費の圧縮、離職した従業員が競業他社に移籍し競合他社に価値を提供する可能性の減少と、企業にとって損失を未然に防止するために積極的な施策を採用していくことが、企業利益の向上につながると確信しています。

社会保険労務士法人 レクシード 鈴木教大さん

◎プロフィール
鈴木 教大(すずき のりひろ)
沖縄から青森まで数百社にのぼる顧問企業の支援実績から、労使トラブル対応など、特定社会保険労務士として現実的な解決策提示・予防措置提案を行うエキスパートとして定評があり、労務を予防という視点から企業サポートに力を入れている。

◎事務所概要
・名称:社会保険労務士法人 レクシード(REXSEED)
・代表者:特定社会保険労務士 鈴木教大
・住所:栃木県鹿沼市東末広町1940-12 3F
・電話番号:0289-77-7011
・FAX番号:0289-77-7021
・営業時間:8:30~17:30
・定休日:土・日・祝
・主要取引先:
 鹿沼商工会議所
 鹿沼相互信用金庫
 鹿沼市倫理法人会 ほか

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