
海外原料の高騰に伴うプロテイン市場の揺らぎに対し国内の牛乳余りという課題を組み合わせ新たな価値を創出する動きが本格化している企業が提示した循環型の構造に迫る。
原料高騰の背景と国内で余る脱脂粉乳という不思議な現実
いま、プロテインの主流であるホエイ原料が海外で値上がりを続けている。一方で、国内の酪農現場に目を向けると、実は脱脂粉乳の在庫が余っているという真逆の事態が起きている。2026年6月には、国内の脱脂粉乳の在庫が約8万トンまで増える見込みだ。
輸入に頼りきった価格高騰のリスクと、国内で余ってしまっている資源。RealStyleはこの二つの歪みに注目し、新しい価値へ変える挑戦をスタートさせた。
海外頼みをやめて国内の資源を活かす新しい発想

RealStyleが展開するブランドは、国産の脱脂粉乳をメインに使った新しいプロテインを世に送り出した。これまでのように海外の相場に振り回されるリスクを抑えながら、国内に眠っている大切な資源を無駄なく活かす。
ただの輸入の代わりではなく、日本の酪農と直接つながる仕組みをつくった点に、この会社ならではの工夫が光っている。
単なる仕入れではなく日本の酪農をみんなで支える仕組み
この取り組みの面白さは、自社の材料を確保するだけで終わらないところにある。JA全農のプロジェクトと一緒に手を取り合い、商品を通して国産のミルクをみんなに届ける流れをつくっている。
地域で生まれたミルクを無駄にせず循環させることで、酪農家さんの暮らしを守り、日本の食を未来へつないでいく。
ピンチをチャンスに変えるアイデアから私たちが学べること
海外の動きに振り回されるのではなく、自分たちの足元にある「まだ活かせるもの」に目を向ける姿勢は、働く私たちにとっても大きなヒントになる。ビジネスで成果を出すことと、社会の問題を解決することを別々に考えない。
仕組みを少し変えるだけで両方をハッピーにする思考こそ、これからの時代に必要なアイデアと言える。



