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犀星の杜クリニック六本木

https://saiseinomori-cl.com/

〒106-0032 東京都港区六本木7-10-1 M’s BILD. 4F-A

03-3401-3141

技術は世界の最前線にありながら。犀星の杜クリニック六本木に聞く、再生医療との向き合い方

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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犀星の杜クリニック六本木 川本 徹院長
犀星の杜クリニック六本木 川本 徹院長(撮影:加藤俊、以下同)

再生医療という言葉を、以前より多く見かけるようになった。膝の痛み、肝臓の状態、加齢にともなう不調。これまで手術しかないと言われてきた症状に、別の道があるかもしれない。そう考えて調べ始めた人が、次にぶつかるのが施設選びである。ホームページに並ぶ言葉は、どこも似ている。だが、その看板の下にあるものは、必ずしも同じではない。

東京・六本木の犀星の杜クリニック六本木で院長を務める川本徹医師は、外科医として長く臨床に携わったのち、この分野に足を踏み入れた。その川本院長が語る、再生医療を選ぶときに知っておきたいことがある。

 

同じ「再生医療」でも、種類によって役割が違う

再生医療とひとくちに言っても、その中身は一つではない。いくつかの種類があり、それぞれ得意とするところや、向いている状態が異なる。この違いを知っておくことが、施設を選ぶうえで、最初の手がかりになる。

犀星の杜クリニック六本木が手がける方法の一つに、幹細胞培養上清液を用いるものがある。幹細胞を培養する過程では、細胞がさまざまな成分を周囲に分泌する。体の修復に関わる成長因子などだ。それらが溶け込んだ培養液の上澄みが、培養上清液である。細胞そのものではなく、細胞が生み出した成分のほうを用いる。

犀星の杜クリニック六本木 川本 徹院長

川本院長
「上清液には、成長因子をはじめとする有用な成分がたくさん含まれています。老化を少しでも遅らせたい、免疫の力を保ちたい、全身の調子を整えたい。そういった、体全体の回復力に幅広く働きかけたい場面で用いられます」

もう一つの代表が、幹細胞そのものを用いる幹細胞治療である。幹細胞は傷ついた組織を直したり、古くなった細胞を新しく入れ替えたりする役割を持つもので、体の脂肪などから幹細胞を取り出し、培養して数を増やしてから体に戻す。上清液が成分を届けるのに対して、こちらは細胞そのものを届ける。特定の状態に対して、より直接的に働きかけることが期待される方法だ。

この二つは、どちらが優れているという関係ではない。届けるものが、成分なのか細胞なのか。働きかける方向が、全身の調子なのか特定の状態なのか。目的が違うのである。だから、自分が何を求めているのかによって、向いているものは変わってくる。

さらに、これらとは別に、免疫の細胞を用いる方法もある。犀星の杜クリニック六本木では、NK細胞と呼ばれる免疫細胞に着目した方法も手がけている。自分の免疫細胞を用いて、体の中に生じる異常な細胞に働きかけることをねらう考え方だ。 患者から見れば、これらはみな同じ「再生医療」の棚に並んでいる。しかし、その中身は、成分を用いるもの、細胞を用いるもの、免疫の力を用いるものと、役割が分かれている。まず、自分が関心を持っている治療がどの種類にあたり、何に向いた方法なのかを知ること。それが、似通ったホームページの言葉の奥を見分ける、最初の一歩になる。

犀星の杜クリニック六本木 施術室
施術室の様子
 

価格が語っていること

再生医療を検討するとき、多くの人が戸惑うのが費用である。保険のきかない自由診療であり、金額は施設によって幅がある。同じような治療に見えても、価格に差があると、何を基準に考えればいいのか分からなくなる。

ここで知っておきたいのは、その費用の多くが、どこにかかっているのかということだ。

再生医療で用いる細胞や上清液は、専用の加工施設でつくられる。人の細胞を扱い、培養する工程には、厳密な管理が求められる。国の定めた厳しい基準を満たす環境を保ち、それを厳密に扱う技術者や研究者が携わる。その特殊な技能者に対する人件費と、より清潔な培養環境を維持するための費用がどうしてもかかってしまう。川本院長も、細胞加工にかかるこうした費用の大きさが、金額に反映されていると説明する。つまり、費用の中には、治療する医師の報酬だけではなく、細胞や上清液をつくる製造コストもかなりの部分含まれているのだ。

ここを踏まえると、価格の見え方が少し変わってくる。

もし、相場から大きく外れて安い場合には、その安さがどこから来ているのかを、一度立ち止まって考える意味がある。製造の工程には、どうしても一定の費用がかかる。それを大きく下回るとすれば、どこかでコストを抑える工夫がなされているはずだ。たとえば、大量につくるために添加物が用いられることもあれば、人手が足りないなかで経験の浅い担い手が製造に関わることもありうる。安さそのものが問題だというより、その背景を知っておくことが大切だ、という趣旨である。

もっとも、これは高ければ安心という話でもない。高額であることが質を保証するわけではないし、逆もまた然りである。大切なのは、価格を「高いか安いか」という一点で判断するのではなく、その金額が何にかかっているのかという中身に目を向けることだ。費用の内訳を尋ねたときに、その説明が納得のいくものかどうか。それも、施設を見るときの一つの手がかりになる。

犀星の杜クリニック六本木 受付前
受付前の様子
 

十分な効果が得られなかったときに、どう対応するか

治療の種類を知り、費用の中身を見る。そのうえで、もう一つ、施設を選ぶときに見ておきたい点がある。治療後に想定した効果が得られなかったとき、あるいは体調に変化が生じたときに、どのような対応を受けられるか、である。

再生医療で行う施術そのものは、施設によって大きくは変わらない。培養した細胞や上清液を、その人の状態に合わせて投与していく。その基本の流れは共通している。では、施設や医師による違いは、どこに表れるのか。川本院長は、投与したあとの対応にこそ、その差が出ると考えている。つまり、どの施設を選び、どの医師に任せるかによって、治療を受けたあとに得られる支えが変わってくるということだ。

一つは、体調が急変したときの対応である。細胞や成分を体内に入れる以上、まれに予期しない反応が生じる可能性は残る。そうした場面で、その場ですぐに医師が処置にあたれるかどうかは、施設ごとにレベルが異なるであろう。

もう一つは、想定した改善に至らなかったときである。再生医療は、受ければ必ず期待どおりの結果が得られるとは限らない。効果が十分でなかったとき、そこで終わりにするのか、それとも別の手立てをともに検討できるのか。ここでも、その医師が持つ選択肢の幅が問われる。

犀星の杜クリニック六本木 川本 徹院長

川本院長
「再生医療を行っても、思うような改善に至らないことはあります。そうしたときに、ほかにどのような方法が考えられるかを、その場で一緒に検討できる。体の状態が急に変わったときにも、すぐに対応できる。そうした備えは、幅広く診てきた経験があるからこそだと考えています」

川本院長は、大学で消化器外科及びがんの研究を専門にしたのち、一般病院で訪問診療にもあたり、開業してからは整形外科や皮膚科も掲げ、救急から高齢者の医療まで診てきた。一つの分野に絞らず、さまざまな患者を診てきた経験が、再生医療の現場で予期しない事態に向き合うときの支えになっている。

この考えは、もう一つの選択にも表れている。川本院長は、再生医療を専門とする犀星の杜クリニック六本木とは別に、以前から続けてきた保険診療の場を、いまも手放していない。日々さまざまな患者を診る現場から離れれば、医師としての診療の感覚は少しずつ鈍っていく。その土台があってこそ、再生医療の現場でも的確に動ける。だから、両方を続けることに意味があると考えている。

再生医療を選ぶとき、私たちはつい、その治療に何ができるかに目を向けがちだ。だが、同じく重要なのは、期待した効果が得られなかったときに何をしてもらえるか、という視点である。治療が前面に掲げる効果ではなく、その裏側にある備えに目を向けること。それが、施設を見極めるうえで、最も実際的な手がかりになる。

日本は、再生医療の研究において世界の最前線にあるとされる。それでいて、国内ではまだ、この医療が広く根づいたとは言いがたい。その理由は、技術の不足ではない。むしろ、患者が施設を見極めるための手がかりが、まだ十分に共有されていないことにある。だからこそ川本院長は、再生医療を強く勧めることはしないという。何ができて何ができないのかを説明し、判断は患者自身にゆだねる。これは本来、患者が自分で選び取る医療である、という考えからである。似た言葉が並ぶなかで、その中身を見分ける目を持つこと。それが、この新しい医療と向き合うための、確かな一歩になる。

外科医としてがん治療の最前線に立ち、大学病院と地域医療の現場を歩んだのち、再生医療にたどり着いた川本徹院長。「仕方ない」で終わらせない手術前の選択肢という考え方や、脂肪肝の早期発見に向けたFibroScanによる肝臓ドック、及び脂肪肝に対する早期治療介入、腸内環境から全身の健康を捉える視点については、医療系メディア『ウィズマインド』の特集記事をご覧ください。
特集記事『「仕方ない」で終わらせないために。犀星の杜クリニック六本木が用意する、もう一つの選択肢』

※ウィズマインドは、あなたの悩みに寄り添った美容クリニック・医療機関を発見するために、医師・スタッフの「想い」をお届けするメディアです。

【クリニック情報】
犀星の杜クリニック六本木
院長:川本 徹(かわもと とおる)
所在地:〒106-0032 東京都港区六本木7-10-1 M’s BILD. 4F-A
URL:https://saiseinomori-cl.com/
2022年開院。再生医療を専門とする自由診療のクリニック。幹細胞培養上清液療法や間葉系幹細胞治療、NK細胞を用いた免疫細胞療法などを手がける。FibroScan®を用いた「犀星の杜肝臓ドック」による脂肪肝の早期発見及び早期治療介入にも取り組む。院長は外科医として大学病院や地域医療の現場で幅広く診療にあたった経歴を持ち、その経験を土台に、治療後の急な体調変化への対応や、想定した効果が得られなかった場合の別の選択肢の提案まで見据えた診療を行う。「手術しかない」と言われた症状に対する、手術前のもう一つの選択肢を診療の方針としている。保険診療を行うみなと芝クリニックの名誉院長も務める。

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ライター:

株式会社Sacco 代表取締役。一般社団法人SHOEHORN理事。週刊誌・月刊誌のライターを経て2015年Saccoを起業。 連載:日経MJ・日本経済新聞電子版『老舗リブランディング』、週刊エコノミスト 『SDGs最前線』、日本経済新聞電子版『長寿企業の研究』

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