
サントリーの「鉄骨飲料」が、500mlペットボトル飲料としてローソンで発売された。1989年に生まれた商品が、37年を経て新しい形で店頭に並ぶ。ローソン標準価格は183円(税込)。Xでは「#ローソンで鉄骨飲料」が広がり、懐かしさと新商品への関心が重なった。
37年ぶり、500mlで再登場
発売元のサントリービバレッジ&フードによると、令和版の「鉄骨飲料」は2026年6月2日、全国のローソンで先行販売が始まった。6月30日からはサントリー食品オンラインストアでも扱われる予定だ。
ローソン標準価格は183円(税込)で、1本500mlあたり205キロカロリー。ローソンストア100やLミニマート、沖縄地域のローソンなど一部店舗では取り扱いがない。
当時の香味を再現しつつ、鉄分とカルシウムに加え、発売当初には含まれていなかった亜鉛を新たに配合した。容量も当時の120mlから2.5倍の500mlに増え、日常の水分補給でも手に取りやすい栄養機能食品へと姿を変えている。
1989年の大ヒットと「鉄骨娘」
鉄骨飲料は、平成元年にあたる1989年にサントリーから発売された。鉄分やカルシウムを配合した飲料で、当時は120mlのガラス瓶。発売から1年間で1億5000万本以上を売り上げる大ヒットとなった。
商品とともに記憶されたのがCMである。女優の鷲尾いさ子が「鉄骨娘」に扮し、風呂場で「そ〜れそ〜れ 鉄骨飲料♪」と陽気に歌い踊る映像が話題を呼び、一世を風靡した。このCMソングは『鉄骨娘』として1990年にCDなどでも発売され、約14万枚を売り上げている。
鉄骨飲料はその後、1995年には特定保健用食品の表示許可を受け、2010年には容器をペットボトルに変える改良も加えられた。栄養素を前面に押し出した商品名と独特のCMの世界観が理由となり、長く記憶される商品となった。
「新・鉄骨娘」はバーチャルキャラクター
今回の復活でも、CMの存在感は引き継がれた。サントリーは当時のCMソングを新たに収録し、「新・鉄骨娘」にサントリー公式のバーチャルキャラクター・燦鳥ノムを起用。歌とダンスを披露している。耳に残るメロディーはそのままに、歌い手を現在のキャラクターへ置き換えることで、懐かしさと新しさを同時に打ち出した形だ。
SNS上では、商品名の記憶、CMソング、そしてキャラクター起用をめぐる投稿が広がっている。
SNSで広がる懐かしさ
コンビニエンスストアの新商品は、発売直後にSNSで話題になりやすい。店頭で見つけた商品を写真付きで投稿する動きは、とりわけ懐かしいブランドの復刻で大きくなる。
鉄骨飲料の場合、1989年という発売年、印象的な商品名、そしてCMソングが、商品を知る層の記憶を一気に呼び戻す。一方で、若い世代にとっては、名前の強さやSNSでの盛り上がりそのものが入口になる。ローソンは発売に合わせて引用ポストキャンペーンも実施し、公式の発信と利用者の投稿が同時に流れる仕組みをつくった。
500mlという日常的に買いやすい容量へと姿を変えた令和版鉄骨飲料は、懐かしさをまとった一本として、改めて多くの世代の手に渡ろうとしている。



