
福島県郡山市の磐越自動車道で5月6日朝、新潟市中央区の北越高校男子ソフトテニス部の部員らを乗せたマイクロバスが事故を起こし、部員1人が死亡、26人が重軽傷を負った。部員らは福島県富岡町での練習試合に向かう途中だった。連休最終日の高速道路で起きた部活動中の死亡事故に、学校は対応に追われている。
練習試合へ向かう途中に事故
FNNプライムオンラインによると、事故が起きたのは5月6日午前7時40分ごろ、福島県郡山市の磐越自動車道上り線。マイクロバスには、新潟市中央区にある北越高校の男子ソフトテニス部員20人が乗っていた。17歳の部員1人が死亡し、ほかの部員も重軽傷を負ったと報じられている。
北越高校の灰野正宏校長は、同日、報道陣に対し、部員らが福島県富岡町での練習試合に向かうため午前5時半ごろに出発したと説明し、「うちのソフトテニス部員が亡くなったことについては痛恨の極み」と述べた。ソフトテニス部の顧問は同乗せず、荷物などを積んだ別の車を運転し、マイクロバスの前を走っていたという。
ガードレールなどに衝突、後続車も巻き込まれる
テレビユー福島によると、マイクロバスは道路脇のガードレールなどに衝突し、乗っていた生徒が車外に投げ出された。運転していたのは新潟県胎内市に住む68歳の男性会社員で、けがをして病院に搬送されている。
事故現場は福島県郡山市熱海町の磐越道上り線で、連続するトンネルを越えた先の下りの緩やかな右カーブだった。マイクロバスはチェーン着脱場前のクッションドラムに衝突したあと、走行車線側のガードレールに突っ込んだ。死亡した生徒は中央分離帯を越え、反対車線まで投げ出されていたという。
事故はマイクロバス単独ではなく、後続車を含めた複数台の被害に広がった。後続のワゴン車に乗っていた30代の男性、20代の女性、2歳から9歳までの子ども4人の計6人もけがをした。テレビ朝日は、車2台が絡む事故で、高校生1人が死亡し、26人が重軽傷を負ったと報じている。
北越高校はインターハイ常連の強豪、7日に全校集会へ
北越高校の男子ソフトテニス部は、新潟県内でも知られた存在であり、部活動の遠征中に起きた事故は、学校関係者や生徒、保護者に大きな衝撃を与えている。
TBS NEWS DIGによると、北越高校は5月7日に全校集会を開き、経緯を説明する。学校側は事故後、情報収集と生徒・保護者への対応にあたっている。部活動の移動では、学校側が業者に依頼して借り上げたバスを使う形だったとされ、灰野校長は「借り上げバスで行くことについては、いつもの形だとは聞いている」と説明している。
事故現場は「特有の地形」か、自家用車両だったとの指摘も
テレビ朝日は5月6日19時42分配信の記事で、専門家が「現場特有の地形」を指摘したと報じている。現場はトンネルを抜けた後のカーブ区間で、下り坂とカーブが重なる道路形状が事故に関係した可能性がある。
なお、UX新潟テレビ21によると、北越高校がバスと運転手の派遣を依頼した会社の関係者は、「その仕事は請け負っていない」と話しているという。ネットでは、事故の映像や写真から、当該バスが商用バス(緑ナンバー)ではなく自家用車両(白ナンバー)だったとする指摘が複数おこなわれている。



