
東京・港区六本木のマンションで2018年10月、バレツタ久美さん(当時29)が殺害された事件で、警視庁は4月25日、国際手配されていた高橋伸明容疑者(47)を殺人容疑で逮捕した。
六本木女性殺害事件で高橋伸明容疑者を逮捕
TBS NEWS DIGによると、高橋容疑者は2018年10月、港区六本木のマンションの一室で、当時交際していたとみられるバレツタさんの頭を鉄アレイのようなもので複数回殴るなどし、殺害した疑いが持たれている。高橋容疑者は容疑を否認し、「この件について今は何も話すことはありません」と供述しているという。
8年前の都心マンションで発生した殺人事件は、容疑者が海外に出国したことで長期化していた。今回、マレーシアで拘束されていた高橋容疑者が日本に移送され、成田空港で警視庁に逮捕されたことで、捜査は新たな段階に入った。
母親の相談で発覚、室内から遺体と血のついた鉄アレイ
テレビ朝日によると、事件はバレツタさんと連絡が取れないとして、母親が警視庁に相談したことをきっかけに発覚した。警視庁がマンションの室内を確認したところ、バレツタさんの遺体と、血のついた鉄アレイが見つかったという。
高橋容疑者には、バレツタさんの頭を鈍器のようなもので複数回殴り、殺害した疑いが持たれている。凶器とみられる物が室内から見つかっている点、事件直後に高橋容疑者が日本を離れていた点などから、警視庁は殺人容疑で逮捕状を取り、国際手配していた。
事件現場となった六本木は、オフィス、商業施設、飲食店、住宅が混在する東京中心部の一角である。繁華街としての知名度が高い一方、周辺には高層マンションや住宅も多い。そうした都心部のマンション内で若い女性が死亡していた事件として、発生当時から捜査の行方が追われていた。
事件翌日にマレーシアへ、2025年6月に現地当局が拘束
FNNプライムオンラインによると、高橋容疑者は事件翌日にマレーシアへ逃亡し、国際手配されていた。2025年6月、マレーシア当局から「拘束している」と警視庁に連絡があったという。
テレビ朝日は、高橋容疑者が去年6月に現地当局に身柄を拘束され、2026年4月25日に成田空港へ移送されて逮捕されたと報じている。事件発生からおよそ8年を経て、日本側の捜査機関が本人の身柄を確保した形である。
海外に出国した容疑者の身柄確保では、現地当局との連携や送還手続きが必要となる。今回も、マレーシア当局による拘束の情報が警視庁に伝えられた後、日本への移送を経て逮捕に至った。
防犯カメラに2人でマンションに入る様子
TBS NEWS DIGは、事件直前に高橋容疑者がバレツタさんと一緒に現場マンションに入る様子が防犯カメラに写っていたと報じている。
防犯カメラ映像、現場室内の状況、発見された鉄アレイ、事件直後の出国経緯などが、今後の捜査で改めて確認されることになる。現時点で高橋容疑者は容疑を否認しており、警視庁は事件の詳しい経緯を調べている。
逮捕は刑事手続きの出発点であり、有罪が確定したものではない。今後は、殺害に至った経緯、事件前後の行動、マレーシア出国の目的、現地での滞在状況などが捜査の対象となる。
同容疑者は、指定暴力団やチャイニーズドラゴンなど反社組織に関係があるともいわれる。同容疑者のものとみられるSNSアカウントには、その交友関係を誇示するような投稿が目立ち、中には有名格闘技イベント関係者の顔も確認できる。今回の逮捕で、国際的犯罪組織にもメスが入るか。



