
京都府南丹市で行方不明が続く安達結希さん(11)をめぐり、捜索は新たな段階に入った。関西テレビやMBSニュースによると、京都府警は4月7日早朝から安達さんの自宅近くの山林を約60人態勢で集中的に捜索したが、新たな手がかりは確認されず、夕方までにこの日の捜索を終えた。
自宅周辺の山林に広がった捜索線
今回の捜索先は、これまで焦点となってきた学校周辺や、黄色い通学用リュックが見つかった山中とは別の方向にある自宅周辺だった。
テレビ朝日によると、現場は園部小学校から約9キロ離れたエリアで、7日午前5時半ごろから警察が山中を調べた。
MBSニュースは、午前7時前から午後5時前まで約10時間にわたって捜索がおこなわれたとしている。
地元住民の証言では、現場周辺は別荘や空き家が点在する山林地帯で、夜間の人通りはほとんどないという。
関西テレビによると、7日朝には規制線が張られ、複数の警察車両が現地に入り、午後にも車両の出入りが確認された。
学校近くで足取りが消えた事案でありながら、自宅裏手の山林まで捜索が大きく広がったことで、捜査の重心が改めて動いていることをうかがわせる。
園部小は8日に始業式 見守り強化と心のケアへ
一方、安達さんが通う市立園部小学校は8日に新学期を迎える。
同小は、始業式は予定どおりおこなうとしている。
共同通信によると、南丹市教育委員会は登校時の見守り態勢を強化し、児童の心のケアにもあたる方針を示した。
新学期に先立ち、6日には、新6年生の保護者を対象にした説明会が開かれた。
朝日放送などによると、会場には約50人が集まり、40家庭以上がオンラインで参加した。
学校側は、3月23日当日に担任が午前8時半ごろ欠席を把握しながら、保護者への連絡が午前11時50分ごろまで遅れた経緯を説明。
今後は欠席確認後15分以内に保護者へ連絡することをマニュアル化するとしたほか、スクールカウンセラーの配置時間を増やす対応も示した。
行方不明が長期化するなかで、新年度の学校生活そのものが対応を迫られる局面に入っている。
消えた朝の足取りと、続く情報提供の呼びかけ
京都府警の行方不明者ページでは、安達さんが3月23日午前8時ごろ、園部小学校付近で車を降りたあと所在不明になったとして、顔写真と当時の服装を掲載し、情報提供を呼びかけている。
黄色い帽子、黒と灰色のフリース、胸に「84」のロゴが入った灰色のトレーナー、ベージュのチノパン、黒いネックウォーマー、黄色いランリュックという特徴は、引き続き重要な手掛かりとして挙げられている。
捜索はなお続いており、安達さんの行方に結びつく確かな情報が待たれる。
あわせて、地域社会での見守りや学校側の対応、児童の心のケアの問題も重要性を増している。



