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サナエトークン騒動、仕掛け人・溝口勇児氏がついに異例の補償発表も泥沼化は回避なるのか?

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サナエトークン

「最後まで、誠実に対応してまいります」――。4月3日午後9時過ぎ、高市総理を巻き込み、永田町と仮想通貨界隈を大混乱に陥れた「Japan is Back」プロジェクトの『SANAE TOKEN』について、運営元のNoBorder(代表・溝口勇児氏)がついに具体的な補償基準を公表した。

だが、この「異例の補償」が発表されるに至るまでの約1ヶ月間、水面下では責任の所在を巡る泥沼の暗闘が繰り広げられていた。

 

発端は「総理側近のゴーサイン」? 文春砲と内部DMの流出

事の発端は、トークンの大暴落とプロジェクトの中止(3月10日)から約1ヶ月が経過しようとしていた矢先に飛び出した、週刊文春のスクープだった。「高市総理の側近である木下剛志秘書が、暗号資産にゴーサインを出していた」という音声データが公開されたのだ。

これに呼応するように、NoBorder側の内部向けとみられるメッセージ画面もSNS上に流出。そこには「木下氏が本件トークンが仮想通貨であることを理解した上で関わっていたことは事実」「公表すると高市首相ご本人の発信との不整合が生じ、政権への過度な批判につながるため、会社が泥をかぶる形で事実を伏せていた」といった、”政権を守るために自己犠牲を払った”とも取れる悲壮な内容が綴られていた。

この報道直後、SNSの一部では「溝口氏はトカゲの尻尾切りに遭っただけだ」「逆転勝利だ」と運営側を擁護する声が急増した。

 

「規約で完全否定してるじゃないか」SNSで相次ぐ矛盾の指摘

しかし、事態はそう簡単に裏返らなかった。冷静なネット民たちによって、運営側の主張と過去の事実との「致命的な矛盾」が次々と掘り起こされたのだ。

まず、サナエトークンの公式サイトに掲載されていた免責事項(Disclaimer)である。そこにはハッキリと「現時点において、本トークンは、高市氏と提携または承認されているものではない」「高市氏による直接の承認、提携、または承認を意味するものではありません」と明記されている。自ら規約で関係を完全否定しておきながら、問題が起きた途端に「実は側近の許可を得ていた」と週刊誌経由でアピールする姿勢に、「感覚がバグっている」「都合の良い後出しジャンケンだ」と呆れる声が殺到した。

 

さらに、流出した木下秘書とのLINEとみられるやり取りでも、秘書側は「投資を募るものでは無い事をはっきりと言っていただけると(中略)コメントしやすい」と釘を刺している。

「高市サイドは、単なるサイト内の『ポイント付与』程度のファンクラブトークンだと認識していたのではないか。無許可で投機的な仮想通貨として名前を使われ、投資マネーが流れ込むことまで合意していたとは考えにくい」――これが、現在SNSで支持を集めている見立てだ。

損失補償を謳いながら約1ヶ月間も具体的な動きを見せず、その間に週刊誌報道で”政権側の責任”を匂わせるような動きを見せたことで、運営に対する不信感はかえって増幅してしまったと言える。

 

異例の「大盤振る舞い」補償は、火消しとなるか

そうした泥沼の様相を呈する中で、ようやく発表されたのが今回の補償方針だ。

公式発表によると、1枚当たりの買取金額は$0.01331。これは高市総理のXでの発言直前となる「相場安定期(2月26日〜3月2日)」の売買高加重平均価格(VWAP)を根拠に算出された。

さらに補償対象は、当初予定していた3月4日の発表時点だけでなく、価格下落前である「3月2日21:00時点」のスナップショット(保有状況の記録)も追加。すでに売却済みの層も含め、保有枚数が多い方を上限に補償するという。

溝口勇児さん
溝口氏(提供:BACKSTAGE)

溝口氏も「どこまで補償するのか、多くの議論を要した」「国内外問わず取引場所や目的(投機か否か)で区別せず補償する」と、その手厚さをアピールした。

この発表を受け、一部のトレーダーからは歓喜の声が上がった。

 

「今まで仮想通貨をやってきてこんな運営いないよ!神様だよ!」 「この金額での補償ならば現段階の価格から4倍の払い戻しで、初日の超高値でイナゴした下手なトレーダー以外は全員助かることになりますね。暴落前の価格でフォローはデカい」

法律や証券取引法に絡む問題から時間がかかったことに理解を示し、「私財を投げ売ってでも補償している」と運営側を評価する声もある。

しかし、前述の「内部告発騒動」を経た後だけに、世間の目は依然として冷ややかだ。

 

「誠実な対応勘違いしてる奴いるけど、自分が作ったマイナスをゼロにしただけだからな」 「週刊誌に内部情報リークしてる連中が誠実とかよく言うわ」 「補償するということは、今回は詐欺まがいだったと白旗上げたと受け止められても仕方がない」

未曾有の総理銘柄トークン騒動。異例の大規模補償でカネを配ることで、一連の騒動は強引に幕引きとなるのか。それとも、政治家を巻き込んだ「言った・言わない」の責任の押し付け合いは、まだ続くのだろうか。

具体的な補償スケジュールは今後発表されるという。

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寒天 かんたろう

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ライター歴26年。月刊誌記者を経て独立。企業経営者取材や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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