
ミラノの夜は、まだ五輪の余韻をまとっていた。
閉会式から数時間後、市内の猫カフェで撮影された一枚の写真が、フィギュアスケート界を揺らすことになる。
男子シングルの絶対王者候補、イリア・マリニン。
そして韓国女子のエース、イ・ヘイン。
リンク上で世界と戦った2人が、リンク外で視線を交わす。
その瞬間をとらえたとされる写真が拡散し、熱愛説が急浮上した。
発端は「猫カフェデート」写真 米メディアが一斉報道
米誌ニューズウィークなど複数の米メディアは、「マリニンが韓国フィギュア選手と交際中との噂」と報道。
五輪閉会式後にミラノ市内の猫カフェで撮られたとされるツーショット写真が、その発端だと伝えた。
さらに両者がSNS上で頻繁にリアクションを送り合っていることも指摘され、憶測は加速。
スター同士の距離の近さに、ファンの視線は一気に集まった。
もっとも、現時点で両選手から正式なコメントは出ていない。
だが、それでも話題が拡大するのは、2人が“ただの若手選手”ではないからだ。
“クアッドゴッド”マリニンの異次元構成
マリニンはアクセル、ルッツ、フリップ、ループ、サルコウ、トウループの6種類すべての4回転ジャンプを成功させた史上唯一の存在。
フリーで7本すべてを4回転ジャンプにする構成は、もはや競技の未来図とも言われる。
氷を蹴り上げ、空中で4回転半の軌道を描く。その着氷の静けさが、会場を一瞬で支配する。
技術の極北に立つ21歳は、いまやフィギュア界の象徴的存在だ。
イ・ヘインの「資格停止騒動」と復活劇
一方で、イ・ヘインには波乱の過去がある。
2024年の海外合宿中に未成年男子選手との不適切行為疑惑および宿舎内飲酒疑惑が浮上。韓国スケート連盟から3年間の資格停止処分を受けた。
イは飲酒については謝罪したものの、セクハラ疑惑は否定。相手は高校時代の元恋人であり、復縁関係にあったと主張し、処分の取り消しを求めて提訴した。裁判所が効力停止を認め、その後、連盟は処分を撤回。最終的に4か月の資格停止へと変更された。
そして彼女は代表に復帰。
ミラノ・コルティナ五輪の切符を自力でつかみ取る。
同メディアはこれを「人生逆転ストーリー」と表現した。
スキャンダルの渦中から、再び世界の舞台へ。
その軌跡は、単なるゴシップでは片付けられない重みを持つ。
ミラノ五輪で示した実力 世界8位の存在感
2026年ミラノ・コルティナ五輪女子シングルで、イ・ヘインは合計210.56点を記録し8位入賞。
TES74.15、PCS66.34。数字が示す通り、技術と芸術性の両面で安定した演技を披露した。
重圧の中で滑り切る精神力。
それは、過去の騒動を経験した選手だからこそ身につけた強さかもしれない。
ビッグカップル誕生か、それとも噂か
リンクの上では歴史を塗り替える男。
リンクの外では、過去を乗り越えた女王候補。
2人の関係が真実かどうかは、いまのところ不明だ。
しかし確かなのは、この報道がフィギュア界に新たな物語を生んだということだ。
氷の上の静寂とは対照的に、リンク外の世界は騒がしい。
その渦の中心に、2人は立っている。



