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【大阪マラソン】吉田響が脱水症状で救護室へ 独走から37キロ失速、100枚テープの衝撃

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吉田響
DALLーEで作成

2月22日、大阪の街を駆け抜けた42.195キロ。
その中心にいたのは、初マラソンに挑んだ若きエースだった。

沿道がどよめいたのは、8キロ過ぎ。
ペースメーカーの前に出たその瞬間だった。

攻めた。
そして、限界まで挑んだ。

だがレース後、彼は車椅子で救護室へ運ばれることになる。

 

 

吉田響とは何者か──駅伝界を沸かせた“異端のエース”

吉田響は、創価大学時代に箱根駅伝2区で日本人歴代最高となる1時間5分43秒を記録し、一躍脚光を浴びた存在だ。鋭いストライドと大胆なレース運びで知られ、ニューイヤー駅伝でも区間上位の走りを見せた。

特徴は、ためらいのない前傾姿勢と序盤から主導権を握る展開力。
「世界基準」を口にし、リスクを恐れない。

今回の大阪マラソンは、そのスタイルをフルマラソンに持ち込んだ挑戦だった。

 

10キロ日本記録ペース──序盤の衝撃

大阪マラソンでのスタート直後、吉田の全身には丸いテープが無数に貼られていた。顔、上半身、脚。100枚以上とも言われるパワーテープが、彼の身体を覆う。

号砲から8キロ。
ペースメーカーを抜き去る。

10キロ通過は日本記録を上回るペース。
20キロは58分40秒。ハーフ並みのスピードだ。

だが、その裏で給水ミスが続いた。スペシャルドリンクを取れない。焦りが生まれる。

 

脱水と37キロの壁

フルマラソンは給水の競技でもある。

体内水分が減るほど、持久力は急激に低下する。

30キロを過ぎ、フォームが揺れ始める。
32キロの坂を越えた後、脚の回転が鈍った。

そして37キロ地点。
後続にかわされる。

フィニッシュ後、吉田は倒れ込んだ。
自力で起き上がれない。

サンベルクスの田中総監督は涙ぐみながら語った。
「まったく会話ができていない状態だった」

医師の診断は脱水症状。
命の危険もはらんだ状態だったという。

 

“全身テープ”への賛否

ファイテンのパワーテープ。
筋肉のリラックスや動きの向上を期待して貼られるが、100枚超という量は異例だった。

SNSでは、

「目立ちすぎ」「ヒヤヒヤした」「挑戦者らしい」

と意見が割れた。

科学的な効果については議論が分かれる。発汗や体温調整への影響を指摘する声もあり、今後の検証が必要だ。

 

無謀か、それとも進化の序章か

結果は2時間9分34秒、34位。
MGC出場権は逃した。

しかし、初マラソンで2時間10分を切った事実は重い。

攻めたからこそ、崩れた。
崩れたからこそ、課題が明確になった。

ハーフのスピードをフルへどう落とし込むか。
給水戦略をどう磨くか。
メンタルとフィジカルの配分をどう整えるか。

挑戦は危険を伴う。だが、日本男子マラソンに欠けていた“覚悟”を示したのも事実だ。

吉田響は、まだ若い。
この42キロは、失敗であると同時に、未来への布石でもある。

 

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ライター:

広告代理店在職中に、経営者や移住者など多様なバックグラウンドを持つ人々を取材。「人の魅力が地域の魅力につながる」ことを実感する。現在、人の“生き様“を言葉で綴るインタビューライターとして活動中。

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