
沖縄県産アセローラを活用した高保湿スキンケアが登場。ビタミンCを豊富に含み、美容と健康を支える「うるおい石鹸」は、地域資源を活かしたサステナブルな製品として注目を集めている。
沖縄産アセローラの力で高保湿スキンケアを実現
ビタミンCを豊富に含み、美容効果が期待されるアセローラを活用したスパコスメが登場した。株式会社リラックスプランニングは、沖縄県産アセローラ種子エキスを配合した枠練り石鹸「うるおい石鹸 Acerola Moisturising Soap」を2025年1月に発売した。
アセローラ石鹸の特長|枠練り製法でしっとり洗い上げる
新製品は、沖縄県産アセローラを100%使用した種子エキスを配合し、オリーブ油、ヤシ油、シア脂、ヒアルロン酸、セラミド、コラーゲン、ハチミツなどを加えた高機能美容石鹸である。特に「枠練り製法」を採用し、じっくりと時間をかけて作られている点が特徴だ。枠練り製法は、一般的な石鹸製法と比べて保湿成分をより多く含むことができ、しっとりとした洗い上がりを実現する。
また、同社はこの石鹸を単なるスキンケア製品としてではなく、沖縄県産アセローラの価値を広める手段の一つと位置づけている。沖縄のアセローラ産業を活性化させるとともに、地域資源を生かした持続可能なものづくりを推進している。
沖縄産アセローラの美容効果|ビタミンCがレモンの34倍
アセローラは、ビタミンCを多く含むフルーツの一つであり、100gあたり1700mgのビタミンCを含有する。これはレモンの約34倍に相当し、抗酸化作用や美白効果が期待される。さらに、葉酸、カリウム、βカロテン、アントシアニンといった健康維持に不可欠な成分も含まれており、美容と健康の両面から注目されている。
しかし、アセローラは皮が薄く傷みやすいため、生食で流通することが難しく、国内生産のほとんどが加工品向けとなっている。沖縄県が国内唯一の生産地であるにもかかわらず、流通量は限られており、多くのアセローラ製品が海外産に依存している。
リラックスプランニングは、この課題を解決し、国産アセローラの普及を目指すプロジェクトを推進。その一環として、スキンケア市場において新たな付加価値を提供する「うるおい石鹸」を開発した。
サステナブルな事業モデル|フランスのヴィノセラピーを手本に
本プロジェクトのモデルとなったのは、フランスのボルドーにある「コーダリー」のスパ「LES SOURCES DE CAUDALIE」が展開するヴィノセラピー(VINO THERAPY)である。ワイン醸造の過程で生じる果皮や種子を有効活用する同社の取り組みに着目し、アセローラの廃棄部位から有用成分を抽出し、スキンケア製品に応用する手法を確立した。
これにより、沖縄産アセローラの価値を最大限に活かしつつ、地域経済の活性化とSDGsの実現に貢献する事業モデルが構築されている。