芸能界に波紋を呼ぶ告発が静かに注目を集めている。フリーアナウンサー生島ヒロシ氏（74）によるセクハラ被害を、かつて同氏の事務所に所属していたタレント、ナガセサエコさん）が実名で告白した。この報道は「SmartFLASH」により公表され、SNSでも話題に。

ナガセサエコさんが語る沈黙の理由生島ヒロシ氏との関係の裏側

ナガセさんは2011年から2017年にかけて、生島企画室に所属。法政大学出身という共通点もあり、当初は信頼関係のもとで活動をスタートした。しかし、次第にプライベートな誘いや不適切な接触が増え、業務の枠を超える行為が目立つようになった。

中でも特に深刻だったのは、仕事後に同じ方向へ帰る際、車内で生島氏がナガセさんの手を自らの股間に持っていくという行為とテレフォンセックスの強要だった。FLASGには生々しい描写を持って書かれており、詳報はぜひ確認いただきたいが、ナガセさんはこの行為に対して強い嫌悪感を覚えつつも、当時の状況から拒否することが難しかったと語っている。「断れば仕事に支障が出るのでは」との恐れから沈黙を選ばざるを得なかったと。その結果、心の葛藤と精神的負担が積み重なり、告発まで長い時間を要することとなった。

それが先日のラジオでのパワハラ報道を受け、生島氏はレギュラー番組の突然の降板と無期限の活動自粛を発表。事務所も社名をFIRST AGENTに変更し、生島氏の存在が想起されるようになり、今回の告発に至ったのだろう。

ところで、ナガセサエコさんとはどういった人物なのか。

ナガセサエコさんの多彩な軌跡告発の背後にある挑戦と再生

現在、ナガセサエコさんはビューティーデザイナーとして活動しており、美容と健康分野において確かな実績を築いている。中目黒でトータルビューティサロン＆スタジオ「marvelous」を運営し、国内外での活動を展開している。

高校時代にモデルとしてキャリアをスタートし、1998年にはポニーキャニオンからアルバム『境界線の向こう側』でメジャーデビュー。その後、尾崎豊のバースディライブにゲスト出演するなど、音楽活動でも高く評価された。

しかし、健康上の問題により活動を一時中断。療養生活を経て、独自のエクササイズメソッドを開発し、「肩甲骨スクワット」の第一人者として再スタートを切った。2017年にはハワイへの渡米を経て帰国し、上海でも活動の場を広げている。2019年には昭和歌謡バンド「マーヴェリック」を結成し、音楽活動も再開した。