![宮内庁HP スクリーンショット](https://coki.jp/wp-content/uploads/2025/02/kunaicho-screenshot.jpg)
宮内庁は2月12日、公式ホームページを16年ぶりに大幅リニューアルした。
スマートフォン対応の強化や直感的なサイト構成への変更に加え、宮殿内部を360度パノラマで体験できるコンテンツを新たに公開。SNSとの連携も強化し、皇室の活動をより多くの人に伝える仕組みを整えた。
HPの回収は今後も継続的に改修が進められる予定のようだ。
皇室の活動をより身近に 新デザインと360度パノラマ公開
宮内庁は2月12日、公式ホームページ(HP)を16年ぶりに大幅にリニューアルした。今回の改修では、スマートフォンやタブレット端末でも閲覧しやすいデザインに変更されたほか、皇居・宮殿の内部を360度見渡せるパノラマコンテンツが新たに追加された。宮内庁広報室は「より多くの方に皇室の活動を深く知っていただきたい」としており、2025年度もさらなる改修を予定している。
スマホ対応強化と直感的なサイト構成へ
今回のリニューアルの大きな特徴の一つは、スマートフォンへの対応強化だ。従来のサイトはパソコンでの閲覧を前提に設計されていたが、スマートフォンからのアクセスが増えていることを受け、画面サイズに応じた最適な表示が可能となった。
また、トップページのデザインを一新し、従来多くのリンクが並んでいた構成を、「皇室の今のご活動を見る」「皇室の歴史を知る」「皇居・京都御所などを訪れる」の三つのカテゴリに整理。閲覧者が目的の情報に容易にたどり着けるようになった。
宮殿内部を360度パノラマで体験
今回の改修の目玉の一つが、宮中晩さん会が行われる「豊明殿」や「石橋の間」など、普段一般公開されていない宮殿内部を360度のパノラマ写真で体験できる新コンテンツだ。
これにより、宮殿の建築美や格式ある室内装飾を、実際に訪れたかのような感覚で閲覧できる。宮内庁広報室は「より多くの方に皇室の歴史や文化に親しんでもらうための取り組みの一環」と説明している。
SNSとの連携も強化
宮内庁は2023年に公式インスタグラムを開設し、2024年2月10日現在で189万人のフォロワーを獲得している。今回のリニューアルでは、このインスタグラムの投稿がHP上でも表示されるようになり、SNSとHPの連携が強化された。
秋篠宮さまはかつて「SNSを衛星、ホームページを惑星」に例え、「SNSで得た情報をさらに深く知るためにホームページが重要である」と発言されていた。
今回のリニューアルは、まさにその考えを具現化する形となった。
改修費用と今後の展望
2024年度におけるHP改修とパノラマコンテンツ制作には、約960万円が費やされたようだ。宮内庁は2025年度も改修を継続し、「利用者がさらに目的の情報にアクセスしやすくすること」を目指しているという。
また、皇居・東御苑を訪れる人々を対象に、スマートフォンを使った「謎解き」イベントを3月18日から開始することも発表された。このイベントは無料で参加でき、2027年3月末まで実施されるとのこと。
まとめ
宮内庁のホームページリニューアルは、皇室の活動をより多くの人々に知ってもらうための重要な施策である。スマートフォン対応の強化、直感的なサイト構成、宮殿の360度パノラマコンテンツの追加、SNSとの連携強化など、さまざまな面で利便性が向上した。今後のさらなる改修にも注目が集まり、より身近に皇室の情報が届くのも遠くない未来なのだろう。