木下、YouTubeで釈明

青木は1月25日にXで、「西日本のご当地ゆるキャラに似た芸人」とのヒントを添えて、過去に芸人2名から被害を受けたと投稿。そのうちの1人について「食事後に腕を掴まれ、ホテルへ強制連行された」と告発した。さらに、その芸人が「アパレルもしている」とも記述し、木下を指していると推測された。

木下はこれを受け、YouTubeに「正直に話します。」という動画を投稿。2015年5月に青木と番組共演した後、自らDMを送り食事に誘ったこと、そしてその流れでホテルに誘ったことを認めた。しかし、「強制連行した認識はなかった」と主張し、「強引なつもりはなかった」と釈明。「ただ、そう感じさせてしまったなら申し訳ない」と謝罪した。

さらに、「決して自分の立場を利用したのではなく、1人の人間として好意を持って誘った」と説明。不機嫌になったことは認めた上で、「10年経っても残っていたということは、僕の配慮が足りなかったのだろう」と反省の意を示した。

青木「いいえ！！！」と真っ向反論

しかし、青木は30日にXを更新し、木下の主張を全面的に否定。「私は無理ですと断ったのに、腕を掴まれ、あらかじめ準備されていたと思われるタクシーに乗せられた」と強制性を主張した。

また、食事中に木下から「食事だけで済むわけないやん」と言われたことや、タクシーの中で「変なことはしないから安心しい」と言われたが実際にはそうではなかったことなどを詳細に記述。ホテル内での出来事についても、「着ていた服を脱がされ抵抗したが、セーターが破けた」と説明し、望まぬ行為を強要されたと主張した。

最後に、「帰り際も不機嫌な様子で、『先に帰って』と言われた。私が先に出ると、木下さんは30メートルほど後ろを歩いて帰っていった」と当時の状況を振り返った。

世間の反応は？

SNS上では、木下の説明に疑念を抱く声が多い。

「10年前のことでも被害者はずっと苦しんできたのでは」 「『認識の違い』という形で逃げ切ろうとしているように見える」 「YouTubeでの謝罪は誠意ある対応とは思えない」 「一度の食事でホテルに誘うのはありえない」

一方で、 「10年前のことを今さら蒸し返すのはどうなのか」 「芸能人は常にこうしたリスクを抱えている」 といった意見も見られた。

木下は今回の件について、「気の引き締まる思い」と述べたが、事態は沈静化するどころか拡大の一途をたどっている。今後の対応が注目される。

木下隆行とは？

木下隆行は、1972年1月16日生まれ、大阪府出身のお笑いタレントであり、TKOのボケ担当として活動してきた。1992年にデビューし、くりぃむしちゅーやココリコと同期である。高身長の体格と独特のキャラクターで人気を集め、俳優やYouTuberとしても活動の幅を広げている。

しかし、近年では不祥事が相次いでおり、2020年には後輩芸人へのパワハラ疑惑が報じられ、所属していた松竹芸能を退所する事態となった。これを機にYouTubeチャンネルを開設し、自身の発信の場として活用するようになったが、謝罪動画の低評価数が国内記録を更新するなど、世間の評価は厳しいものとなった。

また、アパレルブランド「BUCCA 44」のディレクターを務めるなど多方面で活動してきたが、後輩芸人に対する商品の押し売り疑惑も報じられた。さらに、プロレス発言や特殊詐欺被害など、スキャンダルが絶えない人物でもある。

一方で、先輩芸人からの評価は概ね良好であり、松本人志や爆笑問題の田中裕二らが擁護するコメントを残している。コンビとしての活動は一時的に停滞していたが、2023年には木本武宏と再び公の場に姿を見せ、TKOとしての活動を再開した。

現在はYouTuberとしての活動を軸に、芸能活動を続けているが、今回の騒動により今後のキャリアに再び大きな影響が及ぶ可能性がある。

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