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羽田空港で職員暴行疑惑の福田克彦医師 統合医療センター福田内科クリニックとは

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福田克彦医師
福田内科クリニックのHPより

警視庁は、羽田空港で航空会社職員に暴行を加えたとして、58歳の医師を逮捕した。この男は搭乗に遅れたことに腹を立て、職員に因縁をつけた末に暴力を振るったとされている。

搭乗口での衝突、職員が負傷

逮捕されたのは、医師の福田克彦容疑者。警察の発表によると、福田容疑者は13日夜、羽田空港の搭乗口で全日空の女性職員に対し、複数回にわたり平手打ちをし、全治1週間のケガを負わせた疑いが持たれている。職員は顔を打たれ、警察の調べでは「突然、平手打ちをされた」と証言しているという。

「アナウンスがない」と因縁、乗れないと激高

福田容疑者は出張先から島根県に帰るための便に乗り遅れていた。警視庁によると、容疑者は搭乗口で「なぜアナウンスがなかったんだ」と職員に詰め寄り、搭乗が不可能であることを告げられると「うるせえ、乗せろ」と怒声を上げたとされている。その後、怒りがエスカレートし、暴力に及んだとされている。

容疑者は否認、防犯カメラの映像が鍵に

警察の調べに対し、福田容疑者は「殴っていません」と容疑を否認している。しかし、空港内には複数の防犯カメラが設置されており、警察は映像を精査している。もし暴行の様子が映像に残っていれば、容疑者の主張に対する重要な反証となる。

SNSでは厳しい批判も

この事件を受け、SNS上では福田容疑者に対する厳しい意見が相次いでいる。

「羽田空港では何度もアナウンスをしてくれている。スタッフも名前を呼びながら探し回るのが日本の空港のサービス。自分のミスを棚に上げて職員に暴力を振るうのは論外だ」

「国家資格である医師という立場を傘に、傲慢な態度を取る人がいるのは残念だ。患者を救う立場にある人が、暴力を振るうのは許されることではない」

防犯カメラの映像が明らかになれば、福田容疑者の主張の信憑性が大きく問われることになりそうだ。航空会社側の対応も含め、今後の捜査の進展が注目される。

福田容疑者の経歴とクリニックの概要

福田内科クリニック
福田内科クリニックのHPより

ところで、福田克彦医師とはどういった人物なのだろうか。福田容疑者は、1991年に鳥取大学医学部を卒業し、1996年に同大学大学院医学研究科博士課程を修了。その後、2006年に福田内科クリニックで地域医療に貢献してきたようだ。

福田医師が副院長を務めるこの「統合医療センター 福田内科クリニック」は、山陰地方の松江にある統合医療の専門クリニックのようだ。同クリニックは、内科、婦人科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、心療内科など幅広い診療科目を持ち、まさに総合診療医として、地域医療に貢献している様子が伺える。

患者の訴えに深く向き合う診療方針

さらに福田容疑者のことを調べていくと、実際に診療科の垣根を越えた「統合診療」を重視していることが、わかった。ドクターズファイルの記事では、「診断病名がつかない不定愁訴でも患者の苦しみを早い段階で緩和したい」との考えから、一般的な標準治療が効果を発揮しないケースにも積極的に対応してくれる奇特な方ということがわかる。ようは自由診療を行っている様子が伺えるのだ。

例えば、福田医師は「総合病院の一科目にとどまらず、患者の訴えを多角的に分析し、原因を深く掘り下げることで病の根本からの改善を目指す診療スタイルを重視している」ようだ。

確かに社会的に「総合診療医」の不在が、長いこと日本医療の課題とも言われてきた。2018年に始まった専門医制度の19番目に総合診療医が位置づけられプライマリ・ケアと地域医療の要となる医師と位置付けられるようになった歴史もある。

……あるのだが、この福田克彦医師の診療は、もう一段深いところというか、風変わりな診療も行っているようである。それはまるで、現代医療の枠組みを超えたもの、よくいる町医者スタイルではなさそうに思える。

現代医学ではわからないことは多々あるだろう。福田医師の診療スタイルを否定はしないし、それで助かり納得する患者が実際にいるのであれば、いい医療だとも感じる。

何より、現代医療の枠を越えた治療で、ときに患者と向き合ってくれる存在を求める人もいるのだろう。例えば、福田内科クリニックのHPで開示されている過去のメディア記事を読んでいくと、がんや認知症、精神疾患など、専門医に「治らない」と宣告された患者からの相談も多いことがわかる。また、コロナウィルスに対する対峙の仕方は、ネットでの特定の界隈から喝さいされそうな論調をとっている方だとわかる。さらに、HPには、初診はホメオパシーレメディで1時間8,000円で見てくれると実に明朗会計である。

ちなみに、この治療は、ドイツ人医師ハーネマンが始めたもので、レメディー(治療薬)と呼ばれる「ある種の水」を含ませた砂糖玉があらゆる病気を治療できると称するもの、らしい。なんとなく、すごそうだ。……すごそうだが、理解してくれる人は多そうではない。

いやはや、福田医師は同業の医師や地域の医師会からは眉唾に見られたり、煙たがられたりもしているのではないかと邪推したくなるが、実際はどうなのだろうか。

地域医療への貢献と今後の影響

地域医療への貢献が評価される一方で、今回の事件がクリニックの信頼性に与える影響も懸念されている。医療従事者としての高い倫理観が求められる中で、福田容疑者の今後の処遇が注目される。捜査の進展によっては、医療界からの処分が下される可能性もある。

しかし、きっと福田医師でなければ助けられない患者が数多くいるだろう。それを想うと、一日も早く松江に戻っていただき、大いに自由診療に精を出して、経済を回してもらいたいものである。

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寒天 かんたろう

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ライター歴25年。月刊誌記者を経て独立。伝統的な日本型企業の経営や大学、高校、通信教育分野などの取材経験が豊富。

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