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株式会社BeyondNow

https://beyondnow.jp/

〒150-0013東京都渋谷区恵比寿4-20-4ガーデンプレイスグラススクエアB1 FD09

徹底した伴走支援で挑戦者を応援するBeyondNow

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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BeyondNow tatsumi

「常に、今を超える挑戦を」を標語にし、成長を遂げるスタートアップがある。代表の辰巳さんは東京大学を中退し、マーケティング支援会社BeyondNowを起業したという。

BeyondNowについて

まずは、事業概要についてお聞かせください。

辰巳

簡単に言うと、データとマーケティングの力で事業成長を加速させる支援をしている会社です。

主にデータドリブンな 意思決定を行えるようにすることと、消費者の心を動かすコミュニケーションの設計を提供しています。

ありがたいことに、「現状を打破して挑戦したい」という企業様のパートナーとしてご支援する機会をいただいています 。

2021年10月に設立されたとのことですが、どんな経緯で起業されたのでしょうか。

辰巳

起業するまでの2年間は東京大学工学部を休学し、株式会社TORIDAHAで学生インターンとして働いていました。

現在はTikTokを活用したマーケティングで国内トップクラスの会社ですが、TikTokのマーケットがそれほど大きくなかった当時はクリエイティブに強い広告代理店のような存在でした。

その頃はお客様とひたすら向き合い、お客様の事業を伸ばすためにいろいろな提案をしていました。しかし、TikTokのマーケットが拡大するにつれて、その事業を伸ばそうということになったんです。

もちろん、経営上は素晴らしい判断だったと思いますが、自分自身はお客様と向き合って提案する方が好きでした。

また、スタートアップに関わって感じたのは、これほどの熱量がある組織を自分でつくりたいということです。そうしたことから起業を決断し、大学を辞めました。

東大を中退してまで起業されるとは、思い切った選択ですね。

辰巳

出身は大阪府堺市で、教育熱心だった両親は地元の公立中学校への進学に反対でした。

中高一貫校に入学したのですが、東大を選んだ理由は自分が医師になることを望んでいた親の元から逃げ出したいと思ったから。

「東大に合格すれば、医師にならなくても許してもらえるだろう」と考えたわけです。

でも、たったそれだけの理由で入った大学では全く勉強せず、典型的な大学生のような生活を送っていました。一度留年して、ちゃんと大学に通おうかとも思ったのですが、本当につまらなくて。

TORIHADAに入ったのは、休学でお茶を濁そうとしたタイミングでした。でも、起業したからには組織も売り上げ規模も大きくして、両親に「こんなに誇れる仕事をしている」ということを見せたいですね。

なるほど。起業した際は、手持ちの取引案件がいくつかあったのですか。

辰巳

実は全くありませんでした。ただ、当時はコロナ禍の最中で、多くの企業が変革を迫られていたんです。

「マーケティングに力を入れなければいけない」「事業をデジタル化しなければいけない」という機運が高まっていて、それまでオフラインを中心に事業を展開してきた会社を前職で知り合った方々から紹介していただきました。

そのおかげで、これまで仕事に困るようなことはありませんでした。

役立つ情報をあえて発信しない

【会社紹介資料】BeyondNow

前職での実績を評価していただいているお客様が多かったということですね。現在は企業のどんな課題を、どのようなソリューションで解決されているのでしょうか。

辰巳

例えば1年半ほどご支援をしている「ファイアーキッズ」というアンティーク時計専門店は、創業28年目の2022年に事業承継された企業です。

事業承継後の目標は業界における日本一の売り上げ規模達成で、そのためのマーケティングをお手伝いさせていただいています。

具体的な課題は、立ち上げたばかりのECサイトの売り上げ増。

そして、最低でも3カ所という実店舗の出店に向けた集客力の拡大です。それらを叶えるソリューションとして、InstagramやYouTubeでのコンテンツ発信などを支援させていただいているところです。

これまでの成果はいかがですか。

辰巳

Instagramのフォロワーは4万3000人に上り、メーカーを除く日本国内の時計店のフォロワー数は1位です。

自分が携わるまでは6000人くらいでしたが、今は指名検索数も結構伸びてブランド力が上がってきています。

また、YouTubeのチャンネル登録者数は3600人ほどですが、多くのファンの皆様にご来店いただいています。YouTubeを見て来店した方の売上だけで、月間数千万円の売上が立っています。

創業者の方は長年にわたり、本当の時計好きの方々が何度も来てくださる店をつくってこられました。

だから、どれだけマーケティングを展開して集客力を高めたとしても、一度来店して終わりというお客様が増えるだけでは意味がありません。

しかし、YouTubeにも実店舗と同様にしっかりとファンがつき、何度も視聴していただけメディアをつくることに成功しました。新規のお客様が増える中で、リピーターが多い状況も維持できています。

コンテンツを制作する際、心掛けていることはありますか。

辰巳

いわゆる「役立つ情報」は、あえて発信しないと決めています。なぜかというと、単なる情報発信になってしまうと誰のコンテンツであろうと一緒になってしまうからです。

チャンネルを運営する上で、店舗のスタッフの方にいつも言っているのは「とにかく時計への愛を語ってください」ということ。

「偉大なブランドは自分のことではなく、自分が好きなことを語る」という言葉は、マーケティング業界でもよく言われています。

その店で買う理由を生み出すことを意識してコンテンツを制作しているので、店舗のスタッフは街で「YouTubeを見ています」と声をかけられることも多いようです。

それぞれのコンテンツは4000~5000回くらい再生され、安定的に伸びてもいます。店舗での撮影時は、「YouTubeを見て来ました」というお客様と必ず出会うんですよ。

100年企業のマーケティングといえばBeyondNow

マーケティング業界において、御社の強みはどんなことですか。

辰巳

強みは2つあると思っています。1つは、担当者の熱意。

クリエイティブは、訴求力に直結する表現内容にどれだけこだわれるかが勝負です。YouTubeのサムネイル画像もそうですが、担当者がどれだけ真剣に頭を絞るかで成果は大きく変わってきます。

もう1つは、事業の成長のために必要であれば、もともとのご依頼内容のスコープから外れたことも含めて提案するということです。今回お話しした事例でも、当初のご要望はInstagramの広告だけでした。

YouTubeの活用は先方と密なコミュニケーションを日々取り合いながら提案した方法で、今は店舗のレビューの改善や顧客データの分析まで幅広く支援させていただいています。

創業者の方からは「自社のマーケティング責任者を務めてほしい」とまで言われていますが、事業の成長を一緒に実現したいという思いの強さが他社と違うところです。

相当な信頼感を得ていると感じます。こういう課題感を持っている経営者のお役に立ちたいという思いはありますか。

辰巳

新規事業として力を入れたいのは、老舗企業様に対する事業成長のご支援です。

老舗企業様はお客様が本当に喜んでいるサービスを提供されている上、デジタル化がさほど進んでいないからこそ事業成長のポテンシャルは高いと考えています。

一方、下請けとして良い製品を作っている老舗メーカー様の多くは自社ブランドを持っていない、あるいは持っていても育てられていないケースが多いと感じます。

日本は欧米と比べてデジタル化もマーケティングもかなり弱く、本当にもったいないことですよね。そうした問題を解決するため、老舗企業様のブランドを作って育てていくお手伝いをしたいと考えています。

最後に、御社の将来ビジョンをお聞かせください。

辰巳

データとマーケティングを生かして事業を成長させることをひたすら突き詰めたいですが、我々が関わる仕事は後世に残るものであってほしいですね。

そういう案件に関わりたいですし、「100年企業のマーケティング と言えばBeyondNowしかない」と言われるようになりたいと思っています。そのためには、今の自分ができることだけをしていてはだめです。

新しいチャレンジをし続けるとなると自らも成長し、「このままでいいのだろうか」と常に疑い続けなければ、成果を残し続けることはできません。

そういう意味では「もっと成長するためにこんなことをしたい」という具体的な目標を掲げ、新たなチャレンジをされている企業様との仕事はモチベーションが上がりますし、良い成果も残せると思います。

そもそも我々はご支援させていただく立場でしかないので、企業様に挑戦する姿勢がなければなかなかうまくいきません。

だから現状に満足せず、超えていこうとしている企業様と出会えることを心から楽しみにしています。

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