スタートアップ企業において、経理・税務・法務などのバックオフィス業務をサポートしてくれる頼れる士業は、まさに経営のパートナー的な存在です。株式会社Saccoは設立直後から西荻合同 柳澤 翔税理士事務所の税理士 柳澤翔さんに経理・税務面をはじめ様々な経営に関するアドバイスを受けています。Saccoにとってなくてはならないステークホルダーである西荻合同の柳澤翔さん、西荻合同 ふかみ司法書士事務所 代表司法書士の深水洋平さんに、Saccoからの日頃の感謝の気持ちをお伝えしつつ、西荻合同から見たSaccoとはどのような会社なのか、Sacco代表の加藤がお話を伺いしました。
Saccoから西荻合同さんに伝えたい感謝の言葉
加藤 本日の取材にあたって、はじめに私、加藤から柳澤さんに感謝の言葉をお伝えします。
Saccoにとっての柳澤さんは、最も信頼している税理士さんです。
経営上の悩みや制度の仕組みなど、わからないことがあるとその都度柳澤さんに相談しています。非常にレスポンスが早く、自分が期待した以上の答えを丁寧に教えてくださるので、とても助かっています。
私が思う西荻合同の良さは、税理士と司法書士がタッグを組んで経営者の悩みを深く理解してくださることだと思っています。これからも、経営者の悩みに寄り添っていただけることを期待しています。
この場をお借りして感謝の念を伝えたいと思います。
いつも本当にありがとうございます。
西荻合同柳澤翔税理士事務所 柳澤翔 税理士
西荻合同の柳澤さんとのお取引は、私が起業して1年ほど経過した時からはじまりました。
当初は私が簿記2級を取得していたこともあり税理士に相談することなく、自分で会社の帳簿をつけていました。その後、自分で決算書を作成して金融機関に融資の申し込みに行ったところ、金融機関の担当者から仕分けが間違っていると指摘を受けました。
この時、税務のプロにお願いする必要性を感じ、小学校からの同級生だった柳澤さんに相談させていただきました。
仕訳の基本、経費の計上方法など、本当に経理の基礎的なところから丁寧に教えていただきました。創業間もない時、売上が1,000万円に満たない頃は、ほとんどお支払いできる金がなかったにもかかわらず、親身にやさしい金額で相談に応じていただき本当に感謝しています。
今でも、「これは経費では落とせないよ」といった手厳しいご指導をいただくことも多々あり、もう少し手心を加えていただきたいと思うこともございますが(笑)、社会の公器としての自覚を持つべきだと律していただいているものと理解しております。
私の未熟さゆえ、取引する会社を見誤って、毎月200万円もの多額の契約金を支払う契約を結んでしまった時など、「当社との取引は本当に大丈夫?改めた方が良いのでは」というご指摘をいただいたことを覚えています。
ところが、その忠告を全く聞くこともなく、結果として柳澤さんの言う通り大変痛い目を見て泣きついた時も、「大丈夫だからきちんとやり直そう」と励ましていただき、伴走していただきました。
日々本当に助かっております。これからもどうぞ末永くよろしくお願いいたします。
Saccoと西荻合同の出会いとこれから
独立前から繋がる縁
ー早速ですが、柳澤さんから見て、Saccoはどのような存在なのか伺ってみたいです。
柳澤 加藤さんとは、小学校の同級生ですし、仕事上も、私が他の税理士事務所に勤めていた時代から個人的に決算書作成のお手伝いをするなど、とても長い付き合いです。
私は昨年9月に税理士事務所を立ち上げて独立したのですが、独立して最初のお客さんがSaccoさんなので、そういった意味でもとても思い入れがあります。
その後、リアルタイムでどんどん会社が大きくなり、多くの人を巻き込んでいくプロセスが見えるので、そういう意味で、自分はすべて知っている気になってしまうくらいの会社です。
経理上、どういったものが会社の売上や費用となるのか、またキャッシュイン、アウトが必ずしも売上や費用となるとは限らないことなど、どんな経営者の方でも最初はわからない場合が多いんです。でも加藤さんは説明すればすぐわかってくださるし、こちらにも歩み寄ってくれるので、お互い良い信頼関係を築けていると感じます。お互いに話し合えるというところが大きいですね。
学生時代の仲間って、社会人になってビジネスの取引をすると、コミュニケーションが上手く進まないことがあります。でも、加藤さんはすぐ反応してくれます。私も今回のようにお声がかかったら、いくらでも協力します(笑)
むしろ加藤さんがどんな仕事しているのか、よりわかりやすくなり、仕事上もプラスになっていると思います。
西荻合同柳澤翔税理士事務所 柳澤翔 税理士
大事な決断をする前に相談できる関係、お互いを高めあい成長したい
ー今後はSaccoとどのような関係になっていきたいと考えていますか?
柳澤 今の関係はお互いにとってバランスが良いのではないかと思います。顧問契約をしていますので、月1回は訪問してお手伝いをさせてもらっています。
今後、一方の事業規模が大きくなってしまうと、どうしても仕事を受けられなくなってしまいます。そこのバランス感覚は常に持ちたいなと思っています。
加藤さんは会社の現状を率直に話してくれますので仕事がやりやすいですね。そういった面では、友人としての付き合いも大事なのかもしれません。友人付き合いがあるから、事業のこともフランクに話してくれるのではないかと思います。お互いを高めあいながらより良い関係を築いていきたいと思います。
ーSaccoに期待することは?
柳澤 組織面では、経理部門は置いた方が良いと思います。今は新規事業の立ち上げ優先で良いと思いますが、将来的にはバックオフィスをしっかりと構える必要があると思います。
税理士はみな、顧問先の会社に成功してほしいと願っているものです。私も、Saccoさんの事業が成功し、加藤さんにもしっかり稼いでほしいと思っています(笑)。
今は、事業規模が拡大しており、会社としては成長段階なので面白い時期だと思います。組織としては発展途上ではありますが、より良くなっていくプロセスだと考えています。
税理士と司法書士のワンストップ相談が可能な西荻合同
合同事務所だからできること
ー西荻合同さんは、税理士さんと司法書士さんの合同事務所という珍しい形態ですよね。
深水 税理士と司法書士で業務内容は異なるのですが、重なる部分もあります。
例えば、会社を設立する時、法人登記は司法書士、その後の税金の処理や申告は税理士が担当します。
個人向けの相続業務だと、不動産登記や預金口座の解約、遺産分割協議書の作成などは司法書士が行い、相続税の申告は税理士が行います。
1つの案件でも、異なる士業が連携しないと全体が完結しない業務が結構あって、税理士と司法書士は仕事上、関わることが多いんです。
基本的にお客さんは誰が何の専門かを正確には理解していないことが多いと思います。税理士と司法書士が1つの窓口になって相談が受けられる体制を整えられれば、お客様から相談ごとを丸投げされてもワンストップで解決できます。
西荻合同 ふかみ司法書士事務所 深水洋平代表 司法書士
柳澤 税理士と司法書士が共同で事務所を開設しているケースは少ないので、お客さんからなぜ「合同」という名前なんですか?と聞かれて、説明がてら相談をお受けすることもあります。
税理士や司法書士などの士業には、法律上の広告規制があるので、当事務所はそれぞれがホームページを開設して活動を開始しています。
ー税理士さんと司法書士さんは提携して顧客を紹介しあうケースがありますよね。
深水 提携先は多くありますが、税理士か司法書士のいずれかが窓口を担うケースが大半です。
例えば、税理士がお客様から仕事を受けて、登記だけ司法書士に依頼するケースの場合、司法書士はお客さんとの距離感が遠いので又聞きになってしまいます。お客様の個別の事情がわかりかねますので、税理士が気づけていないところに気づきにくくなってしまいます。
税理士と司法書士が2人で1つの事案を考えたほうが、お互いに気づきにくい税務上あるいは法律上の問題をその場で気づくことができ、ミスのない仕事ができると思います。
焦らず、まずは賽を投げてみる
ー今後はどのような展開を考えていますか?
柳澤 規模を拡大するか、このままの形態でいくのか、将来的にどちらに転ぶかはわかりません。ただ、いずれの場合にも対応できるようにしたいと考えています。
深水 まずは新たに人を雇わない状態で仕事を回しながら、キャパオーバーになりそうな時に改めて検討すれば良いのではないかと思います。
柳澤 もちろん今繋がりのあるお客さんのことも考えてのことですので、私としてはどちらでも対応できるようしておきたいと思います。
西荻合同とSaccoの信頼関係
ーずばりお伺いします。西荻合同さんにとって、Saccoとはどのような存在ですか?
柳澤 顧問料をいただいているので、我々からするとSaccoはお客さんです。ただ、その枠を超えた付き合いができていると思っています。
お客さんだからこちらが一方的に言うことを聞くのではなく、こちらからも「もっとこうしたほうがいい」とアドバイスをしたり、逆に要望を聞いてもらうこともあります。お客さんと取引先の関係ではなく、お互いWin-Winの関係を目指しつつ、仕事を委託されているパートナーだと思います。
深水 社員をお金で雇い道具のように扱うと、社員は仕事が嫌いになってしまいます。日本社会には、いまだそういうところがあるように思います。
Saccoさんは人と人との繋がり、温もりみたいなものを大事にしようという考えがあると感じています。Saccoの取り組みで、多くの企業が社員から好かれるようになり、その会社を第三者にアピールしていくと企業と社員にもWin-Winの関係が構築されていくと期待しています。
現状は、多くの企業で社員が低月給で雇われて、そのおかげで会社が回っているという、誰かが損をしている状況が見られます。Saccoの取り組みによって社会に相乗効果が生み出せれば、みんなをハッピーにすることができる。それが資本主義の理想形なのかなと思います。
ー逆に、Saccoさんから見て、西荻合同はどのような存在ですか?
加藤 私にとって西荻合同さんは、まさに冒頭で読み上げた通りですね。
私にとってはまずは友達であるという信頼感が大きいですね。幼少期の経験をお互いに共有しているので、どこまでいっても裏切られることはないだろうなという安心感があります。
このような信頼感は大人になってからではなかなか築くのが難しいと思うので、とても心強い存在です。柳澤さんには相談に乗ってほしいことが数多くあります。本音を言えば、「もっと裏技教えてくれよ」とか思ったりするんですけど(笑)
ー本日はお忙しい中、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!
税理士 柳澤 翔
東京都板橋区出身、成蹊大学工学部卒
文具メーカーに勤務後、税理士を目指し会計事務所に勤務
昭和58年11月生まれ
平成22年6月税理士となることを志す
平成26年12月税理士試験合格
平成28年4月税理士登録(登録番号132302)
令和2年9月独立開業
趣味:ハイキング、ギター
司法書士 深水 洋平
平成29年司法書士試験合格、平成30年簡裁代理権取得、同年司法書士登録。司法書士試験合格後から都内の司法書士事務所にて勤務。相続手続、不動産登記、商業登記等様々な業務に携わり、令和2年9月西荻合同ふかみ司法書士事務所設立。