企業や団体におけるサステナビリティの追求として、SDGs達成に向けた事業や取り組みをアピールするケースが増えてきました。実際にSDGsへの取り組みを行うとなると、どの目標に向けてどのような施策を企画したら良いか悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
cokiでは、皆さまのSX(サステナビリティトランスフォーメーション)のお役に立つべく、SDGsに対して積極的な企業の取り組みをピックアップしてご紹介しております。
今回取り上げる事例は、プリンターやスキャナーでおなじみのセイコーエプソン株式会社です。
本ページをご参考に、事業におけるサステナビリティ、SDGsに関する活動を進めるヒントにしていただければ幸いです。
SDGsについては、“ 「SDGs」と「サステナブル」の意味|私たちはなぜSDGsに取り組む必要があるのか ”を、ご覧ください。
セイコーエプソン株式会社のSDGsへの取り組み
- セイコーエプソン株式会社(SEIKO EPSON CORPORATION)
- 業種:電気機器
- 創立:1942年5月18日(昭和17年)
- 従業員数:連結79,805名/単体12,784名(2021年9月30日現在)
- 参照公式サイト:https://www.epson.jp/
セイコーエプソン(以下エプソン)では、「持続可能でこころ豊かな社会の実現」に向け、2021年度、エプソンが社会課題を起点に取り組むべき4つの最重要課題「マテリアリティ」を特定。それらを実現するための12の取り組み「サステナビリティ重要テーマ」を設定しています。
- エプソンの4つのマテリアリティ
- 循環型経済の牽引
- 産業構造の革新
- 生活の質向上
- 社会的責任の遂行
エプソンのサステナビリティ活動は世界的にも高く評価され、2021年「第3回日経SDGs経営大賞」では、環境価値賞を授賞、EcoVadis社(本社:フランス)のサステナビリティ(持続可能性)評価においては『プラチナ』に格付け、「CDP」の評価においても「気候変動」と「水セキュリティ」の2分野で、最高評価である『Aリスト』企業となっています。
エプソンのサステナビリティならびにSDGs目標への取り組みは非常に多岐に渡ります。ここでは最近の取り組み事例をピックアップして見ていきましょう。
※取り組み事例の中には、複数の目標にまたがる取り組みもありますが、代表的な目標を掲げて記載しています。
目標4「質の高い教育をみんなに」への取り組み
目標4の ゴール は「全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」です。
私たちにとっては当たり前のインターネットですが、現在、世界の約半数はまだアクセスができない状況にあると言われています。そのため、教育や銀行、医療などを十分に利用できないといった問題を抱えています。エプソンでは、2021年11月に欧州統括会社Epson Europe B.V.とWorld Mobile Group(以下 ワールドモバイル社)と共同し、アフリカの学校において質の高い教育環境を提供するためのプロジェクトを立ち上げました。ワールドモバイル社が学校内のネットワーク接続環境を整え、EEBはエプソン製のインクジェットプリンターとプロジェクターを提供するというものです。タンザニアを皮切りに、アフリカにおける対象地域を拡大する予定です。
目標7「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」への取り組み
目標7の ゴール は「全ての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」です。
セイコーエプソンでは、2021年11月に、国内拠点における使用電力の全てを再生可能エネルギーに転換。2023年までには世界に展開しているエプソングループ全拠点の使用電力を100%再生エネルギー化することを表明しています。
さらに、自家発電量の拡大に向けた取り組みを推進を続けており、2022年2月には、社会的に需要が増す再エネ電源の拡大に貢献するため、三井住友ファイナンス&リース株式会社の戦略子会社、SMFLみらいパートナーズ株式会社が供給する、オンサイト型自家消費太陽光発電サービスの活用を開始しました。発電設備のパネル容量は549kW、年間発電量約667MWh(一般世帯約150戸分)の電力を供給することが可能となり、発電した電力の全量を同事業所に供給するとともに、CO2排出量約253トン(年間)を削減する見込みです。
目標11「住み続けられるまちづくりを」への取り組み
目標11の ゴール は「包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する」です。
近年、建築や道路付帯構造物・橋・トンネル・鉄塔など社会インフラの老朽化や維持管理・更新の費用増大などが社会問題として広く認識されています。しかし、広範囲にわたる膨大なインフラの点検・保守は人の手だけで行うのは不可能です。そこで注目されているのが、センサーを用いて構造物の健全性を診断する「構造ヘルスモニタリング」です。エプソンでは、リアルタイムで異常な振動を検知する高精度なセンサーを開発。様々な場所で効率的な点検を行うことを可能にしています。
SDGsの目標4「質の高い教育をみんなに」への取組事例~cokiの記事より
株式会社BYD井上創太|ドローン×教育、楽しいから学ぶ誰一人取り残さない教育者のプライド
「誰ひとり取り残さない社会づくりへの貢献」をミッションに学校教育の課題解決に取り組む株式会社 BYD。代表取締役の井上創太さんは学生時代に起業し、独自のスクール事業で知見を重ね、教育プログラムを開発。ドローン×教育をはじめとする未来世代の育成を見据えて伴走型のコンサルティング事業を展開しています。情報経営イノベーション専門職大学 客員教員、一般社団法人グローバル教育研究所 認定講師でもある井上さんに同社の事業と今後の構想、ステークホルダーへの思いを伺いました。
ドローンで学ぶSDGs講座を共同開発ー株式会社BYDをワールドスキャンプロジェクトが語る
株式会社BYDは「誰ひとり取り残さない社会づくりへの貢献」をミッションに学校教育の課題解決に取り組む企業。未来世代の育成を見据えて「ドローン×教育」という全く新しいタイプのコンテンツで教育業界に旋風を巻き起こしています。そのパートナーが、「株式会社ワールドスキャンプロジェクト」です。ギザのピラミッドなどの世界遺産や、海底に沈んだ駆逐艦の探索など、最先端のドローンと3Dスキャン技術を幅広い分野への調査・探索を続けています。今回は、株式会社ワールドスキャンプロジェクトの新井大和さんに、株式会社BYDとの連携についてお話しを伺いました。
教育業界の先輩であり、お互いの壁打ち相手として相談し合える存在 キュリー株式会社から見た株式会社BYD
「BYDさんは、お互いを刺激し合える壁打ち相手」と語るキュリー株式会社代表取締役CEO 王昌宇さん。中高生向け教育事業とオンライン配信事業で、BYDと新たな教育の在り方を追求する両社。今回は、同社CEOの王さんに、株式会社BYDおよび代表取締役 井上創太さんはどのような存在なのか伺いしました。
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