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NPO法人 iLiAS(イリアス)2026年6月設立へ VRとアプリでつなぐ「孤立予防」の新たな社会実装

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VRとスマホアプリ

ユーステラグループホールディングス合同会社(以下、ユーステラ)は19日、社会的孤立の防止と若年層への支援を目的とした特定非営利活動法人「iLiAS(イリアス)」を2026年6月に設立すると発表した。精神的な不調や生きづらさを抱えながらも、医療や公的支援の枠組みからこぼれ落ちてしまう「中間層」に対し、スマートフォンアプリやメタバース(仮想空間)を活用した独自の支援モデルを構築する。

 

「病名がつかない」苦しみへのアプローチ

現代社会において、精神的な不調や社会的孤立は深刻な課題となっているが、自身が支援対象であると認識できず、問題を一人で抱え込むケースは後を絶たない。

イリアスの設立準備資料によると、設立の背景には創業者の原体験があるという。創業者は20歳の頃に難病の宣告を受け、社会的な分断と孤独感を経験した 。その際、インターネット上のコミュニティが心の拠り所となり、自身の能力を再発見するきっかけになった一方で、同様にネット上で苦しむ若者たちが適切な支援に辿り着けずにいる現状を目の当たりにしたとされる 。

こうした背景から、イリアスは「最初の一歩を、ともに。」をミッションに掲げ 、本格的な医療・福祉支援につながる前の段階にある人々への「非医療的な中間支援」の場を創出することを目指す。

 

VR・メタバースを活用した「心理的ハードル」の低下

本プロジェクトの特筆すべき点は、ユーステラグループからの技術支援を受け、デジタル技術を積極的に支援現場へ導入する点にある。

発表によると、物理的な対面相談に抵抗がある層に向け、VRChatなどのメタバース空間内に「心のセルフチェック」や「気づきの展示スペース」を設置する。アバターを介した匿名性の高いコミュニケーションにより、心理的な安全性を保ちながら、社会との接点を持てる仕組みを構築する予定だ。

また、スマートフォン一台でアクセス可能な「学習・心理・福祉」を統合した支援アプリの開発も進められており、場所や環境を選ばずに支援情報へアクセスできるプラットフォームを提供する 。

 

学習・心理・芸術の「3+1」事業モデル

イリアスの事業構造は、単なる相談業務にとどまらず、利用者の自立と社会参加を促す包括的なものとなっている。設立説明資料によると、主な柱は以下の4点である。

  1. 学習支援・教育格差解消
    PCがない環境でもスマホで学べる教材へのアクセス提供や、デジタルリテラシー、就職活動スキルの習得を支援する 。
  2. 心理的サポート
    専門機関への橋渡しを行う相談窓口の案内や、メンタルヘルス情報の発信を行う。オンライン・オフライン双方で、否定されずに過ごせる居場所を提供する 。
  3. 情報提供・福祉支援案内
    複雑な行政支援や地域福祉サービスを整理し、利用者が迷わずに必要な支援に辿り着けるよう「ナビゲーション」を行う 。
  4. 文化・芸術活動支援
    若手クリエイターに対し、制作場所や助成金情報の提供、ポートフォリオ作成支援を行うほか、オンライン展覧会などを通じて発表の場を創出する 。

特に芸術活動支援については、創作活動とメンタルヘルス支援を両輪で回す独自のアプローチをとっており、表現者の「生きる力」を支える姿勢を鮮明にしている。

 

今後の展望

組織運営においては、個人や企業からの会費、グッズ販売、就労マッチング事業などを通じて持続可能な収益基盤を確立する方針だ 。今後は2026年6月の法人設立に向け、アプリのプロトタイプ開発や実証実験、行政や他団体との連携ネットワークの構築を進めていくとしている 。

「まだ大丈夫」と「もう無理」の境界線で揺れる人々に、テクノロジーとコミュニティの力でどう介入できるか。イリアスの試みは、NPOの新たな可能性として注目される。

 

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ライター:

Webライターとして活動。主にエンタメ系、サステナビリティ関連の記事などを扱っています。

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