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GXマットが空調電気代を最大4割削減 JR西日本との実証実験で効果確認、Makuakeで5/11から販売へ

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GXマットが空調電気代を最大4割削減 JR西日本との実証実験で効果確認、Makuakeで5/11から販売へ
南出株式会社より

南出株式会社が開発した室外機用冷却マット「GXマット」が、JR西日本との実証実験により、夏場の空調電気代を平均38%削減する効果を確認した。同製品は5月11日から応援購入サービス「Makuake」にてクラウドファンディングを開始する。

 

JR西日本と連携し、京都・神戸エリアで効果を実証

南出株式会社(三重県鈴鹿市)が開発した「GXマット」が、西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)と共同で行った実証実験において、夏場の空調電気代を約38%削減する効果を示した。実験は2023年および2024年の夏季にかけて、神戸・京都エリアにあるJR西日本の機械室にて実施された。

GXマットは、空調の室外機上に設置することで、雨水を利用した自然蒸散(気化熱)により室外機を冷却し、消費電力の抑制に寄与するという仕組み。高い吸水性を持つ特殊素材を用い、自然の降雨のみで約1週間にわたり水分を保持できることから、追加の水補給や潅水装置を必要としないのが特徴である。

日陰環境で安定効果、夜間の削減も期待

2024年の実証では、1か月にわたりGXマットを設置した結果、電気代の削減効果は日陰環境下で特に安定して見られた。一方で、日照の多い神戸の実験地点でも、夜間は日陰と同様の効果が得られるため、昼夜を通じた持続的な省エネが可能であることが示唆された。

参考比較として、一般的な銀色の遮熱マットも同条件下で評価されたが、その電気代削減効果は1.5%にとどまった。

クラウドファンディングで最大40%オフ、数量限定販売

 

GXマットは5月11日14時より、クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」にて販売を開始する。数量限定で、最大40%割引となる応援購入が可能である。使用期間は6月から10月を想定しており、特に酷暑が見込まれる都市部や業務用施設での活用が期待される。

製品は2サイズを展開し、250×500×42mm(15,000円/枚)と250×900×42mm(22,500円/枚)をラインナップ。いずれも設置は容易で、専門工具や電力供給を必要としない。

三重県発のベンチャー創出支援から誕生

GXマットは、三重県庁主催の新規事業創出プログラム「TOKOWAKAMIE BUSINESS BUILD」の第1回プロジェクトとして開発された。南出株式会社は、緑化資材や包装資材などを手がける創業100年の老舗企業で、近年は都市緑化や環境配慮型プロダクト開発を進めている。

本件に関して南出株式会社は、「GXマットを皮切りに、気候課題への具体的な解決策を提供する商品開発を今後も推進していきたい」とコメントしている。

今後の展望と社会的意義

今後も南出株式会社とJR西日本は、GXマットの改良や派生製品の共同実証を継続する予定である。GXマットのような低コスト・省エネ型プロダクトは、都市部におけるエネルギー効率の向上やカーボンニュートラルの推進に資する可能性がある。

気候変動により猛暑日が常態化する中で、公共施設や商業施設におけるGXマットの導入は、エネルギーコストの削減のみならず、冷房負荷の低減による機器寿命の延長など、長期的な環境負荷低減にも寄与するものとみられる。

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ライター:

サステナブル情報を紹介するWEBメディアcokiの編集部です。主にニュースや解説記事などを担当するチームです。

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