バナナの茎から生まれた名刺でSDGsに貢献
株式会社高速オフセットは、SDGsの達成に貢献するバナナペーパーの普及を促進するため、「877人から始めるバナナ名刺プロジェクト」を始動した。名刺を無償で作成・提供するこのプロジェクトは、まずは877枚の配布を目指す。
第1回目の募集は、11月15日(金)に開催される「ワンプラネット・ペーパー®フェス2024東京」の高速オフセットブースにて行われる。
6種類のデザインから選択可能
同プロジェクトでは、ビジネスシーンに適したシンプルなものから、ザンビアの文化を取り入れたデザインまで、計6種類のバナナペーパー名刺を用意。来場者は好みのデザインを選び、無償で名刺を作成してもらうことができる。
環境保護と社会貢献を両立するバナナペーパー
バナナペーパーは、廃棄されるバナナの茎から採取した繊維を利用した紙で、森林伐採の抑制につながるだけでなく、ザンビアの農村地域における雇用創出や女性の経済的自立支援にも貢献する。SDGsの17項目すべてに関わる素材として注目を集めている。
若手社員の声から始まった普及活動
同社は、以前からバナナペーパーの普及活動に取り組んできた。きっかけは、入社3年目の若手社員が、環境面だけでなく社会貢献にもつながるバナナペーパーの可能性に着目したことだった。社内での賛同を得て、取引先への紹介や公式サイトでの情報発信を開始。2024年1月には、自社名刺をバナナペーパーに切り替えるなど、社内外への普及に努めてきた。
企業の導入ハードルを下げ、個人体験から普及拡大へ
しかし、企業担当者からは「個人では使用したいが、コスト面で会社として導入するのは難しい」という声が多く聞かれた。そこで、まずは個人にバナナペーパーを体験してもらう機会を増やすため、今回のプロジェクトを企画したという。
ザンビア視察で現地の声を聞き、意義を再確認
同社は、ザンビアのバナナペーパー工場を視察し、現地で働く人々の声を直接聞くことで、その取り組みの意義を改めて認識したという。「この仕事を本当に誇りに思っています」という現地職員の言葉は、サステナブルな活動が人々にやりがいをもたらす力強い証となっている。
高速オフセットは、「877人から始めるバナナ名刺プロジェクト」を通じて、個人の行動から社会全体のサステナビリティへの意識を高め、持続可能な社会の実現に貢献したいと考えている。