企業や団体におけるサステナビリティの追求として、SDGs達成に向けた事業や取り組みをアピールするケースが増えてきました。実際にSDGsへの取り組みを行うとなると、どの目標に向けてどのような施策を企画したら良いか悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
cokiでは、皆さまのSX(サステナビリティトランスフォーメーション)のお役に立つべく、SDGsに対して積極的な企業の取り組みをピックアップしてご紹介しております。
今回取り上げる事例は、株式会社名古屋銀行です。
本ページをご参考に、事業におけるサステナビリティ、SDGsに関する活動を進めるヒントにしていただければ幸いです。
SDGsについては、“ 「SDGs」と「サステナブル」の意味|私たちはなぜSDGsに取り組む必要があるのか ”を、ご覧ください。
株式会社名古屋銀行のSDGsへの取り組み
- 株式会社名古屋銀行
- 業種:銀行業
- 創業:1949年
- 従業員数:1,839人
- 参照公式サイト:https://www.meigin.com/
製造業を中心に約2万8000社の取引先を持つ名古屋銀行。「地域社会の繁栄に奉仕する」ことを社是とし、2020年度からの第21次中期経営計画では、目指す姿として「銀行業から『未来創造業』へ」を打ち出しました。
SDGsの達成のためには、金融機関として貢献することを「めいぎんSDGs宣言」として発表し、幅広くSDGs目標への取り組みを行っています。ここでは、最近の取り組み事例をピックアップして見ていきましょう。
※取り組み事例の中には、複数の目標にまたがる取り組みもありますが、代表的な目標を掲げて記載しています。
目標4「質の高い教育をみんなに」への取り組み
目標4の ゴール は「全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」です。
名古屋銀行では、日本学生支援債券(ソーシャルボンド)への投資を起こっているほか、SDGs・寄贈型私募債「未来への絆」を実施。私募債は、NPO企業などが資金調達するために発行する社債の一種で、長期にわたる安定した資金を直接調達することが可能になります。
他にも、入学金・授業料のほか、制服費用、教材費用、下宿費用などにも利用できる「名古屋銀行教育ローン」
目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」への取り組み
目標 9「産業と技術革新の基盤をつくろう」 の ゴール は「強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」です。
名古屋銀行では、独立行政法人国際協力機構(JICA)が発行するソーシャルボンドや「日本モノづくり未来投資事業有限責任組合」への投資をはじめとし、産業振興に関わる投資を積極的に行うことで、目標達成に貢献しています。
ものづくり産業にもコロナの影響は大きく影を落としました。融資だけでなく、商工会議所や県・市町村の支援機関、外部専門家などとの連携を図りながら、煩雑な各種補助金への申請支援サービスも行っています。
新たな取り組みとしては、DXに向けた人材面での顧客支援をはじめました。2021年には、システム開発の受託サービス事業を行う株式会社ナイスを、銀行業高度化等会社として連結子会社化。お客様の課題解決にむけたソリューションの提供を行っています。
新たな産業の振興として「創業サポートデスク」独自のビジネス商談会「名銀ジョイント」地元の企業同士をつなぐコミュニティ「名古屋銀行ビジネスクラブ」など、独自の取組も注目です。
目標13「気候変動に具体的な対策を」への取り組み
目標13の ゴール は「気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる」です。
目標7の ゴール は「全ての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する」です。
愛知県下の自動車関連企業にとって喫緊の大きな課題として脱炭素が挙げられます。名古屋銀行では、再生可能エネルギーファンドへの出資や、再生可能エネルギープロジェクトへの融資を通じて、クリーンエネルギーの発展に貢献。
また、2021年11月からCO2排出量管理クラウドサービス「アスゼロ」を提供するアスエネ株式会社と提携、地元企業に、CO2排出量管理システムを提供するとともに、サステナビリティ・トランスフォーメーション(SX)について、コンサル支援を始めました。
自社としては太陽光パネルを設置し、中部電力ミライズが提供するCO2フリー電力(発電時にCO2を排出しない再生可能エネルギー電源の環境価値を 活用し、実質的に再生可能エネルギー100%の電気を使用することができる電気料金のオプションプラン)を、東海三県に本店を置く金融機関として初めて導入。融資先・自社と共に脱炭素化を推進しています。
SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」への取組事例~cokiの記事より
coki では、サステナビリティについて考え、実際に取り組んでいる様々な団体・企業への取材を行っています。今回は SDGsの 目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」について、同じ地方銀行と言う立場で取り組む富山銀行の記事をピックアップしました。ぜひご覧ください。
地域商社という地方銀行の新たなビジネスモデル|株式会社富山銀行 執行役員金沢営業部長 末武真吾さん
株式会社富山銀行は、富山県高岡市に本店を置く地方銀行です。
今回は、営業統括部企画役などの役職を歴任し、現在は執行役員金沢営業部長として活躍している末武真吾さんに、現在の富山銀行および金沢営業部の取り組みと、ステークホルダーへの想いについて話を伺いました。
富山銀行は挑戦したい時に背中を押してくれる数少ない金融機関|株式会社宗重商店 代表取締役 宗守重泰さん
「富山銀行は挑戦したい時に背中を押してくれる数少ない金融機関」と語るのは、金沢市で80年以上の歴史を持つ老舗解体業の株式会社宗重商店 三代目の代表取締役 宗守重泰さん。持続可能な社会づくりに貢献する解体業の未来とその想いをサポートしてきた富山銀行との繋がりについて伺いました。
富山銀行は地方銀行のオピニオンリーダーであれ 有限会社ロッキングホース森部好樹さん
「日本からGAFAを生み出したい」。そう語るのは日本興業銀行(現みずほ銀行)出身のベンチャー企業拡大請負人・有限会社ロッキングホース代表取締役森部好樹さん。日本のベンチャー事情、地域商社の未来と地方銀行の果たすべき役割、そして「ドラえもんのように」という発言の真意とは? 森部氏に語っていただきました。
参照: coki
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