企業や団体におけるサステナビリティの追求として、SDGs達成に向けた事業や取り組みをアピールするケースが増えてきました。実際にSDGsへの取り組みを行うとなると、どの目標に向けてどのような施策を企画したら良いか悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
cokiでは、皆さまのSX(サステナビリティトランスフォーメーション)のお役に立つべく、SDGsに対して積極的な企業の取り組みをピックアップしてご紹介しております。
今回取り上げる事例は、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社です。
本ページをご参考に、事業におけるサステナビリティ、SDGsに関する活動を進めるヒントにしていただければ幸いです。
SDGsについては、“ 「SDGs」と「サステナブル」の意味|私たちはなぜSDGsに取り組む必要があるのか ”を、ご覧ください。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のSDGsへの取り組み
- 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(略称CTC)
- 業種:コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守など
- 創立:1972年4月1日
- 従業員数:単体 4,594名、CTCグループ 9,333名(2021年4月1日現在)
- 参照公式サイト:https://www.ctc-g.co.jp/
CTCが、サステナビリティ方針として掲げているのは「技術と技(わざ)を未来のために」です。自社のデジタル技術を活かし、ITの可能性を広げることで、地球環境と社会における課題の解決に貢献するために、「持続可能な社会の実現」への貢献と「自らの持続的成長」の両立を目指すマテリアリティを設定。GRIスタンダードやSASB、SDGsなど国際的枠組やSRI機関の開示要請項目などを勘案したうえで以下の3点に定めています。
- CTCのマテリアリティ(重要課題)
- ITを通じた社会課題の解決
- 明日を支える人材の創出
- 責任ある企業活動の実行
CTCでは、SDGsに関してグループ企業も含めた多岐に渡る取り組みを行っています。ここでは最近の取り組み事例をピックアップして見ていきましょう。
※取り組み事例の中には、複数の目標にまたがる取り組みもありますが、代表的な目標を掲げて記載しています。
目標4「質の高い教育をみんなに」への取り組み
目標4の ゴール は「全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」です。
これからの世界でITの知識は必須です。CTCでは次世代育成のために「未来実現IT教室」を開催。子供向けにプログラミング教室を実施しています。代表的な取り組みは、各地の小学校で行う出前授業「みんなでチャレンジ!ITエンジニア」。2021年には10施設で行われました。
オンラインで行われるこの授業では、子供たちがグループでITエンジニアになり、企業からの相談を受けてどのように効率化させるかを考えます。仮説と検証を経て、物事を論理的に考える「プログラミング的思考」を学べるというパッケージです。
目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」への取り組み
目標9の ゴール は「強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」です。
CTCでは、今盛んに言われているDX(デジタルトランスフォーメーション)についてもサービスを展開。デジタル活用によってビジネスの変革支援を行っています。DXの妨げになる大きな問題の一つは「人材がいない」ことですが、2021年9月から、DX推進における課題設定や企画立案、システム設計、アプリケーション開発、サービス運用など多岐にわたる要素をカバーできるDX人材を育成する「DX人材創出プログラム」の提供をはじめたり、対面販売が主流の流通業におけるDXソリューションを提供するなど、コロナ禍のみならず、今後の人手不足にも対応できるDXを提案しているのが特徴的です。
目標15「陸の豊かさも守ろう」への取り組み
目標15の ゴール は「陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、並びに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する」です。
伊藤忠商事では、世界初ブロックチェーンを活用した天然ゴムトレーサビリティ「PROJECT TREE」を2021年12月に開始しました。私たちの生活に欠かせない自動車のタイヤは天然ゴムからできています。しかし世界生産量の約85%は東南アジアを中心とするを小規模農家に依存。森林資源の減少をはじめ、貧困問題にも深くかかわる問題です。SDGsを推進するためには、SDGsに合致した天然ゴム原料の生産を行っている産地が、明確に確認できることがとても重要なポイントです。そこでCTCは、取引内容・日時・位置情報などがブロックチェーン上に記録され、地図上に表示されるスマートフォンのアプリや、タイヤの売上の一部から原料サプライヤーへ対価を支払う仕組みを開発。原産地情報付きの天然ゴムとしてタイヤメーカーへ販売される仕組みを作ることで、天然ゴムバリューチェーンの強靭化を実現するとともに、天然ゴム産業全体のサステナビリティ化に貢献する取り組みです。
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社のサステナビリティ推進体制
伊藤忠テクノソリューションズ株式会社では、経営会議の諮問機関として「サステナビリティ委員会」を設け、この委員会を中心にサステナビリティを推進しています。
サステナビリティ委員会は、指定された事業グループ/事業会社から選出された委員で構成されており、年2回以上開催。また、会社を取り巻くお客様、社員、取引先、株主・投資家、地域社会といった会社を取り巻くステークホルダーとの対話を重要視することで、持続可能な社会の創造に貢献するという方針も打ち出しています。
SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」~cokiの記事より
coki では、サステナビリティについて考え、実際に取り組んでいる様々な団体・企業への取材を行っています。今回は SDGsの目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」について、株式会社FISソリューションズの記事をピックアップしました。ぜひご覧ください。
株式会社FISソリューションズ山口勝宏|100年ビジョンで社員・家族・顧客・株主・取引先と共に歩む
日本企業の99%以上を占める中小企業。株式会社FISソリューションズはその中小企業に特化してITを活用したコンサルティングを展開している会社です。IT環境整備のための専任スタッフがいない中小企業向けにITによる課題解決サービスをサブスクリプション形式で提供しています。今回は山口社長がステークホルダーと向き合うことで生まれた変化や、株式会社FISソリューションズを取り巻くステークホルダーについてお話を伺いました。
FISソリューションズはDX時代を生き抜く力を与えてくれる、なくてはならない存在。|株式会社保険ステーション代表取締役 今藤貫徳さんからみたFISソリューションズ
「FISソリューションズはDX時代を生き抜く力を与えてくれる、なくてはならない存在」と語るのは、次世代経営コンサルタント集団フォーバルグループの株式会社保険ステーションの社長今藤貫徳さん。「グループ会社と業界のDXは任せた」と全幅の信頼を寄せる今藤さんに、山口さんと長い時間を共にして築かれた信頼の源をお聞きしています。
FISソリューションズ若手社員に聞く、成長や仕事の喜びの背景にある「公益資本主義」の実践|株式会社FISソリューションズ若手社員座談会
株式会社FISソリューションズは、情報通信コンサルティングを通じて中小・中堅企業の利益に貢献するのみならず、サステナブル社会の企業の「在り方」をお客様と共に追求し、数々の企業の本質的な成長を加速させてきました。株式会社FISソリューションズの若手社員5名の座談会を通じて、同社の魅力を紐解いていきます。
参照: coki
cokiは、法人のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を支援します
法人のサステナビリティを可視化するメディアcokiの目的は「社会の公器」を体現する企業を増やし、サステナブル社会を実現することです。cokiでは、SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)支援の一環として、会員さまに個別インタビューを行い、サステナビリティの観点から企業価値を高める情報発信を行ったり、想いを同じくする会員の企業・団体・個人との交流を可能にするビジネスコミュニティをご提供しています。
cokiを通じて、 SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション) をはじめてみませんか?
新規登録については、こちらからご覧ください。