「株式会社シードパートナーの永沼社長は“魔法使い”です。何かご相談すると、マッチングの力を使ってまるで魔法を使うみたいに鮮やかに解決してくれる」と語るのは、自動ドアの生産からアフターサービスまで一手に担う業界大手の老舗企業、日本自動ドア株式会社代表取締役の吉原二郎さん。
株式会社シードパートナーと出会って約10年の間、自社の課題を解決する良好なマッチングを数多く得てきたとのこと。
今回は、日本自動ドア株式会社代表取締役の吉原二郎さんと、片山さんと降旗さんの3名に、シードパートナーは同社にとってどのような存在なのか、そして代表取締役永沼秀一さんへの思いについて伺いました。
シードパートナーのマッチングによる課題解決はまるで“魔法”
はじめに、吉原社長と株式会社シードパートナー(以下、シードパートナー)とのつながりの経緯と2社間の協力関係についてお聞かせください。
吉原
永沼さんとのお付き合いのきっかけは、10年近く前に参加したセミナーでの名刺交換です。
後日、永沼さんから「私の知り合いで、大手電機機器メーカーで技術開発などを手掛けてきた渡辺さんという凄腕エンジニアがいます。一度お会いしてみませんか?」というご連絡をいただきました。
当時の私たちは高度な技術力を要する開発案件を複数抱えていたため、早速引き合わせていただいたところ、初めてお会いしたと思えないほどトントン拍子に話が進んでいきました。
永沼さんの仰る通り、渡辺さんは開発分野に造詣が深く、すぐに技術面の課題を言い当て、解決への道筋も示してくださいました。
結局その後4年間ほど当社の顧問となっていただき、氷結防止ヒーター機能がついた寒冷地専用の自動ドアをはじめ、様々な開発に精力的に携わってくれました。
氷結防止ヒーターは試行錯誤を重ねに重ね、製品化に至るまで4,5年かかりました。
良品を生み出すには長い時間が必要です。その間、渡辺さんは一切の妥協をせずに開発メンバーをまとめ、膝を突き合わせた地道な開発を進めてくれました。
技術力・指導力に優れた渡辺さんのおかげで当社の開発力が底上げされて非常に嬉しく思いますし、何より「渡辺さんはJADにピッタリな人材だ」と早い段階から見抜いてご紹介してくださった永沼さんの先見の明が本当に素晴らしいと思います。
そんな永沼さんから、吉原社長と日本自動ドアへ向けたメッセージを預かっております。代読しますね。
日本自動ドア株式会社(以下、JAD)様は、当社の創業1年目からお付き合い頂いているクライアントです。
複数の顧問派遣、および外国人労働者の紹介などで長くお付き合いを頂いております。JAD社に何かしらの課題があると、都度お声掛けを頂けることが、私としてはとても嬉しく感じております。
当社のサービス提供につながらなくても、何かしらのお役に立てればと思っていつも対応をしているつもりです。
吉原社長、およびJADの社員の皆様と接していると、自分自身の励みになることが多いです。まずは、社員の皆さんの対応がとても丁寧なので、いつも気持ちよくやり取りができています。
そして、私がもっとも敬意を感じていることは人事評価で最も大事にしていることが「人間性」という会社のポリシーです。
世の中のほとんどの会社が「業績」を評価基準の優先順位の1番に置いていると思います。
どちらが正しいということではないのですが、「人間性を最重要視する。それが長期的に見たときに会社の信用につながる」というポリシーを長年続けていること。
その結果、社員の皆様の対応がもれなく丁寧であること。私はJADの社員30人ほどと名刺交換をしていると思いますが、全員の対応が丁寧でした。
これは奇跡に近いことではないかと感じています。そして、自分が信じることを貫く大切さを勉強させてもらっています。
当社とは規模も業歴も全く異なる企業で恐縮ではありますが、これからも仲間としてお付き合いを頂けるよう、私自身も自分を高めていきたいと思っています。
いつも学びの場を与えて頂き、本当にありがとうございます。これからも、よろしくお願い申し上げます。
上記に加え、先日永沼さんとお会いした際に、「吉原社長にぜひお伝えしてください!」と託された追加メッセージもご紹介させていただきます。
ここ最近、吉原社長とはビジネスで打ち合わせをする機会が都度あり、JADの社風やコンセプトの素晴らしさを改めて感じております。
そのような会社のトップに立つ吉原社長に褒めていただきますと有り難く思います。吉原社長とは直近でもビジネスコンタクトがあったばかりなので、感謝の気持ちでいっぱいです!
吉原
こんなに褒めていただいて恐縮してしまいます。こちらこそ感謝ですよ。何と言えばよいかな、永沼さんは魔法使いなんです(笑)。私たちが相談をすると、まるで魔法をかけるように解決へ導いてくれます。
私たちからヒアリングした内容をもとに、課題の明確化を行い、ご自身の膨大な人脈データベースから課題解決に最適な人や企業を選び、マッチングさせてくれる。
言葉にするとシンプルですが、その手際があまりにも鮮やかなので魔法に見えてしまいます。
「永沼さん、うちの抱えている問題とその解決策がよく分かりますね!」と思わず膝を打ちたくなるほど的を射ている。
採用サイトをリニューアルしたいと相談すれば当社の魅力を上手に引き出してくれる能力の高い会社を紹介してくれたり、ベトナムに現地法人を設立したいと相談すれば真面目で一生懸命な若いベトナム人たちをたくさん斡旋してくれたり。
私が思うに、成功率の高いマッチングの秘密は永沼さんの想像力にあると思います。その企業が何に困っていて、どんな相手と相性が良いのかを想像できる動物的な本能か先天的な才能があるのでしょう。
ただし、想像できても具体的な提案ができないと意味がありません。
その点、永沼さんはこれまでの人生で地道に紡いできた幅広いネットワークを持っているので、その才能をふんだんに生かすことができます。
想像力という才能と、ヒューマンリソースの構築という地道な努力。この2つの掛け算が永沼さんのマッチング力を支えているのではないかと思います。
社会貢献がベースにあるので安心してお付き合いができる
魔法のような課題解決の背景には、永沼さんの想像力と人脈があるのですね。ちなみにお2人の永沼さんに対する印象はいかがですか?
私は採用サイトの件で最近初めてお会いしたのですが、とても物腰柔らかく人当たりの良い方だという印象です。どんな分野でも対応可能という底知れないネットワークが本当にすごいと思います。
私はベトナム人採用の件で、永沼さんとお仕事をさせていただいたことがあります。永沼さんは海外人材の活用について知識も経験も豊富なので、色々と教えていただきとても勉強になったのが印象的ですね。
吉原
最近も、当社から20分くらいの場所にオフィスを構える木材建材の販売を行う企業を紹介してくれました。
すでに当社の林業事業部とコラボした何らかのビジネスができないかと話していますし、先方は我々の林業研修に参加したいとも言ってくれるなど、非常に高い相乗効果を見込めるマッチングとなっています。
オフィスの距離も近く、むしろどうして今までお互いを知らなかったのだろうと不思議に思いますね。
私たちはとても助かっているのですが、汗をかいて紹介してくれた永沼さんにはおそらく利益が発生していないんですよ。要は永沼さんの心遣い。永沼さんはそういう人なんですよね。
お金や契約よりも、善意や情熱で動く。もちろん責任のある経営者なので、きちんと利益を出す経営をされていますが、根底にあるのは社会を良くしたいという純粋な気持ちだと思います。
永沼さんがフィリピンで日本語学校を運営しているということで、私も以前永沼さんとフィリピンにご一緒したのですが、現地の学校や介護施設をまわるなかで、永沼さんの人材育成に対する熱意をひしひしと感じました。
学校運営も人材不足の業界への外国人人材の斡旋も、利潤の追求ではなく、社会問題を解決してよりよい世の中にしたいという志から生まれた事業です。
そういうお人柄だからこそ、永沼さんとは不安や疑いを全く持たずに接することができます。ある種の無欲さと社会貢献マインドを持つとても信頼できる経営者です。
吉原
嘘がないですね。元ラガーマンだからか、「ボールを持ったらまっすぐ突進あるのみ!」という感じです(笑)。
最後に、そんな永沼さんに今後期待することを教えていただけますか。
吉原
今が十分すごいので、これ以上何かを求めるということはないです。強いて言えば、「いつまでも健康でいてください」でしょうか。
永沼さんに何かあったらかなりの痛手ですから、くれぐれも健康に気をつけていただきたいです。いつまでも一緒に仕事ができることが私の願いです。
◎会社情報
会社名:日本自動ドア株式会社
代表者名:代表取締役社長 吉原二郎
設立:昭和45年8月14日
事業内容:自動ドアの製造、販売、施工、保守メンテナンス
所在地:〒165-0031 東京都中野区上鷺宮3-16-5
電話番号:03-3970-2511
◎プロフィール
吉原二郎
昭和46年12月生まれ。日本自動ドア株式会社代表取締役社長。明治学院大学法学部卒業。在学中から同社の工場でアルバイトとして勤務していた。2012年同社代表取締役社長に就任。