企業や団体におけるサステナビリティの追求として、SDGs達成に向けた事業や取り組みをアピールするケースが増えてきました。実際にSDGsへの取り組みを行うとなると、どの目標に向けてどのような施策を企画したら良いか悩む担当者の方も多いのではないでしょうか。
cokiでは、皆さまのSX(サステナビリティトランスフォーメーション)のお役に立つべく、SDGsに対して積極的な企業の取り組みをピックアップしてご紹介しております。
今回取り上げる事例は、ものづくり、技術プロジェクトの受託事業を手掛ける株式会社アルプス技研です。
本ページをご参考に、事業におけるサステナビリティ、SDGsに関する活動を進めるヒントにしていただければ幸いです。
SDGsについては、“ 「SDGs」と「サステナブル」の意味|私たちはなぜSDGsに取り組む必要があるのか ”を、ご覧ください。
株式会社アルプス技研のSDGsへの取り組み
- 株式会社アルプス技研
- 業種:技術者の派遣事業・ものづくり、技術プロジェクトの受託事業(開発、設計、試作、製造、評価)など
- 設立:1971年1月(創業1968年7月)
- 従業員数:連結5,303名/単体4,085名(2020年12月末現在)
- 参照公式サイト:https://www.alpsgiken.co.jp/
株式会社アルプス技研のSDGsへの取組の方針は、経営理念「Heart to Heart」に基づいています。これからの未来は、ロボティクス、AI、IoT、アグリテックなどの次世代技術により、世界的な規模でイノベーションが加速されるという考えの元、主力事業である技術開発をはじめとしたアウトソーシング事業等を通じて、SDGsの達成に貢献しようというものです。
- SDGsへの取組指針
- 社会変化への対応
- 社会的課題の解決
- 環境・資源対策
- 人材育成
- 倫理観・コンプライアンス
株式会社アルプス技研では、SDGsに関する6つの指針を設け、それぞれ複数のSDGsの目標に貢献する取り組みを実施しているとのこと。今回は、人材育成における代表的な取り組みを、ピックアップしてみました。それぞれの指針にどのSDGsの目標が関連しているかは、 株式会社アルプス技研 公式サイト「SDGs(持続可能な開発目標)への取り組み」をご覧ください。
(※取り組み事例の中には、複数の目標にまたがる取り組みもありますが、代表的な目標を掲げて記載しています)
目標4「質の高い教育をみんなに」への取り組み
目標4のゴールは「全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する」です。
未来世代へのキャリア支援
アルプス技研では、若者たちの”みらいづくり”を応援する地域の大人たちが運営するNPO法人アスリードに協賛。アスリードでは、若者たちの未来につながるさまざまな体験と情報を提供することで、中高生の内から未来を考え、将来の選択肢を広げられるように支援しています。未来世代に対して「協賛」「メンバーシップ」という形で関わることで、サステナビリティに貢献するのは、明日への新しい希望につながります。
外国人人材の育成
アルプス技研では、グローバル人材の育成を積極的に行っています。製造業各社のグローバル化に伴い、2005年より15年以上にわたり、1,000名以上のグローバル人材の育成・採用を実施。日本語だけでなく、技術に関する専門知識、日系企業の商習慣やマナーなども教育、即戦力人材を育成してきた実績があります。日本での就業を目指すミャンマーの方々に日本語や専門教育を施し、農業・介護・技術人材の育成に取り組んでいます。
また、2021年には介護分野の将来を見据え、新たな社会インフラの創造を目的とした子会社「株式会社アルプスケアハート」を設立。介護サービス産業の人材不足解消に積極的に取り組んでいます。
目標5「ジェンダー平等を実現しよう」への取り組み
目標5のターゲットは「ジェンダー平等を達成し、全ての女性及び女児の能力強化を行う」です。
アルプス技研では、 2021年4月に「行動計画」を発表。その目標は以下の2点です。
(1)2026年3月31日までに、役職者およびビジネスリーダーに占める女性比率を6.0% まで引き上げる。
(2)2026年3月31日までに、男性の育児休業取得率を2021年~2025年の5年平均 を15%に引き上げる。
このために、研修実施や新たな役割・ポストの検討なども含めた環境づくりに取り組み始めたそう。政府が目標として掲げている「女性管理職30%」に比べると6.0%という目標数字は非常に低いように思われますが、もともとの社員の構成比率に応じているのかもしれません。
株式会社アルプス技研 のサステナビリティ推進体制
株式会社アルプス技研では、2021年11月11日開催の取締役会において、サステナビリティへの取組みをより一層強化するため、サステナビリティ基本方針を制定。それに基づいた具体的な企画・実行・管理の統括を行うことを目的としたサステナビリティ委員会を設置しています。委員長は代表取締役社長、委員は常勤取締役、関係部門長によって構成される取締役会の諮問機関です。
また「企業倫理憲章」「行動規範大綱」を設け、その中で「環境保全と地域社会への貢献」や「感謝の心を原点としたステークホルダーの尊重」をうたっています。
SDGsの目標4「質の高い教育」への取組事例~cokiの記事より
coki では、サステナビリティについて考え、実際に取り組んでいる様々な団体・企業への取材を行っています。今回は SDGsの目標4「質の高い教育」について、グローバル人材、未来世代へなどさまざまな視点で取り組む方々の記事をピックアップしました。ぜひご覧ください。
株式会社シードパートナーが考えるサステナビリティ経営とは
「長寿企業は革新と創造で時代に適応し、サステナビリティ経営を実現している」。そう語るのは、外国人材の紹介事業と、ハイスペック限定の顧問派遣事業を展開する株式会社シードパートナーの永沼秀一代表です。「国籍、性別、年齢を問わず、誰もが活躍できる多様性のある社会を実現したい」と語る同氏のSDGsとの向き合い方、日本企業が自己変革を遂げるための外部人材の活用法についてインタビューしています。
Amazon、Nikeとも協働。高校生の可能性を最大限に【株式会社 Unpacked】
N高等学校の卒業生・現役生メンバーを中心にした株式会社 Unpacked。社会に対し、キャリア教育プログラムを提供し、未来をともに創る若者をすさまじい勢いで増やしています。親や社会のニーズに合わせた教育ではなく、事業ととおして同世代、そしてさらに下の世代をエンパワーし続ける三橋氏に、熱い思いをたっぷり語っていただきました。
参照: coki
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