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H.I.F.株式会社

https://www.hifcorp.co.jp/

〒160-0023東京都新宿区西新宿6-21-1 アイタウン・プラザ2F

03-6872-1171

金融事業で片親支援、ベーシックインカムを創設|H.I.F東小薗社長が実現を目指す社会とは

ステークホルダーVOICE 経営インタビュー
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決済代行業や売掛金保証業をするBaaS(Banking as a Service)プラットフォーム企業 H.I.F株式会社。当社は「母子・父子家庭世帯の子供のために最大限支援する」ことをビジョンとして掲げています。

「社会問題の解決を目的としない会社を運営する意味がない」と言う東小薗社長に、H.I.Fの起業の背景、事業内容とステークホルダーに対する思いを語っていただきました。

決済代行業や売掛金保証業をするBaaSプラットフォームを運営

――まず、H.I.F株式会社の事業内容を教えてください。

決済代行業や売掛金保証業をするBaaS(Banking as a Service)プラットフォーム企業です。決済サービス「Fimple 決済」は売掛金前払い、手数料無料、保証率100%で、手数料が4.0~10.0%と、他社と比べて安価な料率である点が特長です。当社は、本プラットフォームで個人や企業の可能性を最大化するために必要な資金が適切に提供される社会を目指しています。

――個人や企業の可能性を最大化するために必要な資金が適切に提供される社会の実現を目指したきっかけは何でしょうか。

私自身、母子家庭で、金銭的な理由から、大学進学を諦めざるを得ませんでした。家庭の事情で塾などに通えない、授業料などの面で進学先が限られるなど人生の選択肢が狭くなる経験をしたため、さまざまな制約がある中でも個人と企業の可能性を最大化できるように、ファイナンスを通じて支援したいと思うようになりました。

特に親の事情だけで子供の人生の選択肢が狭まるのは、不公平過ぎます。そういう状況を変えたい。ですが、誰かに頼ってもできないので、自分自身でやるしかないと考えました。私たちのようなスタートアップが、同じような境遇の子供たちの人生の選択肢を広げるような事業をやっていれば、大手企業など、社会的な影響力のある方々の行動も促せるのではないかとも考えました。

私たちは、お客様に融資をしているわけではありません。支払う必要のないお金を支払わずに済むようなファイナンスのリテラシーや知識を、個人や企業に提供し、未来の選択肢を増やしていけるサービスを事業としています。

――なぜ御社はそのようなファイナンシャルサービスが提供できるのでしょうか? その特長や強みを教えてください。

他社との決定的な違いは、私が破産した方や債務整理を受けた方への金融支援業務に携わっていた経験があることです。当時消費者金融大手は、遅延率が15%程度でした。一方、私が所属していた会社は破産した方や債務整理を受けた方へのファイナンスでも延滞率が2%程度と業界で最も低い水準だったのです。

――それほど延滞率が低かったのはなぜでしょうか。

返済能力がないと思われている人の中にも、誠実に返済できる人たちがある一定程度存在しているという事実を知っているからです。この審査ノウハウを、to Bに応用して、与信力が弱いとされている企業の中にある返済能力が高い企業を見極められるのではないかと考えました。

このように、他社とは少し違った視点でBtoBの与信審査ができる点が特長だと思います。

H.I.F.株式会社 代表取締役社長 東小薗光輝

H.I.F. 株式会社のステークホルダーとの向き合い方

――では、御社がステークホルダーとどのように向き合っているかをお伺いできますか。

苦境にあるときも励まし共に歩んでくれた戦友

お客様との向き合い方
パーソナルエージェントホールディングス株式会社さんへ

パーソナルエージェントさんという、人材派遣の会社の社長とは、公私ともに仲良くさせていただいております。パーソナルエージェントさんは、まさに戦友ですね。苦境にあるときも「なんとか乗り切っていきましょう」と励ましあって共に歩んできました。パーソナルエージェントさんにはH.I.Fは何をやっている企業に見えるか、聞いてみたいですね。

 
株式会社アイ・エム・ユーさんへ

アイ・エム・ユーさんは、アパレルの会社です。私たちが創業して1年くらいのときに、請求書の発送代行という形でお付き合い始まり、今もお取り引きしていただいています。協業もしていますので、お客様というよりは、ビジネスパートナーでしょうか。

 

――アイ・エム・ユーさんをどう見ていらっしゃいますか。

まずアパレル業界がコロナ禍で苦境の中で、当社は売り上げも落とさずに来ていることがすごいと思います。それは岡田たけ志社長の交渉力や企画力、人脈、カリスマ性のからくるものです。アイ・エム・ユーさんも苦しいときを一緒に乗り越えていこうとする戦友です。お金をお支払いいただきながら、励ましてもくれる。本当にありがたい存在です。

どんな会社も山あり谷ありだと思います。いいときも、だから、良いときも悪いときも、いつでも近くにいてくれて励ましてくれる。当社に毎月発注してくれて、お金をいただいているうえに、何で励まされるんだろうと、申し訳という思いが強かったです。ですが、ずっとそばにいていただけるので、本当にありがたいですね。

 

――アイ・エム・ユーさんにお聞きしたいことはありますか。

私たちのサービスがバリューを発揮して、しっかりとお役に立てているかを知りたいです。私たちは、どんなお客様にも一切営業をしないように徹底しています。ご紹介でしか仕事をお引き受けることはありません。バリューが発揮できるなら使っていただき、発揮できないなら付き合わないでください、という形でやっているので、常にそこは気にしています。

夢や人生を託してくれる社員に感謝

社員・家族との向き合い方
 
社員の皆への感謝

口うるさく、レベルが高いことを求めていますが、それを必死に食らいついていこうとしていることに感謝しています。私がやりたいこと、ビジョンとして掲げていることに、夢や人生を託してくれているので、本当にうれしいです。その反面、まだみんなにいい思いをさせられていないのは、本当に申し訳ないと思います。ですが、目標としているところまではいけると思っているので、もう少し信じてついてきて欲しい。必ず皆で喜びを分かち合えるときが来るので。

ひとり親世帯を支援するベーシックインカムに共感

――御社は「ひとり親世帯」を支援する「H.I.F.ベーシックインカム」といった民間版の社会保障制度のような仕組みを創設されています。そのような取り組みに共感されている企業があればお聞かせください。

地域社会との向き合い方
代表世話人株式会社 杉浦佳浩社長さんへ

人と人とをつなげる「世話人業」を展開する代表世話人株式会社の杉浦佳浩社長は、私たちの取り組みに共感していただいています。この社会課題を解決するためには、企業の永続性や継続性が必要になります。永続性や継続性を高めるための手段として事業がある。あくまでも事業は手段にすぎません。この考え方に共感いただいています。私たちのベーシックインカムは現在、20世帯にご利用いただいております。今後、世帯数を増やしていきたいと思います。

 

――杉浦さんはどのような方なのでしょうか。

杉浦さんからご紹介をいただく方、皆さんがものすごくいいオーラをお持ちです。ですので、杉浦さんのコミュニティーといいますか、杉浦さんの人間性がどれだけすばらしい方かというのがよく分かります。

 

――感謝の思いは、どんなことがありますか。

つらい時期でも関係なくお付き合いいただいて、感謝しています。応援もしていただき、勇気をもらっています。会社にとってもご紹介もたくさんいただいています。すでに事業活動は引退されており、非営利として取り組んでいらっしゃるので、杉浦さんは、お金を一切取りません。ですので、私たちは何をすれば恩返しできるのかをお聞きしたいですね。

ビジネスパートナーきらぼし銀行

地域社会との向き合い方
きらぼし銀行 新宿支店さんへ

お世話になっている金融機関さんという意味では、きらぼし銀行さんですね。私たちが創業して2カ月目のとき、会社としては実績が全くありませんでしたが、2000万円融資したいというお話をいただきました。結局、融資は弊社が当時はエイチ・アイ・エスの子会社だったため実現しませんでしたが、その後無事MBOを実現したことで独自の資金調達が可能となり、融資いただけるようになりました。以来、業務提携を締結するなど、ビジネスパートナーとしても支えていただいています。特に新宿支店の支店長さんに「私たちは何があってもご支援しますので」と弊社の事業の存在意義を評価してくださっていますので、恩を返したいですね。

――最後に、ズバリ、お伺いします。東小薗さんにとって、事業をすることの目的、当社の社会的な存在意義とは?

私たちの会社の目的は、個人や企業の可能性を最大化するために必要な資金が適切に提供される社会の実現、究極的には、シングルマザーなどのひとり親世帯の支援です。こういう社会課題を解決しようという目的がないと、会社を運営している意味はなく、目的がない状況で利益を上げたとしても、面白くありません。SX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)というSDGs時代の企業経営の在り方を経済産業省も提唱しているように、持続可能な社会の実現に貢献する企業活動に注力する行為はごく当然だと思います。

H.I.F.株式会社 代表取締役社長 東小薗光輝

<プロフィール>
東小薗光輝(ひがしこその みつてる)
母子家庭による金銭的な理由で進学を諦め、自衛隊入隊後、株式会社エイチ・アイ・エスに入社。澤田経営道場2期生。2017年に売掛金保証(Fimple保証)サービスで、エイチ・アイ・エスの後輩とH.I.S. Impact Finance株式会社(現、H.I.F.株式会社)を立ち上げる。
<企業概要>
H.I.F.株式会社
代表取締役社長 東小薗光輝
〒160-0023 東京都新宿区西新宿6-21-1 アイタウン・プラザ2F
TEL: 03-6872-1171
FAX: 03-6872-1173

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ライター:

大学院修了後、新聞社入社。経済分野などを取材、執筆、編集。その後、Webメディア運営企業で編集に携わる。

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