2025年4月、東京都立川市にオープンした「マイエコリング立川店」。これまで品物の買取を専門としてきたエコリングにとって初となる、買取・販売を併設した総合リユースショップです。売場面積約300坪を誇るこの大型店舗は、これまでのリユースショップの常識を覆す圧倒的な「質」と「鮮度」で注目を集めています。マイエコリングの責任者を務める池端さんに、店舗誕生の背景から独自のこだわり、そしてリユースを通じて目指す社会のあり方について伺いました。
圧倒的な「質」と「鮮度」。マイエコリングが提供する価値と体験
池端
私は大学卒業後、不動産の営業を経てエコリングに入社しました。最初は関東倉庫の配属となり、全国から集まってくる雑貨や家具、バッグ、服といった多種多様な商品の海外輸出や、国内のBtoB取引を担当していました。
そうして日々膨大な量の商品と向き合う中で、「もっとこれらの商品に価値を見出せないか」という思いが強くなっていきまして。そこで、社内でフリーマーケットの開催を提案し、何度か実施したんです。その取り組みを見てくださっていた桑田社長から打診をいただき、マイエコリングの立ち上げから責任者を勤めさせていただいています。
池端
マイエコリングは「買取」と「販売」を併設した総合リユースショップです。
もともとエコリングは買取を専門としており、買い取った品物はオークション等で業者向けに販売して国内外でリユースしたり、慈善団体を通じてその品物を必要としている方のところへお届けしたりしてきました。
それに対してマイエコリングは、エコリング初となる「販売」も行う店舗として2025年4月にオープンしました。従来の買取と同様、衣類、靴、バッグ、アクセサリー、ホビー、家電など非常に幅広い商品を取り扱っています。
マイエコリング立川店
一般的なリユースショップとは、どのような違いがあるのでしょうか?
池端
当店の大きな特徴の一つが、幅広い知識とスキルを持つプロの鑑定士が査定する点です。一般的なリユースショップではパートやアルバイトのスタッフも査定を行いますが、当店はプロの目で査定し、店舗で販売するものと、業者向けに販売するものを仕分けています。これまでエコリングが培ってきた買取専門店としての強みを活かして、買取・販売を行っているのです。
そのため、ご来店いただいたお客様からは「きれいな商品が多い」と言っていただけることが多いです。世間ではまだまだ「リユース品=汚れている」というイメージもあると思いますが、当店の商品の質には自信を持って販売しています。
加えて、商品の豊富さと“鮮度”も大きな特徴です。当店では、全国約300店舗のエコリングで買い取った商品が集まり、約2万点の商品が常時並んでいます。ただ、これでもまだまだ少ないと感じているので、今後さらに増やしていく予定です。
また、一般的なリユースショップは3か月前後で在庫が入れ替わるのに対し、当店は30〜50日で入れ替わり、毎日約100点の新商品が入荷するので、いつ来ても新しい商品との出会いをお楽しみいただけます。これだけ短いスパンで商品を入れ替え、常に鮮度が高い商品を販売できるのは、エコリングで培ってきた買取のノウハウと販売網という土台があるからこそです。
2階建・売場面積約300坪の広い店内にずらりと商品が並んでいる
従来通り、エコリングの販売網を通じて国内外でリユースされる商品もある中で、マイエコリングの店頭にはどのような商品が並んでいるのですか?
池端
当店は「”ちょっといいもの”が毎週新しく見つかる。家族で気軽に立ち寄れる“気取らないブランドリユースショップ」をコンセプトとしています。一般的なリユースショップと同じように手軽に買える商品はもちろん、マイエコリングにしか並んでいないような高価なブランドものも、種類・数ともに豊富に揃えることに力を入れています。
気軽に立ち寄れて、新品ではなかなか手が出ないような憧れのブランド品でも、質の高いリユース品だから手が届く。そんなお店にしたいと考えています。
これからの時代、「自分へのご褒美」や「大切な人へのプレゼント」としてリユース品を選ぶことが当たり前になるのではないかと考えています。だからこそ、上質で綺麗な商品をしっかり取り揃えることを重視しています。
マイエコリング立川店 池端さん
自分だけの「エコリング」が見つかる場所にしたい
買取だけでなく販売も行う店舗を作った経緯を教えてください。
池端
エコリングはもともと主に業者向けに販売してきたので、一般のお客様からは買取はしても、販売はしてこなかったんです。そのため、一般のお客様に「販売」という切り口でエコリングを知っていただく機会が全くありませんでした。そこで、もっと多くの方にエコリングを知っていただける機会を作るため、販売する店舗を作ろうと考えたのです。
買取専門店となると持ち込むものがなければ利用する理由がなく、気軽にお店に入りづらいと思います。しかし、販売店であれば誰でも気軽に入れて、リユース品を手に取ったり、それをきっかけに手元に買い取ってもらえるものがないか考えたりする機会も生まれ、よりエコリングを身近なところで知っていただけるのではないかと考えています。
もっと多くの方にエコリングを知ってほしいと考えているのはなぜですか?
池端
エコリングをたくさんの方に知っていただき、もっと身近になれば、「リユース品は汚そうだから抵抗がある」「新品でなければ嫌だ」と感じている方々の意識を変えていけるはずだと考えているからです。
そのために、エコリングやマイエコリングをさらに展開していきたいですし、質の高いリユース品の魅力をしっかりプロモーションし、リユース品に触れていただく機会をさらに増やしていきたいと考えています。それがゆくゆくは、日本国内でリユースが当たり前になり、大きな循環を生むと信じています。
「マイエコリング」という屋号には、どのような思いが込められていますか。
池端
「一人ひとりの身近にエコリングがある状態を作る」という決意を込めて名づけました。エコリングの楽しみ方は人それぞれだと思います。買取だけでなく販売という選択肢も増えた中で、当店を通じてそれぞれが楽しみ、自分だけの「エコリング(エコロジーの輪)」や「好き」を見つけてほしいです。
エコリングが描く「エコロジーの輪」
買って終わりじゃない。モノが循環し、価値が共有される社会へ
エコリングではB Corp認証を取得するなど、社会問題の解決にも積極的に取り組まれていますが、マイエコリングではどのような取り組みを考えていますか?
池端
エコリングが掲げる「幅広買取」の精神は、マイエコリングでも健在です。他店では断られてしまうような品物でも、できる限り買い取っています。
そして、お客様が不用品を売って手ぶらになり、店内で新しいお気に入りを見つけて購入し、使い終わったらまたマイエコリングに持ち込んでいただく。そういう循環が生まれるこの場所そのものが、サーキュラーエコノミー(循環経済)の拠点になっていると考えています。
また今後は、店内に寄付ボックスを設置したり、立川駅前のスペースを活用してブランド品のリペア講習会などのイベントを開催したりする予定です。一般のお客様との接点が多い店舗であることを活かし、「モノを長く使う」という意識を地域の方々と一緒に育んでいきたいですね。
オープンから1年。まだ挑戦は始まったばかりだと思いますが、今後の展望をどのように描いていますか。
池端
マイエコリングの店舗を全国へ展開し、より多くのお客様にエコリングのことを知っていただきたいと考えています。また、グループ会社である株式会社お宝創庫との連携も予定しており、彼らが強みとするホビー領域のノウハウと、私たちが持つブランド鑑定のスキルを掛け合わせることで、さらに魅力的な店舗づくりを進めていきます。
そして私個人の目標としては、「リユースショップといえばマイエコリング」と言っていただけるお店にしたいです。そのためにまずは、立川でナンバーワンのリユースショップになることを目指しています。
店舗数では先行する企業には敵いませんが、お客様の満足度や商品の質においては負けないと自負しています。そうした質の部分に加えて、Googleマップの評価や口コミ件数などの数字でもしっかりナンバーワンをとっていきたいです。
モノは買って終わりではなく、その先には楽しさや豊かな時間があると思います。これからはそういう体験も含めて、お客様に提案していきたいと考えています。当店の商品を買っていただいたことで、新たな趣味を見つけたり、大切な人との時間がさらに充実したり。買取によってモノの価値を見出すだけでなく、その価値をしっかりと伝えていきたいです。
◎店舗情報
店舗名:マイエコリング立川店
住所:東京都立川市幸町4丁目39-1
営業時間:10:00 ~ 21:30
URL:https://www.eco-ring.com/shop/tokyo/tachikawa/myecoring-tachikawa
◎インタビュイー
池端 大登
株式会社エコリング 小売店準備室 マイエコリング立川店 主任
マイエコリング立川店