
株式会社エストネーション(東京都渋谷)と株式会社マディソンブルー(東京都港)は、3月11日、過去のコレクションを新たな視点で再構築し、新たな価値を生み出すアップサイクルプロジェクト「RECONSTRUCTION~Over the collection」を販売開始した。
循環型ファッションへの挑戦

このプロジェクトは、「過去のコレクションも古いものではなく、変わらぬ価値を持つ」という理念のもと発足。マディソンブルーの上質で普遍的なプロダクトを活かし、メンズのジャケットやジレを女性向けの新たなバランスで再構築した。エストネーションとの共同開発によって、既存のアイテムに新しい息吹を吹き込み、循環型のファッションとして生まれ変わらせる試みだ。
また、アップサイクル市場は近年拡大を続けており、サステナブルファッションの重要性が高まる中で、本プロジェクトもその潮流に沿ったものとなる。従来の大量生産・大量消費のスタイルではなく、既存の素材やアイテムを活かして新たな価値を生み出す動きが加速しており、ブランドの持続可能な取り組みとしても注目される。
「REVIVRE」—生き返る服
今回のアイテムには、「REVIVRE(リヴィーヴル)」という特別なネームが付けられる。これはフランス語で「生き返る、蘇る」「再び体験する」といった意味を持ち、ブランドの原点ともいえる「セールをしない」というスタイルを貫きながら、新たな価値を提供するという思いが込められている。
エストネーション六本木ヒルズ店で展開予定
展開されるアイテムには、ウールやリネンを使用したジャケットやジレが含まれる。価格は295,000円のウールジャケットや175,000円のリネンジャケット、95,000円のジレなどがラインナップに並ぶ。ウールジャケットはハッキングジャケットを原型とし、袖を半袖にカットしたデザインで、後身頃にベルトを取り付けたことでモードな印象に仕上げた。一方、リネンジャケットはスクエアショルダーのダブルブレスト仕様で、大きなラペルを強調し、立体感のある仕上がりとなっている。ジレはメンズのディテールを活かしながらも、後身頃にゴムを入れて女性らしいシルエットを実現した。
これらのアイテムは、エストネーション六本木ヒルズ店で展開中。また、3月下旬にはエストネーション公式サイトにて、本プロジェクトの発起人であるエストネーション ウィメンズチーフディレクターの藤井かんな氏と、マディソンブルーのデザイナー・ディレクターである中山まりこ氏による対談が公開される予定だ。