「うちの営業より、うちの製品について喋れるくらいの凄い人」
専門シャッターのトップメーカー、株式会社横引シャッター。その代表である市川慎次郎氏にそこまで断言させたのは、株式会社エンカレッジの堀越基史代表取締役です。
前回、横引シャッターの市川さんに、ステークホルダーについて取材しました。そのときに、真っ先に名前が上がったステークホルダーが、エンカレッジ社の堀越さんでした。エンカレッジ社は近年、「60万件の企業アドレスに、1件1円で発信できる」というプロモーションが話題となっているコンサルティング会社です。
堀越さんにとって「横引シャッター」は、どんな存在なのか。また、自他ともに認める「シャッター営業マン」として横引きシャッターを応援している堀越さんの想いを伺ってみました。
顔の知らない「ご近所さん」との出会い
今では、テレビ取材がくるほど有名となったエンカレッジ社の「1件1円プロモーション」そのサービスを開始した2012年に、堀越さんに真っ先に依頼をしたのが市川さんでした。
同年、堀越さんはBNI(アメリカ発の異業種交流組織)で、横引シャッターの市川さんと知り合います。堀越さんは、当時の出会いをこう振り返ります。
「実は、市川さんと出会う前から、横引シャッターさんの存在は知っていました。私の家が、横引シャッターさんの会社の近所だったんです。歩いて5分くらいのすごい近くで。BNIで市川さんを紹介されたときも、『実は会社をよく知ってますよ』という話から始まりました」
エンカレッジ社が「1件1円で営業メールを配信する」というサービスを始めたことを知った市川さんは、すぐに声を掛けました。2012年というと、横引シャッターの創業者、市川さんの父が急逝したことにより、市川さんが社長に就任した頃でした。
その時期の心境を市川さんは、こう語ります。
横引シャッターが見つけた「新たな武器」
「先代はアイデアマンであり、開発者で、攻めが強いタイプ。僕はその下で長くナンバー2をやっていたので、守りが強いタイプです。そこで、社長に就任したとき、「売る商売」から「買ってもらう商売」へ営業方針を転換しました。今はスマホやSNSがこんなにも普及して、予算に乏しくても知恵次第で大きな宣伝が可能な時代。的確な情報発信は、中小零細企業にとってチャンスだと思っていました(市川さん)」
2代目社長として「新たな武器」を探していた市川さんの前に現れたのが、堀越さんでした。堀越さんは、横引シャッターでの初プロモーション時の様子をこう語ります。
「出会ってすぐに市川さんが、『是非、プロモーションを使いたいです』と僕に依頼してくれて、その翌月に5万件ぐらいのメールを配信しました。すると、横引シャッターのサイトアクセス数が100倍になって、問い合わせが一気に30件くらい来たんです。そのアナリティクスのグラフを見て、市川さんがすごく感動してくれて。そこから現在にいたるまで、毎月リピートが続いています。もう、かれこれ8年くらいになりますね」
8年間続けても、未だに効果を出しているというエンカレッジ社のプロモーション。市川さんに「うちの営業より、うちの製品について喋れるくらいの凄い人」と豪語させた堀越さんは、どのような想いで、横引シャッターを宣伝しているのでしょうか。
堀越さんから見た「横引きシャッター」の商品力
「横引シャッターさんは、僕が事例紹介で、もっとも宣伝している会社です。うちでは、建築業の方からの問い合わせが少なくないので、そういったときには間違いなく紹介していますね。これまで横引シャッターさんの営業メールを16種類くらい作ってきて、おかげさまでシャッターにも詳しくなりました。こういう使い方で、こういう施工の仕方をしたら、シャッターって入るんですよって……そんな話までするようになっちゃって。もう営業マンですね(笑)」
約8年間、横引シャッターを紹介してきた堀越さん。堀越さんにとって「横引きシャッター」とは、どういう商品なのでしょうか。
「シャッターを検討している人が知れば、絶対に喜ぶ商品です。一般的な縦に引くシャッターは、支柱を立てないといけなくて、車の出し入れがしにくい。とくに角地であれば、支柱が必要ない横引きシャッターをつけたら、お客さんは本当に喜んでくれます。でも、ほとんどの建築事務所や工務店には、大手シャッター会社のカタログしか置いてありません。でも、横引きシャッターの存在を知れば、そのお客さまのニーズに応えたシャッターをつけられる。そのための活動を、うちではずっとやっています」
堀越さんはSNSでも、横引シャッターが取材されたGuruliの記事をシェアするほど、活発に宣伝活動を行っています。なぜ、そこまで横引きシャッターの宣伝に積極的なのでしょうか。堀越さんはこう自己分析しています。
横引きシャッターを宣伝しまくる理由
「商品の良さ、あとは市川さんの人柄、両方じゃないですかね。横引きシャッターを紹介すると、その企業も購入した個人も喜んでくれる。「win-win-win」となって、嬉しいじゃないですか。それに、横引シャッターさんを宣伝していることに、市川さんもすごく感謝してくれるんです。反対に市川さんも、うちのことを宣伝してくれています。ロータリークラブとか、ほかの交流関係とか。個人的にも、市川さんがSNSに投稿した記事で、シェアした方がいいものは勝手にシェアしているし、その逆もある。良い関係ですよね、考えてみると」
堀越さんは、自身と市川さんの利害関係だけではなく、さらにその周囲への影響も大事にしています。そこには、堀越さんのどういったステークホルダー観があるのでしょうか。
堀越さんと市川さんを繋げるもの
「長いこと外資系の企業にいたんですが、ほとんどのアメリカ企業は「成果主義」で繋がっていました。そういう会社って、すぐ人がやめていくんですよ。でも、社会に対しての貢献だとか、世の中を変えるとか、そういうビジョンがある会社は、なかなか人が辞めないんです。それは社長のモチベーションになるし、従業員のモチベーションにも繋がるわけです。社会的な意義をベースに、ステークホルダーとつながることが大事だと僕は思っています」
ビジネスでは、良い意味で「Win-Winの関係」という言葉が捉えられています。しかし、二者間だけの「Win-Winの関係」にフォーカスしすぎると、ともすれば周囲の利害に無関心になりがちです。堀越さんが、「市川さんの人柄」そして「商品の良さ」、その両方を理由にあげたのも、そのどちらか一方だけでは、堀越さんの目指すステークホルダー観が成り立たないからではないでしょうか。
好きな人のために頑張る、それによって売れた商品で、企業も人も喜ぶ……こうした「Win-Winの連鎖」を目指す堀越さんだからこそ、「定年なき雇用」「ガン患者の雇用」
など、人を大事にする市川さんと良い関係を築いているのかもしれません。
そんな両者の関係は、ビジネスにとどまらず、プライベートの親交にも及びます。
堀越さんが、横引シャッターに期待すること
堀越さんは、市川さんとのプライベートの交流をこう語ります。
「家と会社が近所なので、飲みに行くことも結構ありますね。会社の近所でおいしい店を紹介すると、かなりの確率で来てくれます(笑)市川さんに紹介した居酒屋に、市川さんが家族連れで来ていて、うちも家族と来ていてばったり……というのが、しょっちゅう。あとは、お店で僕の友だちとも知り合いになって、そこからシャッターの発注に繋がったこともあるそうです」
普段から、お互いに感謝を伝え合っているというお二人ですが、取材を通して、改めて堀越さんはこう語ります。
「いつも気持ちは伝えているし、心は繋がっていると思いますが、こうして取材で、僕を一番に紹介してくれたことは、やっぱりすごく嬉しいですね」
約8年間、横引シャッターの営業マンのような心持ちで、応援してきた堀越さん。そんな堀越さんが、今後の横引シャッターに期待することとは、何でしょうか。
「正直、伸びしろはまだあると思います。商品が本当に良いので、大手を超えるくらい知られる会社になってほしいですね。今は、市川さんの手腕で会社が成長していますが、これから、さらに優秀な幹部社員が入ってくると思うので、会社の組織が強くなっていくために、これからもどんどん宣伝していきたいと思っています」
通りすがりの「ご近所さん」から、今や互いに応援しあう「ステークホルダー」となったお二人。その姿は、本当に優れた関係性は、周囲にも良い影響力をもたらすことを証明しています。
<プロフィール>
堀越基史
株式会社エンカレッジ 代表取締役
静岡市生まれ、育ちは四国・九州。米国の3社のソフトウェアベンダーで営業、そして営業部長を10年間歴任した後、株式会社エンカレッジを設立する。日本とアメリカのカルチャーとの違いを常に意識し続けて、良い部分は取り入れると言った信念でビジネスを行っている。
<企業概要>
株式会社エンカレッジ (Encourage, Inc.)
〒101-0047東京都千代田区内神田1-8-9 福田ビル2階
設立:2008年6月1日(2008年1月より個人事業主として活動開始)