西陣織が盛んな京都で1935年に産声をあげた村田機械株式会社(当時、合名会社西陣ジャカード機製作所)は現在、創業事業の繊維機械に留まらず、工作機械から情報機器、L&A(ロジスティクス・アンド・オートメーション)、クリーンFAまで、幅広い事業を展開しています。
自動化・省力化のニーズが高まり、工場や施設全体のシステム制御が求められる中、同社のモノづくりに不可欠な技術の幅も広がりを見せています。
そんな同社が求めるのは、理系・文系を問わず「個性に富んだ人材」。
「人に寄り添う採用」の一環としてABABAのサービスを活用している同社人事グループの大久保健さん、成田愛さん、北脇隆生さんに、ABABAのサービス導入に至った経緯、採用担当者としての学生への想い、今後の展望について伺いました。
はじまりは学生からの紹介、ABABAの第一印象は「そんなことができるの!?」
大久保
成田
理系の採用担当をしております、成田です。私は2018年に中途採用で入社しました。
北脇
文系の採用担当をしております、北脇です。私は2016年に新卒で入社しました。
早速ですが、貴社と株式会社ABABAとのつながりは、何がきっかけだったのですか。
大久保
とある学生さんからの紹介でした。当社が参画している学生との交流事業で知り合い、ABABAのサービスを紹介されたのですが、正直、最初はピンときませんでした(笑)
しかし、話を聞いているうちにサービス内容に興味がわき、とりあえず一度話を聞いてみようと思い、久保さんに連絡させていただいた次第です。
意外なところでつながったのですね。導入の決め手は何だったのですか。
大久保
他社の最終選考で不採用となった方をスカウトするという点に、「良いところに目をつけられたな」と感じました。
ABABAのサービスでは、「他社で最終選考まで進まれた」という学生さんの中から、例えば「グローバル」「電気系」「体育会系」といったキーワードで絞り込んで検索することができます。
それであれば当社でも活用できそうだと思いました。導入の初期費用がかからないことも大きなポイントでしたね。
少しでも「次の一歩を踏み出す」手助けがしたい
成田
当社の最終面接でも、条件面や職種の希望などが合わず、採用を見送らざるを得ないケースもあります。
大変な思いをしながら就職活動をされているのを知っている中、不合格になった方に対して、少しでも次の一歩を踏み出すサポートができるようになったのは、良い変化だと感じています。
加えて、登録されている学生さんが「どの企業のどの職種を」希望していたのかを見ることができるので、今までにない視点でスカウトできるツールだと思います。
北脇
当社の最終選考で不合格になった方がABABAに登録されたタイミングで通知が来るので、そのたびに「頑張って!」と応援する気持ちがわいてきます。
村田機械は「個性に富んだ人材」がそれぞれの強みを発揮して輝ける会社
貴社としては、どのような人材を採用したいと考えておられるのですか。
成田
理系採用はやはり、何といっても「モノづくりが好き」という要素が最重要です。加えて、「お客様の要望に応えるためにアイデアを出し合って試行錯誤したい」という熱意や積極性を持っている方も大歓迎です。
北脇
理系でもそうですが、文系採用は特に「個性に富んだ人材」を求めています。
実際に当社で働く人には、物事の説明や折衝が得意な人、最前線で働きたい人、裏方としてサポートするのが好きな人、緻密な管理業務が得意な人など、文系職種だけでも様々な人が活躍しています。
採用活動にも通底する「人に寄り添う」という価値観
北脇
人事だけでなく、技術部や営業部など、会社全体に「人に寄り添う」という価値観が浸透していると思います。
当社が作っているモノの先には人がいて、世の中の人々のより良い暮らしのために仕事をしているという感覚があるからでしょうか。
成田
採用活動でも、学生さんに寄り添った対応を心がけています。
それぞれの学生さんに向いている職種を提案したり、面接の日程を柔軟に調整したり、「社員の話を聞いてみたい」という方には社員との面談を設定したりと、できる限り1人1人に寄り添った対応をしています。
ABABAのサービス導入も、「学生に寄り添った採用」の一環といえます。
これからも活用させていただきます。
ABABAを活用している会社は「いい会社」、学生の関心の糸口に
それでは最後に、ABABAのサービスを活用する上での課題はありますか。
大久保
「最終選考まで特定の企業を志望されていた学生さんをスカウトする」という仕組みなので、どうしてもスカウトのタイミングが遅くなるのがネックです。
スカウト後に当社を知っていただく機会が少なく、面接までに企業理解がなかなか進んでいなかったり、志望の熱量が上がりきっていないことが見て取れたりすることで、初年度は採用に繋がりませんでした。
成田
とはいえ、サービスの特性上、スカウトの時期を大幅に早めることは難しいので、スカウトした後に、人事担当者や社員と学生との会話の機会をもっと増していけると良いなと考えています。
希望していた企業で不採用になった直後だと、「早く就職先を決めてしまいたい」という気持ちがあるとは思うのですが、双方納得して入社いただくためにも、社員の話を聞きながら企業理解を深めていただきたいです。
北脇
「ABABAを活用していること」自体が学生さんに「いい会社」という印象を持ってもらうきっかけになればと期待しています。
スカウトが届いたときに、「今まで知らなかったいい会社から声がかかったんだな」と好意的に受け止めていただけることで、「この会社について調べてみよう」と前向きな興味を抱いてくれるかもと思っています。
ありがとうございます。今後もABABAのサービスを「学生に寄り添う採用活動」に活用されることと期待しております。本日はありがとうございました!
◎企業概要
・会社名:村田機械株式会社
・HP:https://www.muratec.jp/
・創業:昭和10年(1935年)7月
・本社所在地:〒612-8418京都市伏見区竹田向代町136
・TEL:075-672-8117
・代表者:代表取締役社長 村田大介
・事業内容:ロジスティクスシステム・FAシステム・クリーンFA・工作機械・シートメタル加工機・繊維機械・情報機器 などの製造販売
◎プロフィール
大久保 健(おおくぼ・たけし)
業務支援本部 人事グループ 採用統括部長
1992年入社。繊維機械事業部で20年以上海外営業を担当後、人事へ異動。2017年から4年半中国にて勤務。2021年日本へ戻り採用の責任者。海外営業時代は韓国、中国、東南アジア、北中南米、インド等様々な国を担当。
成田 愛(なりた・あい)
業務支援本部 人事グループ 理系採用担当
2015年、新卒では全く異なる業界である航空会社に入社し、客室乗務員として勤務。2018年にキャリアで村田機械に入社して以来、主に理系の新卒採用に関わる。
「会社のファンをつくる」という点は共通していると感じており、他社経験があるから分かる村田機械の良さを伝えていきたい。
北脇 隆生(きたわき・りゅうせい)
業務支援本部 人事グループ 文系採用担当
2016年に新卒で入社。1年目~3年目まで繊維機械事業部で海外営業員として、中国、台湾、韓国、北中南米を担当。2019年に人事グループに異動となり、2年間は理系の新卒採用、昨年より文系の新卒採用を担当している。