妻である副社長には、経理全般を委ねています。その能力は税理士、社労士さんも認めるところです。創業当時は私が経理を担当しており、手書きで一生懸命帳簿をつけていたのですが、消費税の納税の時に必ずと言っていいほど資金がショートしそうになり、大変苦労していました。すると「私がやってみようか?」と妻が一言。「できるの?」と聞くと「だって学校は商業だったし、簿記も習ったし」と言うではありませんか。灯台下暗しとはまさにこのこと。お任せすると次の消費税納税の時にはちゃんと別口座に分けてあって、資金繰りに走ることもなくスムーズに納税できました。なんだかマジックみたいだと感心したものです。今も60名を超える社員のあらゆる事務仕事、助成金の手続きなどほとんど一人でこなし、社員からもお母さんのように慕われています。さすがに仕事量が増えてきたので、将来の事業承継も視野に入れ、後継者の育成にとりかからねばと考えています。妻にはもちろんたくさん感謝をしていますし、伝えるべきことも山ほどあるとは思うのですが、実はこのインタビューを受けているまさに今、妻が隣にいるので、僕は非常に小っ恥ずかしい思いをしています。ですからこの辺でご勘弁を(笑)。