ログイン 会員登録 お問合せ
MENU
株式会社ソーシャライズ

企業メッセージ

/ 株式会社ソーシャライズ

外国人材活用のプロ「株式会社ソーシャライズ」のステークホルダーに対する思いとは

share

日本が抱える深刻な問題—生産年齢人口の減少、人材採用難—の打開策の一つに、企業の外国人材の受け入れの拡大と積極的活用があります。コロナ禍の現在においても入国制限等はあるものの、長期的な視点から外国人材の採用を進める企業も少なくありません。

今回は、今後さらに必要性が増すと予想される外国人材活用の重要性を自身の経験からいち早く気づき、大学在学中に起業した株式会社ソーシャライズの代表取締役社長の中村拓海さんに、起業までの経緯とステークホルダーに対するお話をお伺いました。

超優秀な外国人留学生がwebテストで落とされる日本の就活

 —起業の経緯を教えてください。

2014年に私が東京外国語大学(外大)の在学中に就活をしていた頃、周囲の留学生仲間が就活の選考でかなり苦戦する状況がありました。文部科学省の奨学金を受けて日本に留学するほど優秀で、日本語で論文を書けるレベルであるにもかかわらず、日本での就活はwebテストで落とされ面接にも進めないのです。それならば自分が留学生と日本企業のマッチングサービスを興そうと決意し、就職をせずに2014年11月に起業しました。

—起業して事業は順調に立ち上がったのですか?

いいえ、起業して数年はなかなか収益化できませんでした。当時メインで行っていたのは、都内の有名大学の学生への面談とアドバイスです。学生らと、知り合いから紹介された企業をマッチングする仕事を細々としていました。起業から2年ほど経つと、私の思いに共感したさまざまな大学の後輩たちがインターンに名乗り出てくれるようになり、状況が変わり始めました。学生の面談をインターン生たちに任せることで、私は営業に専念でき、少しずつ収益が上がっていきました。といっても、順調とはいえない状態でしたね。会社が軌道に乗り始めたのは、その後、私の姿勢が大きく変わってからです。

 

流暢な日本語は本当に必要なのか?

株式会社ソーシャライ 代表取締役社長 中村拓海さん—会社が軌道に乗り始めた経緯を教えてください。

以前の私は、求人企業から依頼された理想の求職者像に合致する留学生集めに奔走していました。求人企業が求める基準は非常に高く、基準を満たす留学生は殆どいません。私は基準や条件を多少ごまかして推薦せざるをえず、提案にも説得力がありませんでした。しかし、ある時、求人企業が求める水準は本当に妥当なのか?と疑問に思ったのです。

例えば、多くの求人企業が日本語能力試験のN1という最高峰のレベルを求めます。N1を持っていないため選考外とされる優秀な学生を山ほど見てきました。そもそもN1が求められる理由は、コミュニケーションの面で支障をきたさないためです。しかし、日本企業で働いた経験のない外国人材は、たとえN1を持っていても、場面の理解ができないことは確実にあります。N2レベルでもコミュニケーション能力が高く、すぐに質問ができる積極性を持つ人の方がずっとスムーズに業務が遂行できる場合だってあるでしょう。

—求人企業が求める採用基準は現実に即していなかったのですね。

求人企業は、留学生の実態を知らないので無理もない話かもしれません。しかし、私は日々留学生の苦しい就活の現状を目の当たりにして、誰よりも状況を理解していたはずです。それなのにいつの間にか、私自身が「webテストの結果で優秀な留学生を落とす企業」と同様のことをしていたのです。

そう気づいてからは、求人企業に対して過度な要求は無理だと断言できるようになりました。「N1を持っていても理解できないことは絶対にあるのでこの条件は諦めてください。その代わり、N1は持っていないけれど、御社にとって外せない特性を備えた留学生を紹介します」と提案できるようになってからは、紹介した留学生の採用率が上がり、求人企業1社あたりの留学生採用人数も増えていきました。当社を信頼してくださる求人企業も徐々に増え、やっと軌道に乗り始めました。

—外国人材の採用を成功させるために求人企業が心がけることはありますか?

多くの求人企業にとって、外国人材の採用は未知の領域です。どういった職場環境が外国籍の人にとって魅力的か分からないのが当然です。そういう場合に効果的なのが、「要望してくれたら改善するよう努力するので、入社したら正直に意見をぶつけてほしい」という姿勢です。

一般的な日本企業は、採用前に見えないリスクを潰します。しかし、外国人材の採用は見えないリスクに溢れており、事前対処は困難です。そのため、採用後に発生した事象にいかに迅速かつ柔軟に対処できるかで成否が決まります。採用した外国人材の意見をもとに、例えば1週間ほどのまとまった休みをとりやすくしたり、服装規程を見直すといった柔軟な対応ができる企業は強いと思います。

—では、外国人留学生が就活を成功させるにはどうすればよいのでしょうか?

周囲の協力を得ながらチームで取り組むことと、日本でのキャリアについて真剣に考え抜くことです。

外国人留学生には、「場合によっては日本での就職を諦めて帰国した方が良い」と正直に伝えるようにしています。日本企業は、外国人留学生の人間性、技能、意欲以上に、表面上のスキル(日本語能力)を重視する企業が多いのが現実です。ですから今の日本では、外国人が日本企業で働くにはかなりの覚悟と努力が必要です。日本企業が書類やwebテストで落とす外国人材たちは、帰国すればエリートであり、ほとんどの一流企業から内定をもらえる実力があります。

そんな優秀な人材であっても、日本では仕事が思うように見つけられず、入社後も苦労が絶えない。郷に入れば郷に従えと言われ続けます。この状況を成長の機会であると考え、前向きに捉えられるのですか?あるいは、これだけの不利益があったとしても日本で働き続ける覚悟と利益はありますか?という問いに、自信を持って答えられないならば帰国した方が本人にとって幸せだと思います。

技術の発展とビジネスのグローバル化により、日本にいなくても日本語を使う仕事に就いたり、日本人と一緒に働くことはできます。単に日本が好きという理由だけでは、マイノリティとしてこの社会で生きていくことに耐えられないでしょう。

日本企業にとっても、早期離職やモチベーションが低いまま会社に居るだけという状態は好ましくないはずです。多様性が時代の流れにはなっていますが、不幸せなマッチングを増やしてまで追求すべきではないと考えているので、互いに歩み寄りの姿勢を持っている人同士のみ引き合わせるようにしています。

ー中村さんの思いと熱意が伝わってきます。

「よくそこまでやるね」とか「マニアックだね」と言われます。私は「外国人留学生」を16タイプに細分化して各々の支援方法を練っています。効率の観点から見れば私は少々労力をかけすぎかもしれませんが、求人企業の命運や外国人留学生の人生が掛かっていると思えば、できることはまだまだあるはずです。

多様性と変化の時代こそ、外国人材に活躍の機会を

株式会社ソーシャライズ 代表取締役社長 中村拓海さん—中村さんは日本の外国人材の活用の未来についてはどのように考えていますか?

私は未来に対しては非常にポジティブな立場です。というのも、今の子どもたちは異文化に対するキャパシティがとても広い。以前教育事業の一環として、保育園に留学生を連れていき、子どもたちが異文化に接する機会をつくったことがありました。

子どもたちに地球儀を渡し、「お兄さん、お姉さんの出身地がどこかわかる?」と聞くと、驚くことに5歳児がインドやエチオピア、モロッコの場所を正しく指差すのです。聞けば、最近の保育園ではハーフや外国人の子も10人に1人の割合でいて、幼い頃から日本以外のルーツを持つ友だちがいる環境で成長することが普通になっているようでした。

子どもたちは世界に対する興味や関心をしっかりと持ち、世界について学ぶ機会にも恵まれています。子どもたちが私くらいの年齢になる頃には、日本人のみで形成される組織の方が珍しくなっているかもしれません

—子どもたちは柔軟に対応していきそうですね。

心配なのは私たち大人の方です。外国人雇用は政策と絡んで議論されることが多い傾向にあります。何故なら、大人世代が「移民反対」「外国人優遇」と反発するからです。詳しく聞けば言い分に理解できることもありますが、とにかく反対という姿勢には疑問があります。

子どもたちは幼い頃から自然と多様性に触れているのに、大人たちは頭でっかちになっているのではないかと思います。現代は、リモートワークやキャッシュレス化など様々なことがもの凄いスピードで変化する過渡期ですが、外国人材の活用も大きな転換期を迎えています。

この過渡期をどう生きるか、次の世代にどう伝えていけるかが大人たちに課せられたテーマであり、当社が社会に貢献できる領域です。簡単な道のりではありませんが、私たちは一歩ずつ明るい未来の方に進んでいきたいと思います。

 

ソーシャライズのステークホルダーに対する思い

株式会社ソーシャライズ 代表取締役社長 中村拓海さん当社の事業はいわゆる「おいしい」事業ではありません。そもそもこの分野が急成長・急拡大する業界ではないうえ、私たちの姿勢も「真面目に地道にコツコツと」なので、儲けの観点から見ると魅力的ではないでしょう。それにもかかわらず、当社事業の社会への貢献度や未来性に注目し純粋に応援してくださる人たちがいます。私たちを支え続けてくださる全てのステークホルダーに感謝しています。

 

お客様に対する思い

株式会社i-Linkは販売促進事業を主軸とする企業で、株式会社ZEALは、トラック・バス・重機など商用車の買取専門店「トラックファイブ」の事業運営と、トラックのレンタル・リース「レンタルファイブ」の事業運営を行う企業です。どちらも非常に採用体力がある企業ですが、外国人材の採用は未知の領域であり、懸念も様々ありました。当社がまだ実績の少ない頃から仕事を任せてくださり、非常に感謝しています。結果として両社とも満足のいく採用ができ、当社との信頼関係が生まれました。コロナ禍で大変な時期にもかかわらず、海外事業立案等のコンサルティングを任せていただいています。

株式会社PILOT-JAPANは国際人材採用支援事業を手掛ける企業です。代表の藤本篤志さんとは創業間もない頃に知り合いました。PILOT-JAPANさんとの印象深い協働は、コロナ禍での留学生の就職支援として、「On Campus Internship」を実施したことです。日本人学生にとって企業でのインターンシップは一般的なものになっていますが、留学生にとっては相当高いハードルであり、限られた人たちしか参加することができません。

特に、英語で勉強・研究を行っている留学生たちは、企業にとって受け入れのハードルが高いため、日本企業と触れ合う機会がほとんどないまま卒業してしまいます。そこで、留学生を会社で受け入れてもらうのではなく、企業の方をキャリア講義の場にお招きし、企業の課題解決を体験させてもらいました。

言語の壁により、上手く進められるか不安なところも有りましたが、20名ほどの学生が主に英語で調査・協議し、多角的な視点から練り上げられた素晴らしいプレゼンをしてくれました。PILOT-JAPANさんは、こうしたどうなるか誰にも予想できない難しい案件に一緒に取り組んでくれる盟友ですね。

中央情報専門学校は、外国人留学生の就職率が毎年90%以上という驚異の数字を誇る専門学校です。高い就職率の秘訣は、就職支援の先生方にあります。当社は同学校でのキャリア講義の授業と就職支援の特別講座を任せていただいているのですが、就職支援の先生たちが非常に熱心で、豊富な知識を持っていらっしゃることに驚きました。

特に就職担当の市川先生の留学生就労の分野の知識量は民間エージェントをはるかに上回っています。市川先生は民間エージェントや他学校が面倒に思う複雑な手続きの申請や、困難なケースを数多く経験されており、留学生が日本で就職できる方法を何としてでも探してくれる情熱の持ち主です。こうした熱い姿勢で動く学校の先生たちの存在は、当社にとって非常に刺激になりますし、引き続き協力して支援を続けたいと思っています。

 

地域社会への思い

香川留学生支援会

香川留学生支援会は、香川県内の留学生たちの就労を支援することで、香川県を元気にしようという趣旨の会です。私はアドバイザーとして関わり、様々なバックグラウンドを持つ留学生たちが地域社会や地域住民に受け入れてもらいながら日本企業で働く方法や、日本語も不慣れな外国籍の住民が地域住民に溶け込める方法を講演や勉強会でお伝えしています。

それらをもとに支援会に所属する学校では、外国人留学生が卒業してから働けるよう精力的に働きかけ、きめ細やかなフォローをしています。また、求人企業には留学生採用が安易な労働力の穴埋めではなく、1人の仲間として迎え入れることであるとご理解いただき、新たな雇用体制・制度の構築に取り組んでもらっています。それら地道な活動の結果、多くの留学生が無事に県内で就職できているのは大変喜ばしいことです。

 

株主への思い

株式会社ソーシャライズ 代表取締役社長 中村拓海さん日本マニュファクチャリングサービス株式会社

日本マニュファクチャリングサービス株式会社は、日本のモノづくりを設計・開発から修理・カスタマーサービスまで、トータルにサポートする企業です。私たちは急成長・急拡大するタイプの会社ではないにもかかわらず、日本マニュファクチャリングサービスさんは早い段階から株主になってくださいました。会長の小野文明さんが当社の思いやビジョンに共感して、「事業提携ではなく、投資をさせてほしい」と言ってくださったのが嬉しかったですね。

正直なところ、当社は短期間で見ると株主にとってあまりプラスにならない企業です。特にコロナ禍の現在は、どの企業も採用を抑えるので当社の業績は伸び悩みました。今後コロナが収束したとしても留学生雇用が爆発的に増えることは考えられないでしょう。

利益優先の株主ならこの状況を見て、「別事業にシフトすべき」と方針転換を余儀なくされる場合もあったでしょう。しかし、小野会長は「信念を曲げずに地道にやろう」と懐深く応援してくださっており、感謝しかありません。

リクルートグローバルファミリーの元社長 伊藤さん

学生の時に起業した私を心配し、株主として純粋に当社を応援し、支えてくださったのがリクルートグローバルファミリー元社長の伊藤さんです。創業初期にもお客様を紹介してくださり、本当にお世話になっています。

 

社員への思い

 今在籍する3名の社員は全てインターン生でした。私は何かを教えるのがかなり下手なので、インターン生たちに上手な指導は全くできませんでした。今社員になってくれているのは私が手取り足取り教えなくても、見て学んで数字が作れるようになった優秀な人材ばかりです。教えてもらえない、仕事が大変な割には稼げない、まだまだベンチャーだし、という環境で入社してくれた3名には感謝してもしきれません。

 

地球環境への思い

当社は「地球上のどこでも経済活動ができるようにしましょう。」というビジョンを掲げ、「国や文化に縛られず、一人ひとりが誇りと喜びを持って活躍できる機会を創出する」ことをミッションとしています。企業が何を目標に経済活動を行うかはそれぞれですが、その目標に向かって活動する主体が国籍で制限されるのはナンセンスです。

我々が日頃支援している外国籍の人たちは、本来であれば非常に高い能力を持つエリートたちです。日本のさらなる発展を目指すうえで、彼らと協力しない手はありません。私たちは、皆が外国籍や人種といった枠組みにとらわれず、気持ちよく働けるようになる社会を目指して、多くの人や企業を支援することで、地球に対して貢献していきたいと思っています。

株式会社ソーシャライズ 代表取締役社長 中村拓海さん

【プロフィール】

中村 拓海

株式会社ソーシャライズ 代表取締役社長 

外国籍人材に特化した人材コンサルタント。これまでに求人者と求職者を直接つなぐマッチングを約300名、求人者への採用アドバイスもしくは求職者への就職・転職アドバイスを通じた間接的なマッチング支援を2,000名以上実現させている。

【会社情報】

会社名:株式会社ソーシャライズ(英語表記:Sociarise co.,ltd)

https://sociarise.co.jp/

代表者名:中村 拓海

設立:2014年11月

事業内容:

1.外国人材の採用・育成・活躍に関するコンサルティング

2.海外及び外国人に関わる事業の構想、計画、実施のアドバイス及び支援

3.仕事における日本語の学習支援、キャリア教育、能力開発支援

4.外国人留学生の就職支援施策の立案・構想・実施及びカウンセリング業務

5.外国人材に関する調査、研修、講習等の企画及び実施

所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂4-13-5 赤坂オフィスハイツ279

電話番号:03-6675-9913          

コンタクト:info@sociarise.co.jp

share
WRITER
ライター
佐野 友美
このライターの記事一覧

1991年東京生まれ。中央大学法律学部出身。卒業後は採用コンサルティング会社に所属。社員インタビュー取材やホームページライティングを中心に活動中。

タグ