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コロナで深まる足立愛!足立区役所が語る「あだちの底力」

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大混乱の2020年も暮れ、レナウン、キャスキッドソンジャパン、米ブルックスブラザーズなど、誰もが聞いたことのある有名ブランドの度重なる大型倒産のニュースが飛び込んできました。

新型コロナが直接的な原因でなくとも、厳しい経営状況のなか耐え忍んできた企業にとっては、致命傷となったコロナショック。その影響はもちろん、日本の中小企業にも及びます。名の知れた大手でさえ苦境に立つ中、約2万3000もの事業者がひしめく東京・足立区は、そのほとんどが中小事業です。それも、卸、小売、製造、飲食といった、コロナ禍で影響を受けやすい事業ばかり。

実は、そんな足立区では、いち早く新型コロナ対策の補助金事業が開始され、事業者同士での助け合いも盛んに行われています。今回は、足立区役所の産業振興課吉尾課長に、コロナ禍と闘う足立区の今を伺ってみました。

 

大変革を生き延びるためのサポートを

2020年4月16日、全都道府県に緊急事態宣言が発令されました。日本全体が緊迫感に包まれた同時期に、足立区役所産業振興課に異動を命ぜられたのが、産業振興課課長 吉尾文彦さんでした。まず、どのような支援対策を行ったのでしょうか?

「産業振興課というのは、わかりやすくお伝えすると、商業、工業、農業といった各産業を元気にするためにサポートをさせてもらう課です。私が異動した当時、幅広い産業に対して、支援が必要でした。さらには足立区には、約2万3000もの事業者がいて、そのほとんどが小規模事業者ですので、迅速に支援を行わなければなりませんでした。しかし、国や東京都の補助金事業などを見ると、手続きが煩雑で、資金提供までに数ヶ月も掛かってしまう…一日でも早い支援が必要な事業者からすると、使い勝手がいい制度とは言い難いのが実際です。そこで、額は多くないけれど、簡素な手続きで早くサポートさせていただける補助金事業を5月11日にスタートし、18日には資金提供をはじめることができました」

足立区役所外観 撮影:加藤俊

ちょうど緊急事態宣言下での開始となった「小規模事業者経営改善補助金【新型コロナウイルス感染症対応特別枠】」 。感染対策や感染予防に必要な取組みを行った小規模事業者を対象に、郵送で申請できる補助金として公開されました。実際、どのくらいの申込みがあったのでしょうか?

「支援は2000社を越えました。我々の想像以上に申込みが殺到しました。そこで、区議会と協議をして、2回ほど追加の補正予算を組みました。申請内容でいうと、テレワークや非接触のために必要なPCやタブレットなどの電子機器の購入、マスク、消毒液、空気清浄機などの衛生関連製品購入、この2つの括りが圧倒的に多かったです。あとは飲食事業ですと、業態転換のためのバイク購入の申請も多かったですね」

バイク配達を行う飲食事業者  PhotoACより

足立区が創設した補助金事業は、コロナ禍で変革を求められた多くの事業者のサポートに活かされました。その場しのぎではなく、この時代の変化に適応し、生き抜くための企業変革をサポートしたい…緊急事態宣言下に始動した補助金事業には、足立区の事業者への想いが込められています。

 

コロナ禍の中でも新たな一歩を踏み出した事業者にスポットライトを当てる

今秋、足立区役所では補助金事業の創設だけではなく、コロナ禍の中でも新たな一歩を踏み出し、まちのため、誰かのために“何かをしよう”とする思いをもつ人のストーリーを紹介する「あだちから新聞」を創刊しました。どのような内容となっているのでしょうか?

「掲載されているのは、マスク不足のときに、婦人服縫製の技術を活かして、マスクをいち早く製造し始めた株式会社マーヤさんです。そのほかにも、タッチレスフックなどの非接触商品、フェイスシールドなどのコロナ対策商品を開発した企業を取材しました。実は、これら企業のほとんどが『足立ブランド』の認定企業なんです」

「足立ブランド」というのは、足立区発の優れた製品・技術を有する企業を認定するブランディング事業です。その事業ビジョンを吉尾課長に伺いました。

 

「職人のまち足立区」発のブランド

足立ブランドのロゴ

「足立区は中小企業が多い地域です。『足立ブランド』はその中でも、光る技術を持っている企業を認定し、その素晴らしさを発信することで、区内産業のより一層の発展と足立区のイメージアップを図ることを目的に平成19年度から開始した事業です。製造業、革製品、金属加工、印刷まで幅広く認定していています」

どういった審査基準で選考しているのでしょうか?

「もっとも大事なのは『際立った技術』を持っているかどうかです。事業規模や売上ではなく、技術そのもので評価しています。『ちょっと応募してみようか』という気持ちで応募される企業さんもいらっしゃいますが、認定のハードルは厳しくしています。技術力重視なので、事業規模は小規模から大規模まで幅広く対応しています。今年で13年目となり、2020年4月現在63社が認定登録されています」

足立ブランドに認定されるメリットについて、教えていただきました。

「足立ブランドに認定されていることを、名刺やホームページに載せたことで商談が進んだという声を聞いています。『過去に営業をかけても反応がなかった百貨店から連絡があった』、『御社だけではなくて、足立ブランド認定企業とのコラボレーションで展開してみませんか?という提案を貰った』など、多くの認定企業の販路拡大に寄与できていると思います」

区認定という公共性、そして、厳しい審査によって信頼性のあるブランドに育っている足立ブランド。吉尾課長は、企業の販路拡大支援としてのブランド価値向上だけではなく、その先の展開を見据えています。

「特にB to B商品ですと、取引先やバイヤーさんの目に留まる肩書として活用していただけます。でも、それだけに留まってほしくありません。そういった優れた技術を持つ企業が集まって交流することで、良い刺激が生まれ、ブラッシュアップされていく…私たちとしても、そんなシナジーが生まれるような場をどんどん作っていきたいし、一緒に足立区としてのブランド価値を高めてほしいと思っています。そうすることで、ブランド力のある新たな企業も参加してもらう…そんなプラスのスパイラルを期待したいです。皆様の力で足立区の産業を盛り上げて、全体の活性化に繋げていきたいですね」

新型コロナの影響で、強い逆風が吹く足立区。しかしそこには、区から事業者へ、事業者から一般消費者へ、そして事業者同士へと、助け合いの輪が広がっていました。さらには、とある足立区の事業者から区への支援もあったそうです。

 

民間企業からの支援

2020年5月、足立区役所に新型コロナ対策として170台ものアクリルパーテーションが導入されました。そのすべてが、ある企業からの寄贈でした。吉尾課長は、当時の状況をこう振り返ります。

「私自身、4月に異動したときは、庁内において、どのような対策をとっていくか、区民に対する接客の窓口の感染防止対策はどのような対策を講じるべきか試行錯誤が必要な大変な時期でした。そういったさなかに、横引シャッターさんから提案があり、多くのパーテーションを寄贈していただきました。非常に有難かったです。今では、図書館などにも横引シャッターさんのパーテーションを使わせてもらっています。区民も職員も、非常に感謝していると思います」

足立区役所にパーテーションの寄贈を行ったのは、足立区綾瀬に社屋を構えて50年になる株式会社横引シャッター。その名の通り、横に引くタイプのシャッターを専門に製造し、「上吊式横引きシャッター」という特許を持つ企業です。実は、横引シャッターさんも足立ブランドに認定された1社でした。

横引シャッターの本社外観

 

「足立愛」のなせる業

足立区役所と横引シャッターさんとの付き合いは、約12年前に遡ります。

「平成19年に『足立ブランド』は始動しました。横引シャッターさんは、その翌年の平成20年から認定している第2期の企業で、そこからの付き合いです。横引シャッターさんの『上吊式横引きシャッター』は業界随一の技術として、高く評価させてもらいました。また、足立区では企業経営者と従業員が一緒に、仕事の効率化等に取り組んでいる企業を『ワーク・ライフ・バランス推進企業』として認定しています。その制度にも、横引シャッターさんは、平成27年から認定しています」

「定年なき雇用」や「ガン患者の雇用」など、『社員は家族』を実践する横引シャッターさんの記事はこちらから読むことができます!

さまざまな形で、地域や人に貢献している横引シャッターの市川慎次郎代表取締役は、寄贈のきっかけについて、こう語ります。

 

「ゴールデンウィーク前に足立区役所に出向いた時、パーテーションが設置されている部署と無い部署があるのが目についたんです。それで、もしかして足りていないのかな、と思ったのです」

市川社長のインタビュー風景

昭和61年に足立区で創業した横引シャッター。長年、足立地域に根を下ろして経営してきた、その恩返しをしたい…そんな「足立愛」から、寄贈を行った横引シャッターの市川社長の想いは、しっかりと足立区に届いたようです。こうして、足立区にさまざまなベクトルで広がっている助け合いの輪は、市川さんのような愛郷心の強い区民がいるからこそ、なのかもしれません。

 

足立区から区民の方々へのメッセージ

最後に、吉尾課長から足立区民の方へのメッセージを頂きました。

「足立区として掲げている基本構想(ビジョン)は『共創』です。さまざまな方々の主体的な活動やその力を大事にしていきたいと思っています。新型コロナで、多くの事業者・団体の方は辛い部分もあると思いますが、足立区はともに頑張って行きたいと思っています。小規模事業者経営改善補助金のコロナ対応特別枠の公募も、当初は令和2年12月1日まででしたが、3ヶ月延長し、令和3年3月1日までになりましたので、ぜひご活用ください。お困りごともニーズもさまざまだと思いますので、まずはご相談いただければと思います」

 

〈区役所情報〉

足立区役所

所在地: 〒120-8510 東京都足立区中央本町1丁目17−1

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WRITER
つやま りか
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1989年台湾生まれ、横浜育ち。神奈川大学経営学部出身。卒業後は採用コンサルティング会社に所属。経営者のドキュメンタリー映像の取材・撮影・編集を担当してきた。その後、アニメーション制作の会社に転職。パラパラ漫画の構成作家として、企業や人の想いをストーリー化してきた。退職後はフリーランスとして、ライティングやデザイン、映像制作をしている。現在、まだ知られていないもの、こと、人を収集するブログサイト「みつばちカレンダー」を運営中。3匹の保護猫と犬との暮らしをYoutube「Rica Chang」やinstagram「@unigoma0310」で発信している。

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