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すき家の味噌汁にネズミ混入 SNSで拡散された衝撃の真実 2か月間の沈黙のワケとは?

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すき家
すき家HPより(本記事の該当店舗とは異なる店舗です)

「すき家の味噌汁にネズミが入っていた」という衝撃的な投稿がSNS上で拡散された。この信じがたい出来事は本当にあったのか。すき家が事実と認め謝罪したが、混入が発覚してから約2か月にわたり公表されなかった理由が波紋を広げている。消費者が知るべき真実と、企業の対応について詳しく見ていく。

 

騒動の発端:SNSで拡散された衝撃の画像

「味噌汁にネズミが混入していた」との投稿がSNSで話題となったのは、2025年3月のことだった。発端はGoogleマップのクチコミだった。あるユーザーが「すき家 鳥取南吉方店」で「たまかけ朝食」を注文した際、味噌汁の中にネズミの死骸が浮かんでいたとする画像を投稿。これが瞬く間に拡散された。

「こんな大きなネズミが気づかれずに提供されるなんて信じられない」といった驚きの声がSNS上に相次ぎ、「AIで生成された画像では?」という指摘まで飛び交った。

該当のレビュー(一部加工処理済み)

画像の真偽とすき家の発表

当初、拡散された画像は「フェイク画像ではないか」との声も多かった。近年、生成AI技術の発展により、リアルなフェイク画像が数多く拡散される事例が増えているからだ。しかし、すき家は3月22日、公式HPで「混入は事実」と認め、謝罪した。

同社によると、1月21日午前8時ごろ、鳥取南吉方店で味噌汁に異物が混入しているとの指摘があった。その場で従業員が目視確認した結果、ネズミの混入が確認されたという。画像の真偽を巡る議論が続く中で、事実であったことが明らかになったのだ。

なぜ2か月間も発表がなかったのか

 

多くの消費者が疑問に感じたのは、なぜすき家が約2か月間もの間、公表を控えていたのかという点だ。すき家の発表によると、「発生当初に公表を控えたことで、多くのお客様に不安と懸念を与えてしまった」として謝罪している。

すき家側は、問題発覚直後に店舗を一時閉店し、保健所に相談の上で衛生検査を行ったと説明。店舗の再開後は、商品提供前の目視確認の徹底や、建物のクラック(ひび割れ)対策などを実施したという。

混入の経緯と再発防止策

すき家は、混入の原因について「味噌汁の具材を準備する段階で、お椀の中に異物が混入した」と説明。当該従業員が商品状態の確認を怠ったことが、気づかずに提供される原因となった。これに対し、すき家は全国の店舗に商品提供前の目視確認の徹底、衛生管理の強化、クラックの定期点検の実施など、再発防止策を徹底する方針を発表した。

消費者が異物混入に遭遇した際の対応

異物混入に遭遇した場合、消費者はどのように対応すべきなのか。弁護士によると以下の対応が良いと伺った。

  • 異物の写真を撮影する
  • レシートや商品包装を保管する
  • 速やかに店舗側に連絡する

尚、SNSで拡散する場合には、「真実性の確認」が不可欠とのこと。虚偽の情報を拡散すると、名誉毀損や業務妨害に問われる可能性があるため、慎重な対応が求められる。

外食業界に求められる衛生管理の徹底

食品衛生管理の指針である「HACCP(ハサップ)」では、異物混入を防ぐためのチェック体制を設けることが義務付けられている。日本では2021年から、すべての飲食店に対してHACCPの導入が義務化されており、すき家もその対象だ。すき家は「目視確認の徹底」を強調したが、今後はさらに効果的な衛生管理の強化が求められるだろう。

まとめ

すき家のネズミ混入は、衝撃的なニュースだ。約2か月間も公表が遅れたことは、消費者の不安を一層増幅させる結果となっている。外食業界において異物混入が完全にゼロになることは難しいかもしれない。しかし、今回の件をきっかけに、すき家を含めた業界全体が衛生管理をより強化し、消費者の信頼回復に努めることが求められるだろう。

【参照】すき家に関する一部報道について(すき家)

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ライター:

新聞社で記者としてのキャリアをスタートし、政治、経済、社会問題を中心に取材・執筆を担当。その後、フリーランスとして独立し、政治、経済、社会に加え、トレンドやカルチャーなど多岐にわたるテーマで記事を執筆

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