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かかりたくない!ノロウイルスの予防・対策と発症時の正しい対処法

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ノロウィルス感染予防
DALL-Eで作成

神奈川県藤沢市のいすゞ自動車藤沢工場内の社員食堂で発生したノロウイルスによる食中毒では、263人もの従業員が体調不良を訴えた。ノロウイルスは感染力が強く、食品を介した集団感染の原因となることが多い。こうした事態を防ぐためには、日頃からの感染対策が不可欠だ。本稿では、ノロウイルス感染防止のための基本的な対策について解説する。

 

ノロウイルスが流行しやすい時期

ノロウイルスは 秋から冬にかけて(11月〜3月) に流行しやすいとされ、特に 12月から2月 にかけて感染者数がピークを迎える。

ノロウイルスが流行しやすい理由

  • 低温・乾燥環境がウイルスの生存を助ける
    ノロウイルスは低温環境でも長期間生存でき、乾燥した空気中で拡散しやすい。
  • 生ガキなどの二枚貝の消費が増える
    冬はカキをはじめとする二枚貝の旬であり、加熱が不十分なまま食べることで感染リスクが高まる。
  • 年末年始の人の移動や会食が増える
    忘年会や新年会、家族の集まりなど、大人数での食事機会が増え、感染が広がりやすくなる。
  • 学校・施設などでの集団感染が発生しやすい
    冬場は幼稚園、保育園、小学校、高齢者施設などでの集団感染が多く報告される。

対策として

  • こまめな手洗い(特にトイレ後・食事前)
  • 食品の十分な加熱(85℃以上で90秒以上)
  • 嘔吐物・排泄物の適切な処理(次亜塩素酸ナトリウムで消毒)
  • 体調不良時の調理・提供作業の回避
 

ノロウイルスに感染した場合の対応・治療方法

ノロウイルスに感染すると、下痢・嘔吐・発熱・腹痛 などの症状が現れるが、多くの場合 1~3日で自然に回復 する。

自宅療養の基本

  • 脱水症状を防ぐために経口補水液やスポーツドリンクをこまめに摂取
  • 消化の良い食事(おかゆ・うどん・すりおろしリンゴなど)を少量ずつ摂る
  • 十分な睡眠・休養を取る
  • 下痢止めの使用は控え、ウイルスの排出を促す
病院を受診すべきケース
  • 水分が取れない、または取ってもすぐ吐く
  • 尿の回数が減った、唇が乾燥している(脱水の兆候)
  • 高熱が続く(38.5℃以上)
  • 血便が出る
  • 意識がぼんやりしている、ぐったりしている
家庭内での感染拡大防止
  • 手洗いの徹底(アルコール消毒は無効)
  • 嘔吐物・排泄物の処理は手袋・マスク着用の上、次亜塩素酸ナトリウムで消毒
  • 共有物(ドアノブ・スイッチなど)の定期的な消毒
職場・学校への復帰の目安
  • 下痢・嘔吐がなくなり、体調が回復した後48時間経過してから
  • 飲食業・医療・福祉関係者は発症から1週間は復帰を控えるのが望ましい
 

まとめ

ノロウイルスは非常に感染力が強く、食中毒や集団感染の原因となる。今回の藤沢工場の事例でも、多くの従業員が影響を受けた。手洗いの徹底、食品の適切な取り扱い、調理者の健康管理、嘔吐物の適切な処理、施設全体での衛生管理を徹底することで、感染のリスクを大幅に低減できる。日頃からの予防対策を心がけ、感染拡大を防ぐことが求められる。

 

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ライター:

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SHOEHORN くつべらマン

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児童養護施設の職員。特に中学~新卒年齢の若者の生活・医療・福祉・自立支援に従事している。勤務時間外では、様々な職業の方へ取材活動を実施しており、大人になる若者たちへ情報を提供している。

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