株式会社LALLヒューマンホールディングス(東京・渋谷)傘下のほけんし株式会社は8月、保健師によるオンライン健康相談サービス「くらうど保健室」において、新たに個人向けサービスの提供を開始した。
従来の法人向けサービスに加え、フリーランスや個人事業主など、様々な働き方をする人が利用しやすいサービスとして展開する。背景には、働き方の多様化に伴い、企業の福利厚生制度ではカバーできない人たちの健康管理ニーズの高まりがある。
企業の枠を超えて、誰もが気軽に健康相談できる環境を
「くらうど保健室」は、職場における健康上の不安や悩みを、保健師にオンラインで相談できるサービスだ。食事、ダイエット、運動などの日々の健康相談から、健康診断結果に関する相談、メンタルヘルス、ハラスメントに関する相談まで、幅広い悩みに対応する。
今回開始された個人向けサービスでは、企業に所属していなくても、個人でサービスに申し込むことができる。料金は1回45分の相談で、事前にクレジットカード決済を行うシステムだ。スマートフォンやパソコンから予約サイトにアクセスし、都合の良い日時を選択するだけで、全国どこからでもサービスを利用できる。
健康管理の新たな選択肢として期待
従来の法人向けサービスでは、企業が従業員の福利厚生として「くらうど保健室」を導入するケースが中心だった。しかし、フリーランスや個人事業主などが増加する中、企業の福利厚生制度の枠組みでは、こうした人たちの健康管理ニーズに対応しきれないという課題があった。
そこで、ほけんし株式会社では、個人でも利用しやすい料金体系や予約システムを導入し、個人向けサービスの提供を開始した。同社は、今回のサービス開始により、より多くの人が安心して働き続けられる環境づくりに貢献したいとしている。
保健室、保健師をもっと身近に
近年、健康問題やメンタルヘルスの重要性への意識が高まり、企業だけでなく、個人レベルでも健康管理に取り組む人が増えている。しかし、具体的にどこに相談すれば良いか分からない、病院に行くほどではないが、誰かに話を聞いてほしいという人も多いのではないだろうか。
「くらうど保健室」は、そうした人にとって、気軽に相談できる窓口となる。保健師は、病気の予防や健康増進に関する専門知識を持つだけでなく、相談者の話を丁寧に聞き、寄り添いながらサポートを行うことができる。
今回の個人向けサービス開始を機に、改めて保健室や保健師を身近な存在として捉え直し、自身の健康管理に積極的に活用してみてはどうだろうか。