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マテックス株式会社

企業メッセージ

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マテックス株式会社のステークホルダーに対する思いとは

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 IT社会の進展や物流経路の変化、経済のグローバル化などにより、生産者と一般消費者の距離がなくなりつつある今、卸売業界を取り巻く環境は厳しさを増すばかり。ところが、その流れに逆行して、ますます求心力を高めている卸売業者があります。

それはマテックス株式会社。「窓から日本を変えていく」をスローガンに掲げ、大手メーカーと地域の販売店や工務店との間に立って、窓ガラスやサッシなどの仕入・販売に特化した卸売業者です。

これからの時代の「窓の卸商社」はどうあるべきかを自ら問い質し、業界に社会志向型の価値軸へのシフトを促してきた同社。今回は代表取締役社長の松本浩志さんに、社会貢献のあり方や取り組み、ステークホルダーに対する思いを伺いました。

 

地域企業と「共創共栄」できる社会を目指す

-単刀直入に「企業として世の中にどのような貢献をしているか」と聞かれたら、何と答えますか?

私たちの暮らしの中で、窓のない生活は想像できないと思います。窓の機能は防音や防犯、防災といったものだけでなく、エネルギーロスを防いで省エネに貢献したり、健康維持増進に役立だったり、実にさまざまです。当社では、そうした幅広い窓の機能を多様な社会課題の解決策としてご提案していますが、今、特に注力しているのは、窓からのエネルギーロスを抑えることです。窓の断熱や遮熱は、同時に健康維持増進にも非常に効果を発揮します。


日本の家づくりは、もともと夏の暑さを回避できることがコンセプトとしてあるため、断熱性能が脆弱です。つまり、窓からのエネルギーロスが大きく、隙間風が入って「冬は寒く夏は暑い」というのが実情です。実は、暑さよりも寒さが深刻な問題で、ヒートショックのリスクを高める要因となっています。

-それはどういうことでしょうか?

窓からのエネルギーロスが大きいと、暖房を使っても家の中の暖まり方にムラができます。その温度差が3度以上になると、急激な温度変化による脳疾患や心臓疾患を引き起こしやすくなるといわれています。これはご高齢の方にとって非常に危険で、ヒートショックの犠牲者数は毎年少なくありません。にもかかわらず、その事実が伝えきれていないのです。

ですから当社では、「外が寒くても家に入れば暖かく、外が暑くても屋内は涼しい」という環境づくりを推進していくことが、まずは大きなテーマです。主要国に目を向ければ、こうした家づくりはもはや当たり前になっており、先進諸国の中でも、日本は周回遅れといっていいでしょう。

こうした事実をきちんと発信して課題解決をサポートし、業界内にも当社と同じ考え方を持つ事業者さんを増やしていく。これが私たちマテックスのミッションです。

-具体的には、どのような取り組みをされていますか?

卸売業である当社としては、エンドユーザーに直接対策を講じるというより、取引をさせていただいている地域の販売店さんや工務店さんといったお客様に向けての啓蒙活動に力を入れています。

私たちのお客様は関東一円に約2,000社いらっしゃり、その方々に向けて「皆さんの存在は価値があり、社会貢献型のビジネスをすることで地域からも評価される存在になる」というメッセージを発し続けています。もちろん啓蒙だけでは終わらず、実践していただくための支援も併せて行っています。

これまで、「どれだけ仕事を取れるか」ということに重点を置いてきた業界ではありますが、もはやそんなことを言っている環境でも時代でもありません。私たちは2009年に「窓をつうじて社会に貢献する」をはじめとした5つの経営理念を制定するなど、地域の事業者が各々の役割を発揮して「共創共栄」できる社会を目指しているのです。

 

初のオンライン開催に踏み切った「マテックスフェアー」

マテックスフェア2020の様子

マテックスフェアー2020の様子

 

-御社では毎年、マテックスフェアという窓に関する展示会を開催しています。今年はコロナ禍で初のオンライン開催に踏み切ったそうですが、来訪者に一番伝えたいメッセージはなんですか?

私たちは「ただの物売りではない」ということです。窓は生活者や社会から期待される解決策であり、深刻化する自然災害の備えに必要なソリューションでもあります。そのことをきちんと理解したうえで事業活動をする事業者さんを増やしたい。従来のように「売れたか売れないか」だけに一生懸命になる事業者さんを一社でも減らして、業界全体を社会志向型にシフトさせていきたいと思っています。

-マテックスフェアは、まさに啓蒙活動の中心的な取り組みだということですね。オフライン開催との違いや、新たな発見はありましたか?

オンライン開催にすることで、私たち自身、非常に勉強になりましたね。コンテンツづくりに関することだけでなく、コンテンツを提案する際にも、どのようにすればより相手の心に響く提案になるのかなど、一生懸命に研究しました。オンライン化することで、例年にないほど社員一丸となって勉強した展示会になったのではないでしょうか。

また、オンラインのメリットも見えてきました。オフライン開催と違って、当日の都合がつかなくても隙間時間にコンテンツをご視聴いただけますし、後日また視聴することもできます。そのため、まだご縁をいただけていない方にもリーチしやすく、マテックスはどういう価値観でビジネスをしている会社なのかを幅広くお届けできる。これは大きなメリットだと思います。

-イベントのウェブサイトを拝見すると、視認性に優れて各ブースをのぞきやすい構成に驚かされました。

どうすればマテックスらしさをお伝えできるのかを追求した結果、サイトもゼロから自分たちでつくり上げていきました。マテックスフェアーは毎年、社員全員が力を投入するイベントです。先ほども言いましたが、今年は例年以上にみんなが頑張りました。イベント当日までのプロセスにおいて、個々の力が非常に伸びたことは間違いありません。

-来年以降もオンラインでの実施は継続しますか?

そうですね。しかし、今年と全く同じ形態ではなく、よりリアルな価値を追いかけたいと考えています。今年は無観客でオンライン配信し、後日、当社のメンバーがそのコンテンツを持ってお客様に出向き、勉強会や集合型イベントなどの開催を継続しています。

来年は、そういったことを事前に展開しておきたいのです。そしてマテックスフェアー当日には、意識の高い方にご来場いただいてビジネス支援を行い、イベントの後にはまたデジタルでフォローアップをしていく。つまり「デジタル・アナログ・デジタル」というハイブリッド形式ですね。そのころには新しいWebサービスなども登場するでしょうから、さまざまな研究をしながら、来年の環境に一番ふさわしいやり方で展開したいと思います。ぜひご期待ください。

 

マテックス株式会社のステークホルダーへの向き合い方

地域社会に対しての思い

-地域社会対しては、どのような取り組みをされていますか?

地域のNPO法人やボランティア団体などをバックアップする中間支援という領域で活動するとしまNPO推進協議会というNPO法人があります。代表の柳田さんは本当にブレない方で、巻き込む力がものすごい人なんですよ(笑)。だからみんなが一つになって参画し、それぞれのリソースを持ち寄って活動を継続されています。そのNPO法人のプロジェクトの一つ「としま情熱基金」では、私が委員長を拝命しています。

としま情熱基金は、地域の課題解決のためのボランティアや、新設されたNPO法人など、豊島区の地域活動団体を支援する基金。豊島区に関連の深い企業や商店のみなさんに拠出してもらった売上の一部をプールしておき、毎年「としまの街をステキにする提案」のコンペティションを開催して、優秀な提案を行なった団体に活動資金を提供しています。

-御社にとって豊島区はどういう存在ですか?

豊島区は今、急激に変わろうとしています。「アート・カルチャー」をコンセプトに、伝統的な文化からいわゆるサブカルといわれるものまで幅広く門戸を開き、豊島区を文化で包み込むことで、人や産業を惹きつける都市づくりを進めているのです。当社はそれにも参画していますが、これがすごくいいんですよ。

仕事の話ばかりではなく、ときには音楽を聴いたり、舞台を見たりすることで、ひらめきやアイデアが磨かれるものです。そういったことを私たちの地元で推進していくのは、非常にいいことだと思っているのです。なぜかというと、当社は企業文化をとても重要視していますが、さまざまなカルチャーに触れることは、企業文化をつくるためのコア・バリューの形成にとても役立つと考えているからです。

会社って、放っておくと業績を追い求めますよね。数字づくりに一生懸命になり、経済効率性ばかりを追い求める。それは間違った話ではありませんが、果たしてそれだけで良いのでしょうか。企業文化のない企業活動を続けていたら、みんなが「今月はいくらだ、今年はいくらだ」と繰り返すばかりで、一体何のために存在する企業なのだ、という話になってしまう。

ひと昔前だったらそれでいいのかもしれませんが、私はそういう風潮にどうも馴染めないのです。ビジネスをするからには、きちんと社会に貢献してインパクトを残していきたい。そういう考え方をうまくマネージして整理をするために、企業文化が必要なのです。

民間企業であり営利企業であるからこそ、文化にチャレンジしてきている、そしてこれからもチャレンジすることに意義があるのだと考えています。ですから、文化という面でも豊島区と当社はものすごく通じるものがあると、勝手ながら思っています(笑)。

-豊島区は東京23区の中でも、いち早くSDGsに取り組んでいますね。

そうですね。当社もSDGsにはますます力を入れ、当社のお客様がSDGsをブランドに変えていけるようにサポートしていく考えです。これからは、地域に根ざした小さな商店もブランディングを考えていく時代。大企業によるブランディングとは違う、地域企業だからこそのブランディングが必要だと思うのです。

「地域企業ならではのブランディング」という抽象的な話に聞こえますが、SDGsをツールとして使うことで、具体的なブランドに変えていこうというわけです。実は、これにはものすごく自信があります。私たちは、窓周りの業界であればどんなお客様でも、お客様が持つ強みや特徴を結びあわせて、的確なSDGsのブランディングにつなげることができるからです。

ブランディングといえば先日、「RoomClip(ルームクリップ)」という日本最大のインテリア実例共有サイトの代表と対談した動画を公開しました。コロナ禍で、暮らしに対する価値観に変化が出てきている今、その変化を私たち事業者はどのように読み取って応えていくか、とても興味深いお話をさせていただきました。こちらもぜひご覧ください。

 

-御社は東日本大震災や熊本地震の際、販売店や工務店のみなさんと一緒に現地まで足を運び、復興支援を行っています。どのような思いがあったのですか?

マテックスはお客様と一緒に歩んできた卸売であって、お客様をいかに主役にするかにこだわってきた会社です。普段からお客様との協働を基本として事業活動をしているので、お客様と一緒になっての復興支援は、当たり前の発想でした。なので、やはりお客様と一緒になって現状についての正しい理解を得て、自分たちの手でできることは何か、そのためには持っている資源をどう投入すればいいか、一緒に考えて実践することが必要ではないかと思ったのです。

震災の翌々週までには、たくさんのお客様に集結していただいてイベントを行い、被災地に対してできる限りの応援をしていこうと団結しました。いろいろな寄付金がありましたが、私たちの場合は、できるだけ目減りしないように現地に届けたいという思いがあったため、独自に寄付金をお預かりして現地に運んだのです。その後も社員10人ほどのチームで継続していますが、今でもありがたいことに、多くのお客様から「マテックスで何か始めるなら一緒にやらせてほしい」というお声をいただきます。

 

お客様に対しての思い

-心に残っているお客様からの言葉は何ですか?

いろいろな言葉を頂戴する中でも、よくお声がけいただくのは「マテックスがあったからうちの会社が残っているんだよ」という言葉です。例えば、取引していた仕入れ業者が知らないうちに顧客を奪って競合先になっていたなんていうときも、当社が販売店さんを守って支援を続けたケースは少なくありません。

この業界には弱肉強食のような時代があって、大規模な事業者がガンガン顧客を奪ってしまうようなこともありました。当社はそれをなんとか阻止してきたところも結構ありますので、お客様からすればそれは非常に大きな出来事だったのではないでしょうか。とはいっても、我々からすればただ当たり前のことをしたに過ぎないのですけどね。

また「マテックスがいなかったら、うちはリフォームビジネスをしていなかった」というお声も多いです。当社は業界の中でもリフォームへのチャレンジが一番早く、2006年からお客様がリフォームの仕事を継続できるための支援活動を行っています。それが今、事業の柱になっているお客様も多いのです。そのため「本当にあのときマテックスが支援してくれなかったら、うちは全然ちがう形になっていたよ」と言ってくださるお客様は多いですね。

 

取引先に対しての思い

-御社が成長する上で鍵となったサプライヤーは?

ガラスでいえば「日本板硝子株式会社」さんです。当社はガラスの製造・加工ができる自社工場を持っており、これは卸売業者としてはイレギュラー中のイレギュラーなことです。メーカーさんとしては、当社が工場を持つことに対して、必ずしもウェルカムだとは思わなかったはず。メーカーさんの社内には、私たちのやることを警戒した人が絶対にいたはずなんですよね。だけども、最終的には信じて協力してくださいました。

自分たちで“モノをつくる”という領域にチャレンジできたのが1996年。そこから新しいマテックスが誕生したと思うので、製造領域にチャレンジするチャンスをいただけたことに、大変感謝しています。

サッシは「株式会社LIXIL」さん、「YKK AP株式会社」さんです。私たちが新しいプロジェクトに挑戦したりイベントを行ったりする際、金銭面だけでなく、人的な面でも手厚い応援をしていただいています。マテックスフェアーにしても、LIXILさんやYKK APさん、もちろん日本板硝子さんも含め、主要メーカーの皆様がものすごくリソースを投入してくださるのです。私たちの販路に将来性を感じてもらっての投入になっていると思いますが、お互い協働してマテックスフェアーを行えていることは、非常にありがたく、素晴らしいことだと思います。

他にも、断熱性、遮熱性、省エネ性の高い「エコ窓」の普及を促進させるためのポータルサイト「窓のコンシェルジュmadoka」や、窓のカスタマイズをテーマにした窓辺づくりの情報サイト「madolino(マドリノ)」といった新しい領域にチャレンジするときに、商品の画像の提供からスポンサードまで、さまざまなメーカーさんに協力をいただいています。コンテンツ会議にも商品企画の方が入って、かなりの時間を割いて一緒に考えてくださるんです。

-とはいえ、当然メーカー自身でも窓の普及などのプロジェクトは行っているのですよね?

もちろんそうですが、メーカーさんのプロジェクトは自社の商品完結型。業界を横断した取り組みは、なかなか難しいのが実情です。そこで私たちは、さまざまなメーカーさんの商品を生かしながら、窓の魅力を周知していける空間づくりをしたいと考えているのです。まだ理想の姿といえる状況ではありませんが、今後も精力的に進めていく考えです。

 

金融機関に対しての思い

-日頃お付き合いをされている金融機関への感謝などがあれば聞かせてください。

埼玉りそな銀行」さんは、マテックスグループでいろいろな整理や再編を未来志向でしようといったときに、そのモデルづくりを一緒に手伝っていただきました。「きらぼし銀行」さんにも一部協力していただき、大変感謝しています。

また「三菱UFJ銀行」さんは、仲間の経営者が集まることのできるコミュニティーを創造してくださっていて、そこで新たな仲間づくりや情報交換、交流ができる機会を提供してくださっています。本業である金融だけでなく、経営者のコミュニティーづくりも一生懸命に推進されているのは、本当に感謝に値することだと思います。

 

社員やご家族に対しての思い

-社員からの言葉で心に残っていることはありますか?

健康に課題を抱えて戦線離脱してしまった社員からは、「会社の対応に感謝しています」という言葉が届きます。当社は基本的に、長期の戦線離脱を余儀なくされてもちゃんと待っているよ、というスタンスをとっています。それに関しては、社員から感謝の言葉をいただくことはとても多いです。

また当社では、マテックスらしさや価値観をまとめた10の「コア・バリュー」を制定しているのですが、ある社員はそれを紙に書き、自宅の部屋に貼っておいたというのです。ある日、自宅に遊びに来た友達がそれを見て「お前の会社、すげーな!」と感動してくれたと。「そのときはとても誇らしく、家族も大喜びだった」と、その社員が教えてくれたエピソードがついこの間ありましたね。

-会社の価値観に社員がそれだけ共感してくださっているというのは、うれしいことですね。社員のご家族からの言葉で心に残っていることは?

今、コロナ禍で働き方のフェーズが変わりつつありますが、テレワークの導入を広げるときに、感染リスクや重症化リスクを考慮して、リスクのある社員には優先的に在宅勤務にしてもらいました。そのとき「うちのお父ちゃんはリスクがあるんだけど、配慮してもらって安心して過ごせました」という話は、ご家族から直接届けられているものがいくつかあります。

 

地球環境に対しての思い

-環境保全に対しては、どう向き合っていますか?

よく「マテックスさんは環境問題に熱心ですよね、なぜですか?」と言われることがあります。私からすると逆に「なぜやらないんですか!?」って言いますね(笑)。環境保全の問題は「そのうち誰かが片付けてくれるだろう」と棚上げされ、その繰り返しで今まで来てしまった。間違いなく言えるのは、今に生きている大人が、しっかりと流れを変えていかなければならないということです。

当社は、エネルギーロスを軽減して断熱性能の高い建築を提案していくことが第一の使命だと考えています。窓からのエネルギーロスは、自動車に例えるならば、旧型のディーゼルエンジンで排ガスを撒き散らしながらガンガン走っているようなもの。日本の窓は断熱性がとても脆弱で、エネルギーロスを大量に生み出しています。この事実をお客様やメーカーさんに丁寧にお伝えして、対策を講じるお手伝いをしていく。それが、私たちマテックスが存在する社会的な意義だと考えているのです。

-販売店や工務店、サプライヤー以外にも、地球環境に取り組むパートナーはいますか?

直接の取引先でなければ、キャッチボールしながらやっているメディアはサステナブル・ビジネス・マガジン「オルタナ」さんでしょうか。あとは、先ほども名前が挙がったNPO法人の「としまNPO推進協議会」さんですね。代表の柳田さんは当社の考え方をよくご存知だと思います。

-では機会をあらためて、としまNPO推進協議会の柳田さんに御社の環境保全に対する取り組みをいたいと思います。

 

未来世代に対しての思い

-御社の場合は地球環境に対する考え方と重複する部分も多いかと思いますが、未来を担う世代に対してどういう向き合い方をしているか、あらためて聞かせてください。

私は「スモール・イズ・ビューティフル」だと思うんですね。これからの時代は、会社を大きくして業績を伸ばすというより、一人ひとりがどれだけ成長できるか、どれだけその成長実感を持って事業に取り組めるかということが重視されると思います。個人個人が活躍でき、やりがいを得られて輝ける。未来世代は、今までとは違う価値観の世の中でチャレンジしながら生きていける世代だと思うのです。

そこで私たちができることは、右肩上がりの成長が当たり前という時代を上書きするのではなく、小さくても中身のある、可能性ややりがいのある事業を育てていくことです。それが最大の使命なのではないかと思うんですよね。小規模事業者が求心力を発揮してこれからの社会に活力を取り戻していく、そういう時代が幕を開けようとしている。

私の周囲には、まだまだ社会志向型のビジネスの将来性や可能性に疑問符をお持ちの方もいらっしゃいますが、捉え方次第では、こんなに社会貢献できる価値のあるビジネスは他にはないだろうという発想の転換を起こせると思うのです。地域の窓をどうやって守り、地域の家づくりを支えていくのか。社会的意義や次世代への可能性をきちんと周知してご理解いただき、一人ひとりがチャレンジしていけるような環境を取り戻したい、つくっていきたいと思っています。

-それが最終的には取引先だけでなく、その先にいるエンドユーザーのプラスにもなると。

結局そうなんですよ。業界の縄張り争いだけでは、まずいい方向には向かいません。エンドユーザーさんである一般の生活者の方と一緒になって、環境や暮らしの質を高めるために持続可能な社会のあり方を考えていかなければならない。そのためには、卸である私たちは黒子に徹して、地域企業が主役になって活躍してもらうのが一番なのです。これまでの価値軸をシフトさせて、次の世代にバトンを渡していく、私たちはまさにそういう時代に生きているのではないかと思います。

 

【プロフィール】

松本 浩志(まつもと ひろし)

マテックス株式会社代表取締役社長。コロラド州立大学Fort Lewisを卒業後、サンダーバード国際経営大学院にてMBAを取得。その後東芝に入社し、DVD事業部門での海外・国内営業に従事。2002年にマテックス株式会社に社長室次長として入社。2009年に先代社長の松本巌氏より事業を承継する形で代表取締役社長に就任。以後、現職。

マテックス株式会社

本社 〒170-0012 東京都豊島区上池袋2-14-11

TEL: 03-3916-1231 

資本金1億円

売上高139.2億円(2019年度)

従業員数275名(2020年4月1日現在)

https://www.matex-glass.co.jp/

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小泉真治
WRITER
小泉 真治
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2008年よりフリーランス。コピーライティング、雑誌書籍およびWebメディアの編集・記事制作のほか、カメラマンとして商品撮影やインタビュー撮影などを行う。2018年、モノづくりティーンズ応援マガジン『チョイス!』の立ち上げに参画。現在、工業高校に配布する季刊誌とオンライン版にて、モノづくり企業で働く楽しさや元気な工業高校生の活躍を伝えている。

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